#安藤忠雄|タテヨコナナメ自由自在!こどもからおとなまで楽しめるAndo建築/(愛媛県松山市・兵庫県淡路市)

日本でよく知られている建築家といえば、安藤忠雄氏がその一人。瀬戸内だと、直島に行ったことがある方は、きっと氏の建築に触れたことがあるでしょう。

うーん、『世界のAndo』のことや『Ando建築』のことは、きっと皆さんいろいろなところで見聞き・体験されているはず…。ということで、今回はちょっと『ナナメ』からご紹介してみることといたしましょう。

坂の上を目指して

坂の上の雲ミュージアム、ご存知ですか。
司馬遼太郎作『坂の上の雲』の物語を丁寧に巡り、未来への思索を深めることができるとっても素敵な場所。

施設を案内していただくのは、松山市役所公共建築課の弓立真紀さん(左)、都市デザイン課の池田早織さん(中)、愛媛県建築住宅課の片岡みささん(右)。なんと今日は3名も来ていただきました!

松山市街地の中心ですが、とっても緑豊かな景色ですね。

建築模型を発見!写真右下の正三角形を積層させたかたちの建物が今いるミュージアムです。弓立さん、向かいにあるこの建物は…?

「これは国重要文化財萬翠荘。大正時代の建物ですよ。正三角形の建築形状・配置にはちゃんと理由があって、城山の自然・文化・歴史を繋ぐためなんです。さらに、ミュージアム内は階段を使わずぐるぐるとスロープで登ることができる動線計画になっています。常に景色や目線が変わる空間がもう楽しくって…」

周辺環境へのリスペクトや眺望を大切にしているんですね。

「それと、このカーテンウォール(窓ガラスの面)、よく見ると5度だけ拡がるようにナナメになっているんですが、ご存知ですか?」

えっ、詳しく教えてください!

「少しだけ傾けて外から見ると周辺の木々をキレイに映し出せるようになっていて、建物は存在感を控えめに、自然に溶け込ませるようになってるんです!」

そういえば、外を眺めていても反射する自分の顔が気にならない…!

1階吹き抜けホールから『坂道』を見上げて撮影。せっかく3人いらっしゃるのでそれぞれ別のフロアから。この高低差伝わるでしょうか?

よく見ると内壁も傾いていますね。水平垂直に関係なくいろいろな角度が入り混じって、なんとも不思議な感覚です。

そこも!ここも!サンカク!

さて、建物のかたちや坂の上を目指して登っていく楽しさは分かってきました。

そしてもうひとつ、見どころに気づいてしまいました。よくよく空間を見ていると、三角形ばっかりじゃないですか!これはお子さんづれで来ても面白いかも!?

もう、三角祭です。(※そんな祭は松山にはありません)
展示物をはじめ、天井から椅子テーブルに至るまで、この1枚の写真だけでもそこここに三角形がありますね。

オシャレは足元からとはよく言ったもので、床、かわいくないですか?
細部まで徹底したこだわり。歩いていて気持ちがいいです。

こーんな場所もありました。
このミュージアム、展示内容もとても充実していて、時間をかけてゆっくり過ごすことをお勧めします。『坂の上の雲』という作品と安藤氏の建築表現のコラボレーションをお楽しみください。

正直、ここは空間を体験してもらうのが一番!!よく紹介されるアングルはあえて外しています。この記事はサクッとナナメ読みして、残りは現地に訪れてご堪能しちゃってください!

登って、触れて、遊べる大舞台

『ナナメ』建築つながりで番外編。
淡路夢舞台へやってきました。こちらの記事でも紹介しています。

海まできれいに見えていますね!
一緒に来ていただいたのはぼくの大学時代の友達、松島知佳さん。建築CGのお仕事をしていて、現在は子育て真っ最中。

「もう、建築というより丘みたいな場所だね!安藤事務所のコンクリート施工の美しさは有名だけど、自由な形状を可能にしているのもコンクリート建築の醍醐味の一つ。建築を観に来ること自体久しぶりだったけど、ここは子ども連れでも楽しいー!」

とにかくいろんな刺激に溢れた空間。
走り回って、水を触って、草木に触れて、子供たちがはしゃいでいました!
見晴らしが良い場所が多いので、少々遠くに行っても見守りが出来て安心。

こちらは植物館(別記事)

子どもにとっても大舞台。撮影スポット満載でした。

以上、坂の上の雲ミュージアムと淡路夢舞台。
五感をくすぐるAndo建築のご紹介でした!


●安藤忠雄(1941年-)
1969年、安藤忠雄建築研究所を設立。プリツカー賞、UIAゴールドメダル、文化勲章など国内外で数多の評価を受ける。

◯坂の上の雲ミュージアム
2006年竣工。松山城周辺の歴史や文化を意識して考えられた建物は、周囲の自然環境に配慮した外観と安藤忠雄がイメージする『坂の上の雲』を表現した空間となっている。
所在地/愛媛県松山市一番町三丁目20番地
電話/089-915-2600
FAX/089-915-3600
開館時間/午前9時から午後6時30分まで(入館午後6時まで)
休館日/毎週月曜日(休日の場合は開館)
休館日カレンダー/http://www.sakanouenokumomuseum.jp/guide/open/yearly.php
観覧料/個人:一般400円,高齢者200円,高校生200円
団体割引(20名以上):一般320円,高齢者160円,高校生100円
※中学生以下無料,身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の所持者及びその介護人も無料,高齢者とは、すべての65歳以上の方(それを証明するものを提示してください)
http://www.sakanouenokumomuseum.jp/

◯淡路夢舞台
2000年開業。兵庫県淡路市にある自然豊かなリゾート施設。温室植物館、野外劇場、レストラン、国際会議場、ホテルなどを有する。
所在地/兵庫県淡路市夢舞台2番地
電話/0799-74-1000
イベントカレンダー/http://www.yumebutai.co.jp/calender/event.html
http://www.yumebutai.co.jp/

■瀬戸内の近現代建築の情報はこちらもご覧下さい。
兵庫県 ひょうごツーリズムガイド
岡山県 おかやまの歴史的土木・近現代建築資産
広島県 ひろしまたてものがたり
山口県 おいでませ山口へ 観光スポット-名所・史跡-近代的建造物
徳島県 徳島県観光情報サイト 阿波ナビ
香川県 うどん県旅ネット_アート_建築・建造物
愛媛県 愛媛県公式観光サイト いよ観ネット

瀬戸内Finderフォトライター 乙倉慎司

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乙倉 慎司/hiroe

乙倉 慎司/hiroe

乙倉慎司 岡山に18年、山口に6年暮らし、現在は広島の離島に仮移住中。建築・デザインの仕事をしています。日々、点々と移ろいながら、そこで見つけた素敵なひと・こと・ものを皆さんと共有していきたいです。 hiroe 福岡で環境分析研究員として働いた後、ロンドンへ留学。ヨーロッパを旅した後に住み着いたのは、瀬戸内海の美しい自然に囲まれた大崎上島でした。 気の向くままに島から島を渡り歩き、新参者ならではの視点で、瀬戸内特有の暮らし、文化、景色を伝えます。

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