海上から望む大鳥居と嚴島神社！

『宮島行大鳥居遊覧航路』は、広島県廿日市市の大野桟橋を出航し、嚴島神社の大鳥居に大接近してから宮島に渡る約25分の遊覧クルージングコース。
海上から大鳥居越しに見る嚴島神社と弥山の美しい眺めは、まさに『日本三景』に値する絶景！

記事の最後では360度動画によるリアルな乗船体験もできますのでお見逃しなく！

『宮島行大鳥居遊覧航路』の運航船『第三御笠丸』は風流な屋形船で、船底を平らに設計することで潮位が低くても可能な限り大鳥居に接近できるようになっています。

船室も板張りの天井や座敷風の床など『和』のテイストを取り入れていて、窓の外に見える赤ちょうちんもポイント。

出航後はしばらく船内にて、ガイドによる宮島や大鳥居に関する解説があり、大鳥居に近づくと船首側のデッキに出て、嚴島神社の海上参拝や記念撮影ができます。

それでは、出航です！

海上から嚴島神社の大鳥居に大接近！

大野桟橋を出航すると、しばらく養殖筏越しに嚴島神社の社殿と大鳥居が見られます。
宮島は漁業、特に『宮島かき』の養殖が盛んで、その養殖筏を間近に眺められるのも、本航路の魅力の一つです！

養殖筏ゾーンを抜けると、いよいよ嚴島神社と大鳥居が間近に迫ってきます！
実は、平清盛の時代は船で海中の大鳥居をくぐり参拝する海上参拝が、嚴島神社の正式な参拝作法とされていました。

『宮島行大鳥居遊覧航路』では、正式とまではいきませんが、船の上から二礼二拍手一礼の参拝ができる時間がもうけられています。
そして、満潮時刻と重なる便に乗船すれば、大鳥居を真下から見上げられるほど最接近しますよ！
（※大鳥居に大接近する瞬間は、下方の360度動画で見られますのでお見逃しなく！）

左右から大鳥居の側面もじっくり観覧！

正面から大鳥居に大接近した後、鳥居の側面にも回りこみます。
嚴島神社の大鳥居は陰陽道に基づいて建造されており、鳥居の屋根の両端に『太陽と月』が描かれています。
この写真では分かりにくいかもしれませんが、嚴島神社に向かって右側（南西側）には三日月のマークが入っています。

そして大鳥居の左側（北東側）には丸い太陽が描かれています。
風水では北東が鬼門に当たるため、その鬼門を封じるシンボルとして太陽のマークが入っているそうです。
宮島の参道沿いにある石灯篭などにも『太陽と月』のマークが彫られているそうで、なかなか興味深いですよね。

こうして海上から大鳥居と嚴島神社の景色を満喫した後、宮島の3号桟橋へ向かいます。
到着する桟橋から、嚴島神社や大鳥居など宮島の主要な観光スポットまで歩いて約15分ほどの距離です。

『宮島行大鳥居遊覧航路』は、2018年度はGW・お盆・正月に運航されます。また、それ以外の時期でもチャーター便の運航を受け付けています。
満潮時刻は、宮島観光協会のHPで確認できますので、宮島への旅行計画を立てる際にチェックしてくださいね。

360度動画でリアルな乗船体験！

今回は、海上から大鳥居の真下へ大接近する瞬間を疑似体験できる360度動画もありますので、ぜひ以下の動画もご覧くださいね！

スマートフォン等でご覧になる場合は下記URLをクリックし、Youtubeアプリで再生してください。
https://www.youtube.com/watch?v=G6hE0Esd6rc

◇宮島行大鳥居遊覧航路
運航／株式会社アクアネット広島
所在地・乗り場／広島県廿日市市宮島口西1丁目1-6 （大野桟橋）
電話／0829-56-1105（受付時間：9:00～18:00）
営業期間／正月、GW、盆（その他、行楽シーズンの繁忙期に合わせ臨時便が出ることもあります）
営業時間／1日7便
所要時間／約25分
乗船料／（宮島行）中学生以上：1,000円、小学生：500円
　　　　（大野行）中学生以上：500円、小学生：250円
　　　　※幼児（小学生未満）は無料
駐車場／有り（無料）
最寄駅／JR前空駅より徒歩約8分
http://www.aqua-net-h.co.jp/ohno/

瀬戸内Finderフォトライター　松岡広宣