約25,000本の椿が自生!赤い絨毯がひろがる幽玄な群生林/笠山椿群生林(山口県萩市)

山口県萩市にある笠山。この山の一角に椿(つばき)が群生しているのをご存知でしょうか?
「そういうスポットよくあるよね」と思った方はかなりいらっしゃるはず(かく言う私も思いました)。
ですが、ここ『笠山椿群生林』はちょっとスケールが違います。おそらく誰の想像をもはるかに上回る、はず!


(写真提供:萩写真データベース)

その数、約25,000本!10haの広さにほぼ椿だけが自生しています。
ここ笠山は萩城から北東の方角(鬼門)にあたり、江戸時代まで樹木の伐採や鳥獣の捕獲が禁じられていました。そのため手つかずの原生林が残り、明治時代に禁が解かれ伐採が行われたところ、雑木林のなかに自生していた赤い椿の花が見られるように。それを維持管理していくうちに、現在の姿になったそうです。

今では遊歩道も整備され、椿の林のなかをゆったりと散策することができます。

道には、風で落ちた椿の花がところどころに転がっています。
今年(2016年)は大寒波の影響で早めに散ってしまったとのことですが、じつに幽玄です。

砂地や苔とのコントラストが美しく、朽ちゆく花が有終の美を飾っているかのようです。
落ちている花をよく見ると、さまざまな種類があることがわかります。

右側の丸っこいの。じつは、これも椿。
『大実の椿』という種類で、夏にはりんごのように真っ赤な実がなるそうです。

こちらは『萩小町』。
薄紅色の可愛らしいこの花は椿群生林を開いた当初からある椿だとか。

群生林に自生している椿はとっても背が高く、目線の高さでは花を見ることはできません。見上げると空を覆うように椿の枝葉が広がっています。

敷地内には展望台があり、地上13mから広大な群生林を眺めることができます。

椿林の向こうには海。空の青に木々の緑、そこに紅さす椿の花。気持ちの良い眺めに思わずため息がこぼれます。

椿群生林のすぐ近くは日本海。訪れた日は瀬戸内海かと思うぐらいの凪の海。浅瀬で貝や海藻を漁る漁師さんの姿も。
花が見頃を迎える2月中旬から3月にかけて『萩・椿まつり』を開催中です。萩の日常と非日常が混在する、なんとも言えない気分が味わえますよ。


【おいでませ!山口】
●笠山椿群生林(市指定天然記念物)
笠山の北端に位置する、60種類25000本の椿が咲き誇る群生林。毎年、『萩・椿まつり』(例年2月第3土曜日~3月最終日曜日)を開催中!期間中は各種イベントの他、椿見どころ案内人によるガイドや特産品販売なども行われます。
所在地/山口県萩市大字椿東
問い合わせ/0838-25-1750(萩市観光協会)
http://hagishi.com/search/detail.php?d=900047

瀬戸内Finderフォトライター 藤本雅史

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