日本遺産認定。瀬戸内の心安らぐ港町、鞆の浦/広島県福山市

広島県福山市にある港町、鞆の浦。JR福山駅からおよそ15キロ、30分ほど車で移動すると見えてくる瀬戸内海に面した港町です。ゆっくりとした時間が流れているようなどこか懐かしさを感じる港町、鞆の浦は2018年5月、日本遺産に認定されました。

日本遺産認定! 国内随一の近世港町、鞆の浦

「日本遺産(Japan Heritage)」とは、地域の歴史的魅力や特色を通じ日本の文化・伝統を語るストーリーのこと。日本遺産として文化庁に認定されたストーリーは2018年現在で67件あります。広島県内では尾道市と呉市が日本遺産に認定されていますが、このたび福山市鞆の浦が『瀬戸の夕凪が包む国内随一の近世港町』として日本遺産に認定されました。

日本遺産認定ストーリーの決め手は「日本で鞆の浦にだけ江戸時代の港湾施設が5つ揃って残っていること」、そして「それらの施設が今も鞆の浦の日常に溶け込んでいること」。ここでは江戸時代の港湾施設の中でもおススメの3つを紹介していきましょう。

江戸時代の港湾施設 ①常夜燈(じょうやとう)

江戸時代の港湾施設、一つ目は『常夜燈』です。鞆の浦の象徴ともいえる常夜燈は港をめざす船と港の人々を160年見守ってきました。なんと江戸時代から港にある石造り常夜燈としては日本最大級! 夕暮れをバックに眺める常夜燈はシルエット風に映り、写真やインスタ映え間違いなし。鞆の浦を訪れるなら常夜燈は絶対に外せません!

江戸時代の港湾施設 ②雁木(がんぎ)

江戸時代の港湾施設、二つ目は『雁木』です。雁木は常夜燈の周辺にある石段の船着場。現在は修復工事をしているところもありますが、石造りとしては国内最大級の規模を誇っています。
雁木に腰掛け、港を眺めてみましょう。耳を澄ますと波の音やトンビの鳴き声が聞こえ、ゆっくりとした時が流れていくのを感じます。

江戸時代の港湾施設 ③波止(はと)

三つ目に紹介する江戸時代の港湾施設は『波止』です。これは江戸時代に建てられた石積み防波堤で、現在は鞆の浦の景観のアクセントにもなっています。ここを渡る人は少ないですが、波止を歩いてみると海の道を歩いているような感覚です。波止の先から見える景色は広大な瀬戸内海と常夜灯よりさらに奥まで見渡せる鞆の浦の港景色!ぜひとも眺めてみてください。

鞆の浦は瀬戸内海に面しており瀬戸内の多島美もよく見えます。そんな景色を眺められる鞆の浦の絶景スポットを3つ紹介します。

鞆の浦の絶景スポット ①太子殿(たいしでん)

一つ目は弘法大師の開基と伝わる『医王寺』から、さらに583段の石階段を上った先にある『太子殿』です。そこからの眺望は格別で鞆の浦一帯を見渡すことのできる場所。鞆の浦の景観を一番良く見晴らすには太子殿に上るのが大正解です。
港町、鞆の浦の景色を一望/太子殿(広島県福山市鞆の浦)

鞆の浦の絶景スポット ②対潮楼(たいちょうろう)

二つ目は『福禅寺 対潮楼』です。朝鮮通信使も幕府の慶賀などのために幾度も寄港しており、福禅寺が迎賓の場になったと伝えられています。境内からの窓枠を額縁に見立てて眺める景色は『日東第一形勝』、つまり「日本で一番美しい景色」と言われているほど。2017年には朝鮮通信使に関する記録がユネスコ「世界記憶」遺産として登録もされています。
「朝鮮より東で一番美しい」と言われた景勝地を眺めて写経体験!!/福禅寺対潮楼(広島県福山市)

鞆の浦の絶景スポット ③仙酔島(せんすいじま)

三つ目は『仙酔島』です。外周約6キロ、島のほとんどが手付かずの自然である仙酔島は「仙人も酔うほど美しい島」というのが島の名前の由来です。島全体がパワースポットとして近年人気が高まっており、仏教において重要な色である青・黄・赤・白・黒の5色の岩が連なる『五色岩』があります。鞆の浦の渡船場より船で5分の場所にあるので気軽に渡ることができます。
仙人も酔うほど美しい『仙酔島』散策ガイド~海遊歩道編~/仙酔島(広島県福山市)

日本遺産に認定された鞆の浦、いかがだったでしょうか?
おすすめは江戸の港湾施設付近でただただ海や港を眺め波の音を感じながらのんびりと過ごすこと。喉を潤すコーヒーが手元にあるとさらにグッド、海を眺めながら飲むコーヒーは至福のとき。『常夜燈』周辺のカフェでコーヒーをテイクアウトして、『雁木』や『波止』でただただぼーっとする……。これぞ、日本遺産・鞆の浦の大満喫プランです。
日本遺産認定の港町、鞆の浦で黄昏ませんか?


日本遺産 福山・鞆の浦
所在地/広島県福山市鞆町
電話/084-928-1278(文化振興課)
最寄り駅/JR福山駅
アクセス/福山東ICより車で約40分、福山駅前バス乗り場より鞆鉄バス鞆線で『鞆の浦』または『鞆港』下車

瀬戸内Finder Yusuke Minami

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この記事を取材したフォトライター

Yusuke Minami

Yusuke Minami

1981年生まれ、鹿児島出身、福山市在住 全日本プロレスの運営スタッフとして各地を飛び回っていたとある日、広島県福山市鞆の浦の景色に惹かれたことをきっかけに福山に移り住みました。2013年より福山コロナワールドにて『真・さかもと整体館』の代表、整体師をしています。その傍ら写真で備後地域の魅力を発信する『備後の街かど写真』の運営もしています。 備後の街かど写真 http://bingo-fukuyama.com

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