約1200年前、標高400mの高原で八塔寺を中心に開けた八塔寺村。『西の高野山』と称され、一時は72もの寺院や増坊があったと伝えられています。現在では茅葺き民家が点在し、のどかな日本の原風景を体感できます。
世界的に有名なガイドブック『ロンリー プラネット』に掲載されていて、外国人にも人気のスポットとして有名。今回は世界各国から外国人観光客が集う宿泊施設『国際交流ヴィラ』に行ってきました!
数々の映画のロケ地になった八塔寺ふるさと村
JR吉永駅から北に20kmに位置する『八塔寺ふるさと村』。どこかタイムスリップしたような風景にホッと心あたたまります。取材した日は桜が散る頃で、茅葺き屋根の民家と桜がとてもマッチしていました。映画『黒い雨』のほか、テレビドラマ『八つ墓村』や『火垂るの墓』など多くの作品のロケ地にもなっている抜群のロケーションです。春には桜、夏は星空、秋は紅葉、冬は雪景色と四季折々で楽しむ事ができるそう。
こちらが外国人観光客に人気の『国際交流ヴィラ』。日本の古き良き時代を感じさせる茅葺き屋根の古民家で、お庭もとても広くて手入れが行き届いています。茅葺き屋根は、太陽からの熱が伝わりにくく、夏でもとても涼しいそう。
囲炉裏でバーベキューはいかが?
まず目に止まったのは昔ながらの囲炉裏。まるでアニメ『日本むかしばなし』にでてくるような光景です。ここでは、宿泊者たちが思い思いの材料を持ち込んでお肉やお魚を焼くんです。宿泊者同士の交流の場にもなるとか。心まで温かくなる非日常の空間に心が踊ります。
客室は全部で4室。各部屋は障子で仕切られるので、プライパシーは守られます。また縁側からは緑豊かなお庭を臨む事ができ、ゆっくりとした時間がながれています。私も忙しい毎日を忘れて、とても心穏やかな気分が味わえました。
五右衛門風呂で身体の芯まであったまる
外国人観光客には五右衛門風呂が人気です。鉄の釜の下から直接薪などをくべ
て湯を湧かし、底板をふみ沈めてはいります。熱効率が良いとされるそうで身体の芯までポカポカです。日本人の私にも珍しい光景でした。
ヨーロッパや北米、欧州などを中心に各国から外国人観光客が訪れ、このノートにメッセージを残していきます。「ここへ必ずもどってきます」「すごく意味のある時間でした」「自然に囲まれて日常を忘れる事ができました」など。皆さんこの場所がとても気に入られたよう。宿泊者の愛がいっぱい詰まったノートでした♪ こちらのヴィラは日本人の方も宿泊OKです。海外の方との交流が楽しめますよ!
『国際交流ヴィラ』から徒歩5分のところには、日本人観光客が多く宿泊するという『八塔寺山荘』もあります。同じく茅葺き屋根の古民家を改造している宿泊施設。貸し切りで使用することがきるそう。グループでわいわい泊まるのもいいですね♪
研修室と呼ばれる部屋には天体望遠鏡が備えてあり、八塔寺村から見る美しい星や月を観察することができます。夜空を眺めながら、大自然を感じることができるなんてとっても贅沢!
今回お話を聞いたのは管理人の丸尾貢さん。宿泊者が希望すれば、わらびやたけのこの採取に山に連れていってくれるそう。「たくさんの方に八塔寺の自然に触れて、そしてまたここに帰ってきてほしい」と。ストレスフルな現代社会に疲れたら、ぜひ日本の伝統文化と豊かな自然を満喫しに『八塔寺ふるさと村』に行ってみてくださいね。
JR吉永駅までのアクセスはコチラ八塔寺国際交流ヴィラ
所在地/岡山県備前市吉永町加賀美1193
予約デスク/086-256-2535
宿泊/1泊1名3,600円、貸切25,700円(8名以下)、41,100円(9〜13名)http://www.city.bizen.okayama.jp/busyo/shiminseikatu/shiminn/kyoudou/hattoji_international_villa.html
八塔寺山荘
所在地/岡山県備前市吉永町加賀美1155
電話/0869-85-0127
宿泊/1泊1名7,710円、2名目以降は1名追加ごとにプラス2,570円
http://www.city.bizen.okayama.jp/kankou/guide/yoshinaga/spot/furusatomura.html
瀬戸内Finderフォトライター 松本紀子
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松本 紀子
岡山県瀬戸内市在住・フォトグラファー ウェディングフォトグラファーを経て、現在フリーランスで活動中。主にファミリーフォトを中心に人物写真を撮っています。また、カルチャー教室で「女子カメラ講座」の講師を担当。 まだまだ知られていない、ほのぼのとした瀬戸内の魅力を紹介していきたいです。 HPアドレスhttp://norikomatsumoto.com
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