鞆の浦と仙酔島を結ぶ渡船として現代に蘇った坂本龍馬の蒸気船!/平成いろは丸・いろは丸展示館(広島県福山市)

鞆の浦と仙酔島を結ぶ『平成いろは丸』

広島県南東部に位置し、古くから瀬戸内海を代表する景勝地として知られる『鞆の浦』(とものうら)。
その沖に浮かぶ『仙酔島』(せんすいじま)は鞆の浦のシンボル的な存在で、渡船を利用すれば約5分で仙酔島へ渡れます。

鞆の浦と仙酔島を結ぶ福山市営渡船『平成いろは丸』は2010年(平成22年)に就航し、乗船料は大人ひとり往復240円で、早朝から夜間まで約20分おきに1日40往復しています。
※記事の最後では360度動画によるリアルな乗船体験もできますのでお見逃しなく!

全長約22mの黒い船体はノスタルジックなフォルムですが、実は坂本龍馬率いる海援隊が江戸時代末期に運用していた蒸気船『いろは丸』を模して建造されているのです。

坂本龍馬の『いろは丸』は慶応3年(1867年)4月、紀州藩船『明光丸』と鞆の浦沖で衝突し、その事故で『いろは丸』は積み荷とともに沈没してしまいます。
幸いにも坂本龍馬は無事でしたが、その後鞆の浦にて事故の損害賠償交渉が行われました。

そうした経緯もあり、鞆の浦には『いろは丸』に関する様々な資料を集めた『いろは丸展示館』が開設されています。

『いろは丸展示館』で事件の真相に迫る!

『いろは丸展示館』は、鞆の浦の最も有名なシンボル『常夜燈』(じょうやとう)のすぐ目の前にあります。
通称『大蔵』と呼ばれる江戸時代に建てられた蔵をそのまま利用していて、その堂々たる造りも見どころの一つ。

海底に沈んだ『いろは丸』は1988年に発見され、その後3度にわたって水中調査が実施されました。
館内では調査の際に引き上げられた遺物を、沈没状況のジオラマとともに展示していて、関連映像のビデオ上映も行っています。

2階には坂本龍馬が鞆の浦に滞在した際に隠れていた『龍馬の隠れ部屋』がそっくり再現されていて、精巧に造られた龍馬のろう人形が佇んでいます。
実はこの隠れ部屋は『本物』も現存しており、江戸時代の商家『桝屋清右衛門宅』にて2011年から公開されていますので、ぜひ立ち寄ってくださいね!

その他に『いろは丸』の再現模型や衝突事件に関する様々なパネル展示があり、歴史ファンに大人気の『龍馬グッズ』(関連書籍やクリアファイル・マグカップ・タオル・トイレットペーパーなどなど)の販売コーナーもありますよ!

『いろは丸事件』のミステリー!?

水没した『いろは丸』には大量の鉄砲が積まれていたといわれ、鞆の浦と長崎での交渉の結果、坂本龍馬はその損失に対して多額の賠償金を勝ちとりましたが、これまでの水中調査では鉄砲の形跡は全く見つかっていません。
また海援隊が賠償金を受け取った数日後に、龍馬は京都で暗殺されました。

そのため「交渉を有利に進めるための龍馬のハッタリだったのか!?」などといわれ、謎が謎を呼ぶミステリーとなっています。
一方で、太平洋戦争後にくず鉄が高値で売れた頃に、地元の潜水夫が密かに海底から大量の鉄砲を引き揚げ、くず鉄として売却してしまったという噂話も鞆の浦に伝わるそうです。

いずれにしても、真相は藪の中といったところでしょうか…

360度動画でリアルな乗船体験!

今回は『平成いろは丸』に乗船して鞆の浦から仙酔島へ向かうショートクルーズを疑似体験できる360度動画もありますので、坂本龍馬の歴史ミステリーに思いをはせながら乗船気分を味わってくださいね!

スマートフォン等でご覧になる場合は下記URLをクリックし、Youtubeアプリで再生してください。
https://www.youtube.com/watch?v=kXBY3Sj7nhk


◇平成いろは丸
所在地・乗り場/広島県福山市鞆町鞆623-5 (福山市営渡船場)
電話/084-982-2115(渡船管理事務所)
営業期間/年中無休(台風及び気象・海象によっては欠航する場合あり)
営業時間/1日往復40便
所要時間/片道約5分
乗船料(往復)/大人:240円、子供:120円
駐車場/無し(近隣の市営駐車場等を利用)
最寄駅/JR福山駅南口から鞆鉄バス鞆線で「鞆港」下車 徒歩5分
http://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/site/sights-spots/31149.html
http://www.fukuyama-kanko.com/information/detail.php?id=49

◇いろは丸展示館
所在地/福山市鞆町鞆843-1
電話/084-982-1681
営業時間/10:00~17:00
定休日/年末年始
入館料/小学生以上200円
駐車場/無し(近隣の市営駐車場等を利用)
最寄駅/JR福山駅南口から鞆鉄バス鞆線で「鞆港」下車 徒歩10分
http://www.tomonoura.jp/tomo/irohamaru.html
瀬戸内Finderフォトライター 松岡広宣

大きな地図を見る>

この記事が役に立ったらいいね!してね

関連キーワード

この記事を取材したフォトライター

松岡 広宣

松岡 広宣

松岡 広宣/フォトライター 1974年生まれ、兵庫県西宮市出身、西宮市在住。メディアポリス株式会社 代表取締役。 ソーラー発電付きエコキャンピングカー【ソーラーキング号】で全国各地を訪れながら、日本の美しい風景をハイビジョン映像で撮影しています。 できうる限り全国くまなく歩き回って、貴重な日本の自然や風景を映像として後世に残していきたいと考えています。 日本全国を旅していますが、もちろん、地元の瀬戸内も大好きです! 「癒しの国 日本.TV」 ~ 日本全国を「癒しの映像」でバーチャル旅行 http://www.healing-japan.tv/

「クルーズ」のランキング

「クルーズ」の記事はまだまだあります

クルーズ一覧

Features

特集

特集一覧
PAGE TOP