なんと、200年近くかまぼこを作り続けてきたこちらのお店は、江戸時代末期の天保11(1840)年に創業。
老舗であるだけでなく、こちらの練り物の何がすごいかと言えば、化学調味料や保存料を一切使わず、昔ながらの方法で作っていることなんです!
化学調味料・保存料一切なしの無添加
かまぼこや練り物というと、化学調味料や保存料などが使われて当たり前のイメージがあるかもしれませんが、こちらの商品はそれらを一切使わず、昔ながらのシンプルな味付けで作っています。
これらの練り物たちは、人工着色料も使っていません。
徳島のソウルフードとも言われるフィッシュカツも、四宮蒲鉾のものは、ほら、このとおり(写真左下)。
フィッシュカツの多くは、こんがり赤茶色のイメージなんですが、少し色白なのが自然な証。
フィッシュカツといえば、ピリリと効いたカレー味が特徴ですが、使うコショウはオーガニック、唐辛子は国産の本鷹の爪、カレー粉も添加物や保存料を使っていないもの、パン粉も国産小麦のものを使用する徹底ぶりなんです。
徳島沿岸で獲れた白身魚を毎朝仕入れてすり身にし、塩は赤穂の天塩、砂糖は種子島の洗双糖、みりんは高級料亭でしか使われないような三河本みりん、つなぎは北海道の馬鈴薯でんぷん、揚げ油は無添加『一番搾り』の菜種サラダ油…と、その原材料へのこだわりは並々ならないもの。
もちろん、野菜天などに使う野菜も、地元徳島で採れたものを使っているんですよ。
「でも、無添加だったらいいというわけではないですよね。おいしくないと意味がない。そのおいしさから、無添加だと気づかないほどの練り物づくりにこだわっています」と語る五代目社長の的石さん。
食の伝統を伝えるために、地元の小学生を招いた工場見学ツアーや、希望があればフィッシュカツや竹ちくわを自分の手で作り上げる体験ワークショップも開催しているそうです。
バリエーション豊かな商品たち!
竹ちくわや野菜天など、たくさんの商品があってここでは紹介しつくせないのが悔しいほどですが、そのなかから私の心をわしづかみにした商品をいくつかご紹介しましょう。
こちらの『ちぎり揚げ』は従業員の方のアイデアから生まれた商品。
ゴボウ、レンコン、鳴門金時の3種がありますが、どれもすり身と野菜の素材の味が見事にマッチ!
ゴボウとレンコンは、それぞれのシャキシャキ感がアクセントになっているのですが、私の一番のお気に入りとなったのは鳴門金時。
鳴門金時の自然だけれどしっかりとした甘みが、意外にもすり身との相性抜群で、食べる手が止まらなくなって困りました。
こちらはフィッシュカツをスティック形状にした、食べやすさが嬉しい『スティックカツ』。
カレー風味のフィッシュカツが、そのまま手軽に手でつまんで食べられます♪
こちらはその形がユニーク…というか、イカの形そのままになった『イカ姿天』。
細かく刻んだイカゲソが入っていて、食べごたえも抜群。
形が分かるように、と社長にご協力いただいて撮影しました。
社長、一口かじって「うん、やっぱりおいしいな!」と一言!
はい、私もいただきましたけれど、イカがゴロゴロたくさん入っていて驚きました♪
その味わいには誰しもが納得!
30年前、全商品を昔ながらの製法で作るという大方針転換をし、何度も何度も試行錯誤を重ねて、必要最小限の味つけでもおいしい練り物を作り上げた『四宮蒲鉾店』。
現在では、そのこだわりとおいしさから、地元徳島以上に、首都圏のデパートや高級スーパーなどで販売されており、有名ブロガーに紹介されたり、超有名料理研究家の方から問い合わせを受けたりするほどなんだそうです。
私自身も食べて納得!
さらに、こちらの商品をおみやげに、県外の方々が集まるホームパーティにも持参して食べていただきましたが、みんなが口をそろえて「めちゃくちゃおいしいんやけど!」「これ、どこの練り物なん!?」とみなさん大絶賛でした。
みなさんぜひ足を運んで、おみやげにはもちろんですが、ご自宅用にもしっかりGETすることをおすすめします!
四宮蒲鉾店
所在地/徳島県徳島市津田本町2-4-12
営業時間/9:00~17:00
定休日/水曜、木曜、日曜
電話/088-662-0743
http://shinokama.sakura.ne.jp/
瀬戸内Finderフォトライター 板東悠希
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板東 悠希
徳島生まれの徳島育ち。阿波(徳島)弁と英語のバイリンガル。 愛車はアイボリー×オレンジのイカしたバイク=トライアンフのボンネビルT100(865cc)。 1度結願した四国遍路はまだまだ何度も巡るつもりで、2020年に逆打ち中。 以前の勤務先で海外取引を担当した経験を活かし、 海外と個人や企業を結ぶ英語サポートビジネスを展開中。 webの英語化や、輸出入業務、英語での連絡代行といったお手伝いをしているほか、 全国通訳案内士、香川せとうち地域通訳案内士として、ガイドとしても活動しています。 www.studio-bang-do.com
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by 瀬戸内Finder 編集部