美術館でコスプレデビュー!? 絵画の前でゴッホになろう!/大塚国際美術館(徳島県鳴門市)

みなさんは『美術館』にどのようなイメージを持っていますか?
興味のある人には楽しい場所だけど、いまひとつエンタメ性に欠けるなぁ……って思っている人いません?
実は僕もちょっとそう思っていました。
しかし!
徳島県の北部、鳴門市にある大塚国際美術館はひと味違うんです。
どう違うのかは、後ほど。

陶板名画の大塚国際美術館

展示室の大部分が山の中に建設されているという不思議な造りの大塚国際美術館は、日本最大級の常設展示スペースを誇る巨大施設。
その中に並ぶのは、世界26カ国、190余の美術館にある約1000点の絵画を陶板で原寸大に再現した作品です。
特に注目すべき展示のひとつが、ゴッホ作品。
ゴッホといえば、『ヒマワリ』の絵が有名ですよね。
ゴッホは南フランスのアルルで、花瓶に入った『ヒマワリ』の絵を7点描いています。
その7点の中には、戦争により兵庫県芦屋市で焼失してしまった「幻の『ヒマワリ』」と呼ばれるものや、個人が所有しているため原画の所在が不明なものも。

ですが、ここ大塚国際美術館では、その7点全てを陶板で原寸大に再現して展示してあります。
このようにゴッホの『ヒマワリ』7点が一堂に会するのは、もちろん世界でここだけ。

アートを、遊ぼう。

さて、冒頭で「大塚国際美術館は一味違う」と宣言しましたね。
全7点の『ヒマワリ』展示が世界初とはいえ、まぁここまでは従来の美術館の延長線上のこと。
面白いのは、今期間限定で開催しているイベントです。

それが、これ。
なんと、コスプレイベントです。
2018年7月18日から10月28日まで開催されている『#アートコスプレ・フェス 2018 feat.ゴッホ』は、ゴッホを始めとする美術作品の『何らか』に仮装できる面白イベント。
というわけで、今回はこのイベントにがっつり乗っかって、アートなコスプレイヤーになってきましたよ!

コスプレ衣装は全部で37着!

館内の様々な場所に全部で37着のコスプレ衣装が置かれています。
大人用もあれば、子ども用のミニサイズも。
とんでもなく広い大塚国際美術館ですが、館内で配布されている衣装設置MAPを手に頑張って探しましょう!
今回はその中からいくつか着てみました!

これはゴッホの『ジャガイモを食べる人々』という絵の中に入り込めるかのようなアートコスプレです。
絵の中にある食卓が展示室に再現されており、その登場人物の衣装を着て写真撮影。
有名な絵の登場人物になってみるってちょっと不思議な感覚ですよ(笑)。

では、これは何だか分かりますか?
写真右上に写っているのが、実際の絵『オーヴェールの教会』(ゴッホ作)です。
そう、これは『教会』に扮しているんですね。
シュール!(笑)
みなさんも恥ずかしがらずにチャレンジしてみましょう。

最後にこれは、ゴッホ自身になりきるアートコスプレ。
こちらは、ゴーギャン作『ヒマワリを描くゴッホ』がモチーフになっています。
ゴッホ自身もこんな風に真似られるとは思っていなかったでしょう。

他にも絵の中のお姫様になりきるプリンセスなアートコスプレなど、注目の衣装がたくさん。
これらの衣装は主に京都造形芸術大学芸術学部 空間演出デザイン学科の学生さんが手掛けています。

最後はゆるりとゴッホにちなんだカフェで

とっても広い大塚国際美術館ですから、一通り館内を回ったら中々の疲労感……。
というわけで、最後は地下3階にある『Cafe Vincent』で一休みしましょう。
こちらのカフェは、ゴッホ作品をイメージして作られており、メニューにもゴッホを思わせるものがあるようです!

チコリの葉っぱをヒマワリに見立てた『ヒマワリサラダと季節野菜のスープ』(1,200円)はそのひとつ。
ローストチキンと鮮やかな野菜のマリネに、カリッと焼いたヒマワリの種やパルメザンチーズをちりばめられています。
サラダとはいえ、結構なボリューム!

甘党の人は『ゴッホの大きな黄色いプリン』(650円)をどうぞ。
名前の通り、これも結構デカイです(直径12cm)。

そんなこんなで、コスプレもグルメも楽しめる大塚国際美術館。
普通の美術館だと絵画などの展示品が主役ですが、ここではあなたが主役になれるんです!
美術館でコスプレデビュー、しちゃいます?


大塚国際美術館
所在地/徳島県鳴門市鳴門町 鳴門公園内
電話/088-687-3737
休館日/月曜日(祝日の場合は営業) 1月は連続休館あり、その他特別休館あり ※8月は無休
営業時間/9:30〜17:00(入館券の販売は16:00まで)
入館料/一般3,240円、大学生2,160円、小中高生540円
P/約340台
#アートコスプレ・フェス 2018 feat.ゴッホ 開催期間/2018年7/18(水)〜10/28(日)
http://o-museum.or.jp

瀬戸内Finderフォトライター 千葉大輔

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千葉 大輔

千葉 大輔

千葉大輔/フォトライター 1985年生まれ、徳島県三好市出身、徳島市在住。 大学卒業後、徳島の出版社にて様々なMOOKの編集長を務め、2014年4月フリーランスのフォトグラファーとして独立しました。 写真と同時に、コピーライター、エディターとしても活動してます。つか、他にも商品開発やなんやら、いろんなことやってます。求められれば何でもやる、徳島人のくせに阿波踊りドヘタ、そんな僕です。よろしくどうぞ。 http://www.quareal.net/

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