諭鶴羽山は淡路島の最高峰!
諭鶴羽山(ゆづるはさん)は、淡路島南部にそびえる標高607.9mの山で、淡路島の最高峰。
山頂近くまで車道が通じていますので、アクセスは車を利用するのが便利ですが、道幅がやや狭く対向が困難な箇所が多いので、運転に自信のない方は、水仙郷がある灘黒岩や諭鶴羽山の北方にある諭鶴羽ダムから徒歩で登山することもできます。
諭鶴羽山の山頂近くの駐車場が登山の起点となります。山頂へは徒歩で約20分ほど。
駐車場から歩いてすぐの所に『諭鶴羽神社』がありますので、まずはお参りしていきましょう。
諭鶴羽神社の境内は神聖な雰囲気で、本殿や幣殿・拝殿などの伽藍群が鎮座しています。
諭鶴羽山は古くは世界遺産の『熊野古道』と並ぶ修験道(しゅげんどう)の山としても知られていて、かつては山中に28の大伽藍が建てられ、山岳信仰の霊場として繁栄していました。
神話によると熊野の神は九州の英彦山や四国の石鎚山を経て、この諭鶴羽山に飛来した後、最終的に熊野へ渡っていかれたと伝えられており、諭鶴羽神社は『元熊野宮』とも称されます。
諭鶴羽神社の境内神域は瀬戸内海国立公園の特別地域に指定されていて、境内の隅に立つ『親子杉』は樹齢1,000年を越えるといわれます。
また、社叢(しゃそう)林のアカガシ群落は兵庫県の天然記念物に指定されています。
歴史ある諭鶴羽古道を歩いて山頂へ!
諭鶴羽神社の脇には『山ぼうしの広場』があり、丘の上に戦没者を祀る『平和祈念塔』が立っています。
諭鶴羽山の山頂は、右奥に見えている電波塔の方角にあります。
諭鶴羽神社から山頂まで約500mの道のりですが、『諭鶴羽古道』と呼ばれる歴史ある山道を歩きます。
それほど勾配はきつくありませんが、アカガシやスダジイ、タブノキなどが群生する自然豊かな森の中を進んでいきます。
『諭鶴羽古道』の途中には諭鶴羽神社の奥之院である『篠山神社』が鎮座しています。
やや脇道へそれた場所にあるのですが、ここは巨木が生い茂り特に神聖な雰囲気に包まれていますので、ぜひ立ち寄って参拝してくださいね。
奥之院を過ぎるといよいよ山頂です!
諭鶴羽山の山頂から大パノラマを堪能!
諭鶴羽古道を歩き、いくつか電波塔を過ぎれば、ほどなくして諭鶴羽山の山頂に到着!諭鶴羽神社の頂上社や案内板が設置されていて、ほぼ360度の大パノラマが広がります。
南東方向には、紀淡海峡に浮かぶ友ヶ島や紀伊半島の和歌山市街が望めます。
また南西方向には鳴門海峡と大鳴門橋もハッキリと見えます。白く波打つ潮流も確認できますし、双眼鏡や望遠レンズを使えば渦潮も見られるかも!?
山頂は『八州展望所』と呼ばれていて、淡路・紀州・和泉・河内・摂津・阿波・讃岐・播磨の八州が望める地点。
今回はやや霞んでいましたが、空気が澄んでいれば北西方向に小豆島や家島諸島までも遠望できるそうです。
さらに、諭鶴羽神社から南方へ下る諭鶴羽古道(表参道)を歩けば、淡路島の南に浮かぶ沼島(ぬしま)が望める場所もあります。
沼島は『国生み神話の島』として知られており、天地創造の神であるイザナミを主神としている諭鶴羽神社とも縁が深い島です。
ちなみに、諭鶴羽神社から山頂を経て北方へ向かう道は諭鶴羽古道の裏参道にあたります。
諭鶴羽山は古くから山岳信仰の霊山として親しまれ、現在も諭鶴羽古道沿いに手付かずの大自然が残る淡路島の最高峰。
山頂からほぼ360度の大パノラマが堪能でき、山頂近くに鎮座する諭鶴羽神社も神聖な雰囲気に包まれています。
山開きは11月下旬に行われ、登山に最適なシーズンは冬~春にかけて。淡路島南部へお越しの際は、ぜひ登山にチャレンジしてくださいね。
◇諭鶴羽山(ゆづるはさん)
所在地/兵庫県南あわじ市灘黒岩472
開園時間/常時訪問可能
利用料金/無料
駐車場/あり(無料)
最寄駅/なし
http://www.city.minamiawaji.hyogo.jp/soshiki/shoukou/yuzuruha.html
https://yuzuruha.jimdo.com/
瀬戸内Finderフォトライター 松岡広宣
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この記事を取材したフォトライター
松岡 広宣
松岡 広宣/フォトライター 1974年生まれ、兵庫県西宮市出身、西宮市在住。メディアポリス株式会社 代表取締役。 ソーラー発電付きエコキャンピングカー【ソーラーキング号】で全国各地を訪れながら、日本の美しい風景をハイビジョン映像で撮影しています。 できうる限り全国くまなく歩き回って、貴重な日本の自然や風景を映像として後世に残していきたいと考えています。 日本全国を旅していますが、もちろん、地元の瀬戸内も大好きです! 「癒しの国 日本.TV」 ~ 日本全国を「癒しの映像」でバーチャル旅行 http://www.healing-japan.tv/
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