2016年2月23日、インバウンド限定『瀬戸内の地酒×食材 ペアリング食事会』(主催:瀬戸内ブランド推進連合/企画運営:瀬戸内Finder・㈱Rainbow Sake)が開催されました。
会場は『リーガロイヤルホテル広島』6Fの『酒仙』。
参加者は当日ホテルに宿泊していた外国人観光客をはじめとする24名。国籍はオーストラリア、イギリス、カナダ、フランス、オランダ、アメリカ、ネパール、ドイツ、中国、韓国とさまざまです。
目的は「瀬戸内の食材を使った料理と地酒のペアリングを楽しんでもらいながら、瀬戸内について理解を深めてもらうこと」。そして、もう1つが「外国人観光客の本音を聞きだすこと」。各テーブルには、それらのミッションを帯びた日本人スタッフが同席します。
乾杯のお酒は、広島の地酒『王者 大吟醸』。
続いて運ばれてきたのは、同じく広島県の食材を使った前菜です。
今回用意された日本酒は全5種類!
国際利き酒師の菅波葉子(㈱Rainbow Sake代表)さんが厳選した瀬戸内の地酒です。
日本料理のコースメニューもこの日限り。菅波さんとリーガロイヤルホテルの若林泰男シェフが綿密な打ち合わせをし、日本酒の特徴に合わせて作られたフルコースです。
前菜・椀物・お造り・温物・焚合……それぞれの良さが引き立つように広島・山口・岡山・徳島・香川の地酒がその都度酒器をかえてお酌されていきます。
ほとんどの人が「はじめまして」にもかかわらず、会は大盛り上がり!
テーブルに散らばったスタッフのヒアリングもお酒とともにぐいぐい進みます。
「これはどこのお酒か?この食材は何か?」「瀬戸内のどこがオススメか?」などの質問をはじめ、「ここが物足りない」「良かれと思ってやっていることがズレている」など手厳しい意見が飛び交います。
「正直、ここまで深いコミュニケーションができるとは思っていませんでした」と語るのは菅波さん。
「11カ国の方々が一堂に会した席で、みなさん初対面ですからね。あらためて日本酒の力を実感させてもらいました。また機会があれば、瀬戸内のどこかで開催したいです。そのときは本日ご紹介できなかった瀬戸内の地酒をご用意させていただきます!」
一般社団法人せとうち観光推進機構・設置準備室副室長の岩瀬俊一さんは言います。
「『瀬戸内ブランド推進連合』は今年(2016年)4月より『せとうち観光推進機構』に移行し、活動をさらに加速させます。最大の目標は『2020年までに外国人延宿泊者数360万人泊』です。その達成のためには定量的なデータやアンケートだけでは不十分で、旅行者の心情を深く理解していく必要があります。今後もこういった機会を設けて、さまざまな取り組みに生かしていきたいと思います」
瀬戸内Finderフォトライター 藤本雅史
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