ミルクセーキは飲み物ではなく食べ物です!一年中楽しめる今治のひんやりスイーツ/玉屋サントノーレ(愛媛県今治市)

『ミルクセーキ』とは、牛乳に卵や砂糖が入った甘い飲み物というのが一般的。でも愛媛県今治市にある『玉屋サントノーレ』では、ちょっと違うのです。

雑誌やテレビなどのメディアでも紹介され、今や全国で知る人ぞ知る絶品ミルクセーキをご紹介しましょう。

昭和レトロな店内に和む『玉屋サントノーレ』

『玉屋サントノーレ』はJR今治駅から徒歩10分、今治市役所から今治港へ抜ける『広小路』を脇へ入った所にある洋菓子店です。

店内は昭和レトロ感が漂う、なんだか懐かしい雰囲気。
明治36年(1903年)創業で、人気メニューのミルクセーキが登場したのは昭和27年(1952年)。家族代々通うファンも多い老舗で、昭和末期に今治で青春時代を送った私にとっても、ここは思い出の場所。学校帰りにみんなで「玉屋に行こう」と自転車で走った日々が思い出されます。

かき氷が評判のこの店の絶対王者、ミルクセーキ

パティシエが手がけるブランデーケーキや可愛いショートケーキも素敵なのですが、夏になるとケーキは一旦お休み。5月から9月の夏季はかき氷専門店に変身し、遠くからわざわざ訪れる人も少なくありません。
中でも絶大な人気を誇るのがミルクセーキです。

これが玉屋サントノーレ名物『ミルクセーキ』! 細長いグラスにこんもりと盛られたその姿は一見アイスクリームのよう。ストローではなく、長いスプーンがついています。
そう。ミルクセーキも『かき氷』メニューの一つに数えられていて、飲むのではなく、“食べる”のです。

スプーンがスッと入るほど柔らかく、軽くてふんわり。
口に含むとなめらかに溶けて、一般的なかき氷とは違い、またアイスクリームともシャーベットとも違うその食感は、ちょうどふわふわと積もったばかりのまっさらな雪のよう。牛乳と卵がまろやかな甘みでまとめられた、素朴で優しい味です。すっきりとした後味ながら、深いコクも感じられます。
一口ごとに笑顔があふれて、スプーンを持つ手が止まりません。

『ミルクセーキ』は写真の普通(600円)サイズ以外に、大盛(700円)、特盛(800円)もあります。「小さい頃は少ししか食べられなかったけど、大人になったから特盛を、と注文される方もいますよ」と、お店のお母さんが話してくれました。
その気持ち、よくわかります!

一度食べたら忘れられない。家でも味わいたい!

嬉しいことに、ミルクセーキや数種類のかき氷は持ち帰りや全国発送もOK。大きなカップでたっぷり楽しめますよ。食べる前に冷凍庫から出しておいて、少し柔らかくなったところを食べるのがオススメです。

進学や就職などで今治を離れた人たちが、懐かしい味を求めて取り寄せるほか、その味にすっかり魅せられた観光客が、家族や友人、そして自分用にと、発送の注文をして帰っていくことも多いとか。

驚くほどバラエティー豊かなかき氷メニュー

かき氷のメニューはなんと40種近く。洋菓子作りからヒントを得たイチゴなどフルーツを素材にしたものから、カルピス、ぜんざい、和三盆など、オリジナリティあふれる品揃え。冬場は種類は減るものの、一年を通じて楽しむことができます。

特徴は、氷そのものに最初から味が付いていること。削った氷にシロップやソースをかけて味付けをするのではないため、表面以外は味が薄いとか、溶けると水のようになるなんてことがありません。食べ始めから終わりまで、どこを食べてもずっと美味しいのです!
ミルクセーキも、溶けたら溶けたで美味しいミルクセーキになります。

いかがですか? 今治のソウルフードの一つともいえる『ミルクセーキ』。ミルクセーキ以外のかき氷や、10月から登場するケーキ類ももちろんオススメです。ぜひ足を運んでくださいね。


玉屋サントノーレ
住所/愛媛県今治市共栄町2-2-54
最寄り駅/JR今治駅
電話/0898-22-2076
営業時間/10:30〜19:00 ※夏季は〜20時ごろまで
定休日/不定休(7・8月は無休)
駐車場/5台 ※向かって右手のビル『フォルテ今治』1F

兄弟店
Tamaya Cafe / Instagram@tamaya_cafe

瀬戸内Finderフォトライター 矢野智子

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矢野 智子

矢野 智子

1970年、愛媛県今治市生まれ。松山市在住。 大学時代を京都で過ごした後愛媛に戻り、システムエンジニアとして年の半分以上は県外出張という旅人のような生活を20年近く続けました。 退職後、愛媛を紹介する本を友人と作ったことをきっかけに、自分の「夢」と愛媛の魅力を再発見。地元出版社で編集のイロハを学び、現在は自らを「ことばのデザイナー」と称しフリーで活動中。書く、作る、伝えることに力をそそいでいます。

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