本州と九州をつなぐ、関門海峡
多いときで1日千隻もの船が通過するこの海峡は、橋(車道)、トンネル(人道・車道)、船と3つの通行手段があり、通勤、通学で毎日のように行き来する地元の人も少なくありません。
観光で訪れる方にオススメしたいのは、船!
そんな2県にまたがる海峡沿岸の風景をぐるっと船上から観賞する下関・唐戸発着の「関門海峡夜景クルージング」の運航が今年も始まり、乗船させて頂きました。
取材日は終日雨の予報だったのですが、午後には止んで一安心。唐戸ターミナル内の窓口で受け付けを済ませ、案内アナウンスが流れた後、乗り場の桟橋へ。
この日は、ふぐとハートのイラストが船体にプリントされた『ふくまる』に乗船しました。
雨が降っていないなら、デッキ席がおススメ。
時にはしぶきがかかることもありますが、やはり海風を気持ちよく感じられますし、カメラを風景に向けることもできます。と、いうことでこの日もデッキ席に座り、出航を待ちました。
いざ、出航!
まだまだ夕暮れには明るい頃に唐戸桟橋を離れた船は、関門海峡の西へ。観光ガイドさんによるアナウンスを聞きながら、市立しものせき水族館『海響館』や観覧車のあるアミューズメント施設『はい! からっと横丁』、『海峡ゆめタワー』と、次々に下関のランドマーク的存在を右手に眺めます。
左手に見えるのが『巌流島(がんりゅうじま)』。宮本武蔵と佐々木小次郎が決闘をしたという有名な無人島です。
その向かいには、『三菱重工業』の下関造船所が見えます。ここから大型フェリーや客船が作られており、進水式は地元のニュースにもよく登場。著名人が出席することもあります。
門司港を通過した後は、関門橋の真下へ
だんだんと日が落ち、明かりがつき始めた九州側の門司港地区を見た後は、関門海峡で一番潮流が速い箇所といわれる壇ノ浦へ。
橋の真下をくぐると、こんな感じ。船上からしか見ることのできない眺めです。ここからぐるっと旋回し、ライトアップされた赤間神宮と春帆楼を観賞して、唐戸へ帰着。
桟橋に着く頃には、すっかり暗くなり、幻想的に浮かび上がる夜景が見えました。
1時間のクルージングで、スピーディーに観光名所の見物ができるのも船の良いところ。ガイドさんの解説は、地元に住んでいても知らなかったことも多く、「へぇ! 」と驚きっぱなしでした。
この航行は期間限定運航ですが、定期航路の唐戸⇔門司港(所要時間5分)、唐戸・門司港からそれぞれ約10分の巌流島便は通年運航中です。関門海峡のある下関にお越しの際は、ぜひ船を利用した観光もオススメします。
関門海峡夜景クルージング
運航日/2018年10月26日までの毎週金曜日(乗船希望日の1週間前までに要予約)
時間/18:00~19:00(予定)
集合場所/唐戸ターミナル内受付窓口(山口県下関市あるかぽーと1-15)
最寄り駅/JR下関駅からサンデンバスで約10分『唐戸(からと)』下車、徒歩約3分
料金/
<一般>大人2,000円、小学生1,000円 ※幼児は大人1人につき1人無料
<下関市内に宿泊の方>大人1,000円、小学生500円 ※宿泊を証明できるものを持参
申し込み・問い合わせ先電話/083-222-1488(関門汽船下関支店)、083-223-1144(下関観光コンベンション協会)
ホームページからも申し込みできます。
http://www.kanmon-kisen.co.jp/special/night_cruising.html
通年運航の定期航路につきましては、下記ウェブサイトをご参照ください。お得な1日乗り放題のフリーパスもあります。
http://www.kanmon-kisen.co.jp/route
瀬戸内Finderフォトライター Yuka Hesaka
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この記事を取材したフォトライター
Yuka Hesaka
山口県出身、在住。 新聞社勤務を経て、フリーランスに。 取材で大切にしているのは「セレンディピティ(偶然の気付き)」。 新旧にとらわれず、おすすめしたいスポットやモノなど、多方面からお伝えしていきます。
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