イノシシのラーメン、猪骨ラーメン!
愛媛県今治市、大三島。国内随一の国宝所蔵点数を誇り、全国の大山神社、三島神社の総本山として今も多くの参拝客が訪れる大山祇神社が鎮座する島です。
その鳥居から通りを1本挟んだ参道の入り口に、はっと目立つ看板が。
『猪骨(ししこつ)ラーメン』。
全国でも大変珍しい、猪骨を8時間以上煮込んだスープを使用する、イノシシラーメンの専門店です!
イノシシのラーメンとは一体どんな味なのか!? 入り口付近で流れるロックな音楽にドキドキしながらお店へ入れば、ちりばめられた猪グッズや専門誌は確かにマニアック・・・、ですが、全体的にどこかキュート女性一人でも入りやすい雰囲気です。
大三島産イノシシ、その美味しさのヒミツ
そんな猪骨ラーメンの店主、吉井涼さんは、捕獲した猪を活用した精肉や加工品販売などを通し地域活性化を目指す『しまなみイノシシ活用隊』の一員。毎日早朝、猟師として、の見回りに出動、止めさしや解体をすることも。
猪骨ラーメンで使われるのはそのしまなみイノシシ活用隊から仕入れた地元大三島産のイノシシなのです。
ほんのり甘い、猪の旨み。
そんな猪の旨みを一番味わえると吉井さん教えてくれたのが、『猪骨塩ラーメン』、800円。大三島の工場で作られた『伯方の塩』を使用した、猪骨ラーメン自慢の一品です。
ふわっと甘い香りと、その香りを裏切らない、クセのない滋味深いテイストが猪骨ラーメンの一番の特徴。シンプルな塩味がその香りと味わいをしっかりと引き立ててくれます。
添えられているのは大三島産レモン。まずはそのまま、途中でレモンを絞っていただくのがおすすめだそう!
猪骨ラーメンは塩、醤油、味噌がラインアップ
その他、瀬戸内ならではの甘味が魅力の小豆島の醤油を使用した『猪骨醤油ラーメン/800円』や・・・
赤、白、合わせ、さらに八丁味噌をブレンドした、ジビエがちょっと苦手な方にも食べやすい香り高さが魅力の『猪骨味噌ラーメン/800円』、平日・数量限定の「猪骨油そば」などが用意されています。
イノシシチャーシューの秘密
そしてどのラーメンにもトッピングされるのが、イノシシのチャーシュー! 低温でじっくり火を入れ、まるで上質なローストビーフのような繊細なやわらかを実現しています。
天然のイノシシだから使う部位は色々。バラやロース、ももなど、その時あるものを工夫して作り上げるのが猪骨ラーメン流、吉井さん流です。
「柑橘やカキ、栗など季節の果樹を主に食べているからか、どんぐりや虫などが主食の地域のイノシシと比べてクセが少ないです。脂もさらりとしていて美味しい。体も大きい個体が多く、猟期にはいろいろな地域から猟師さんが取りに訪れます」としずかに熱く語る吉井さん。猟師として日々密接にイノシシと対峙しているからこそ、大三島産イノシシの魅力を熟知しているのかも知れません。そんな吉井さんの猪骨ラーメンが、美味しくないはずはない!
吉井さんが作りだす大三島産『猪骨ラーメン』の滋味を、ぜひおためしあれ!
猪骨ラーメン(ししこつラーメン)
住所/愛媛県今治市大三島町宮浦5516
電話/0897-72-8780
定休日/月・火曜日 ※祝日の場合は変更あり
営業時間/12:00~14:00(L.O.13:45)、土曜日のみ17:00~19:00も営業(L.O.18:30)
https://www.shishikotsu.com
席数/13席 (禁煙)
駐車場/5台
※臨時休業、スープ売り切れのための閉店あり。営業情報はFacebookがおすすめ。
※スタッフが少人数のため営業中、電話に出られないことあり。お店から「留守番電話に残していただければ、折り返しご連絡させていただきます」とのこと。
瀬戸内Finderフォトライター 増田 薫
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この記事を取材したフォトライター
増田 薫
愛知県岡崎市出身。ライター/詩人。 詩とエッセイのワークショップ『ほし紡ぎ/https://hoshitsumugi.wordpress.com/』運営。 東京、神奈川での学生/社会人生活を経て、夫と息子、家族3人で四国へ引っ越し10年目になりました。愛媛県の島々を中心に、地元に息づくとっておきのスポットをひとつひとつ丁寧にレポートさせていただきます。 愛媛、素敵なところです。どうぞいらしてくださいね。
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