春が近づくと恋しくなる、いちご! 苺スペシャリストが作るスイーツが食べられると聞き、やってきたのは山口県岩国の祖生(そお)地区。夏には国の重要無形民俗文化財の『周防祖生の柱松』という火祭りが行われる、山あいの静かな集落です。
山口県岩国市のいちご専門店『ソオタス』
岩国の市街地から移住し就農した、いちご農家の柴田洋平さんが2017年オープンした『ソオタス』。どんないちごメニューに出会えるのか?!ワクワクしながら扉を開けます。
中へ入った途端、いちごの甘い香りにフワ~っと包まれました。早速、一番人気だというメニューを注文。
ソオタスで提供されるスイーツには『さちのか』が使われています。「これまで他の品種を色々と栽培してきましたが、さちのかが最も甘みと酸味のバランスがよくて、コクが感じられるんです」
そう話すのはオーナーの柴田さん。キラキラと輝く美しいいちごが、トルネード状に積み重ねられていきます。一体どんな仕上がりになるのでしょう?!
いちご農家の本気がつまったいちごパフェ
ジャッジャ~~ン!! ソオタス特製いちごパフェ!
真っ赤な完熟いちごの存在感と完璧なフォルムに、目が釘付け。こんなパフェ、見たことない…! 今朝収穫したばかりの新鮮なさちのかが、なんと1パック分使われています!
いちごソースをたっぷり垂らして…まずは一粒。口の中に一気に広がる、やわらかな果肉、濃厚な甘み…。まさに今日、収穫のときを迎えた最高潮のいちご。その溢れんばかりの生命力がギュッと詰まっています!いちごのトルネードを抜けて、いちごアイス、いちごババロア、そしていちごの果肉とソーダゼリー…何層にも続くいちご尽くしのフルコース。最後まで飽きることなく、さっぱりと完食♪
フォトジェニックないちごスイーツ
こちらはいちごコッペ。しっとりとしたコッペパンにダブルに重なったホイップクリームとさちのかがボリューム満点!この愛らしい組み合わせ、夢のような一品です。口の周りをクリームだらけにしながら頰張りましょう♪
売切必至!ソオタスの直売朝摘みいちご
店内のショーケースに並ぶ新鮮ないちご。どれもヘタの際まで真っ赤に染まっています。それは柴田さんが、毎朝その日に完熟を迎えたいちごだけを収穫するため。こんないちご、なかなか出会えません。
農家直営ならでは!いちご畑からテーブルまで
元々は建築士という異色の経歴を持つ柴田さん。「以前は左官屋さんや大工さんの力を借り、それぞれが違う分野でベストを尽くす部分的な仕事でした。農業を始めてから、いちごを栽培し出荷、市場に出すまでが自分の仕事になった。でもさらにその先が見たくなったんです」
今では自分の育てたいちごが、目の前でお客さんに食べられ、直に反応を見られることに喜びを感じているそう。
『ソオタス』に込められた思い
昔ながらの風景が残り、助け合いの精神や人々の結びつきが強い祖生の集落。店の前には近所のおばあちゃんが作る野菜が並ぶことも。祖生にプラスになることが出来たら、と祖生(ソオ)+(タス)と名付けた柴田さん。将来は地元の農作物でマルシェを開催したいのだそう。これからがますます楽しみなスポットです!
【おいでませ!山口】
ソオタス
いちごの若手農家が営むいちごカフェ。11月~5月末までいちごを直売しており、フレッシュで濃いいちごメニューを味わえる。夏は凍らせたいちごのクラッシュアイスやスムージーが人気。オープン直後の来店をオススメします!
住所/山口県岩国市周東町祖生3794-3
営業時間/10:00~17:00(いちごがなくなり次第終了)
定休日/月曜日(祝日の場合翌日、毎月のお休みはFacebookにてお知らせ)
電話/0827-93-3186
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瀬戸内Finderフォトライター 武井奈々
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