『なんでもないけどなんでもある』漁師夫妻が営む浜辺の小さな宿/漁家民宿 浜の小屋(山口県阿武町)

『惣郷鉄橋』を求めて1泊2日で訪れた阿武町。
宿泊先に決めたのは、現役漁師夫妻が営む民宿『浜の小屋』でした。

浜辺にひっそり佇む小さなお宿『浜の小屋』

「なんでもないけどなんでもある」とは『漁家民宿 浜の小屋』の主人茂刈さんの言葉。
惣郷鉄橋』から徒歩で約10分。『道の駅阿武町』からは車で約15分。
大きな看板もなく、知らなければうっかり通り過ぎてしまいそうな浜辺にその民宿はあります。

訪れたのは初秋。浜辺には私の大好きなコスモスが咲き乱れていました。

こちらが『浜の小屋』の敷地内の様子。
朱色の瓦屋根の母屋や離れが点々とあるこの感じ、
『田舎のおばあちゃんの家』みたいで、なんだか懐かしい。

絶品!地魚料理に舌鼓

晩ご飯は離れにある食堂でいただきます。
食卓にはおいしそうな手作りのお惣菜とお魚料理がズラリ。
お魚はもちろん、現役漁師でもあるご主人の茂刈さんがその日に釣ってきたもの。

お造りは『キジハタ』。きれいな半透明の白身で淡泊ながらほどよく脂ものっておいしい。
後で調べてみると、都会では料亭でしかお目にかかれないという高級魚でした。

晩ご飯のもう1つの楽しみは、ご主人や奥様との楽しい談笑。
都会でサラリーマン経験もあるご主人は、音楽やカメラ、DIYなどその趣味も多彩。
奥さまもネパールで登山経験もあるとかで、お二人ともただ者ではありません。
楽しい話についつい引き込まれ、あっという間に夜は更けていきました。

部屋の壁面には、旅人達からのメッセージがぎっしり。
みんなにとって、ここがいかに心地よい場所であったかがわかります。
もちろん、私もメッセージを書かせていただきました。

秘密にしておきたい、とっておきの場所

朝陽がのぼる前、ひとり散歩にでかけてみました。建物を一歩出ればこの景色。
聞こえてくるのはサブーン、ザブーンという波の音だけ。
「また絶対ここに戻ってきたい」
そう思わせる魅力がいっぱい詰まっていました。
やっと見つけた、自分だけの秘密にしておきたいお宿。
「今のペースを大切にしたい」との思いから取材はほとんど受けておられませんが、
今回は瀬戸内Finderをご覧の皆さんに特別にご紹介させていただけることになりました。
秘密の隠れ家をお探しの、大人の皆さんに訪れてほしいお宿です。
総郷鉄橋とぜひセットで訪れてみてください。


漁家民宿 浜の小屋
住所/阿武町大字惣郷626
最寄り駅/JR宇田郷駅より車で約3分
路線バス尾無(おなし)前
電話/08388-4-0535 ※予約は電話でのみ受付
料金/1泊2食お一人6,500円~ ※1日1組(5名まで)
定休日/不定休
駐車場/有り
http://hamanokoya.exblog.jp/

瀬戸内Finderフォトライター イソナガアキコ

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イソナガ アキコ

イソナガ アキコ

約10年のWEBディレクター業ののち、2014年よりフリーライター。 撮影を含む仕事も増える中、カメラ熱も上昇中。 2019年、インディペンデントな本屋さんを応援する「あいだproject」を創立。 本や本屋を起点にしたイベントをあれこれ妄想しては実行中。 URL/https://isonaga.wixsite.com/aidapress

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