瀬戸内マニアや絶景マニアの中には、「もう行ったよ!」という方もきっと多いはず。
ついにやってきました、父母ヶ浜(ちちぶがはま)!
香川県三豊市『父母ヶ浜』
父母ヶ浜があるのは、香川県の西に位置する三豊市。
毎回訪れるたびに「穏やかで魅力的な場所だなあ」と感じる、自然豊かな地域です。
この父母ヶ浜は、南米ボリビアの天空の鏡とも呼ばれる『ウユニ塩湖』のような写真が撮影出来ると話題の、今香川で最もアツい場所の一つ。
フォトジェニックということで、今SNSなどを通じて若者やカメラマンに大人気なのだとか。
この日も、平日にも関わらず多くの人で賑わっていましたよ。
父母ヶ浜ビギナーのため、今回特別に三豊市観光交流局の石井さん(写真右)の協力をいただき、撮影指南を受けることに。
「絶景を写真に収められる時間帯は、ズバリ干潮の時です。特に、日の入り時刻から2時間半以内に干潮の時間がある期間がベストです。日の入り時刻より約1時間前から撮影しだすと、青空と夕日が相まって幻想的な写真が撮りやすくなりますよ。日の入り時刻・干潮時刻は毎日変わるので、三豊市観光交流局のホームページから『絶景の見頃カレンダー』をチェックして来るのがおすすめです」と石井さん。
では早速撮影に……ん?これは?
「これを使ってポーズに変化をつけます。傘一つでも結構遊べるんですよ」
なるほど。小道具は傘やお花のように、シルエットでも形がわかりやすいものがいいんですね。
まずは石井さんから撮影方法を学びましょう。
潮だまりを超え、カメラに対して逆光位置(モデルの背後に太陽がある状態)に移動。カメラと太陽の間に被写体を置くイメージです。
他に撮影している人がいる場合は、水面が波打ち撮影の邪魔になるため潮だまりに入らないように気をつけましょうね。
撮影に必死になると濡れてしまうので、サンダルはマスト。この時期は日が沈むと寒くなるので、上着も持っていればバッチリなのだとか。
カメラマンとモデルの間に潮だまりを挟み撮影開始。
風がある日は、水面が波打ち反射が綺麗に映らないことがあるため、風の影響を受けにくい浅い潮だまりや日没直前の凪の時間帯を狙ってみましょう。
「水際ギリギリに立ってくださいね。右手を高く上げて〜はい、撮りますよ〜」
石井さんの指示に従い、いざファーストショット!
スマホでも充分綺麗! 絶景撮影
石井さん撮影のものがこちら!
本当にスマホで撮ったの?と言いたいほど綺麗に撮れています。
青のグラデーションがとっても美しい!
石井さんにならい私もチャレンジ! 色味を少し変えるだけで雰囲気が違った写真になるのがまた楽しい!
「私も!」と隣で撮影されていたプロカメラマンの横で撮影するモデルさん。
父母ヶ浜での撮影では、上写真のようにカメラやスマホを極力地面ギリギリに近づけて撮影することが大事なポイント。
こうすることで、浜辺が写る割合が減り、より鏡張りのような綺麗な写真が撮れます。
カメラで撮影する場合は、液晶の角度を自由に変えられるものを使用すると非常に便利ですよ。
モデルさんが撮影したものがこちら。
おお、初めてなのにすごく綺麗に撮れています!
「スマホでこんなに綺麗に撮れるなんて。スカートだとメリハリが出てシルエットがきれい!」と喜ぶモデルさん。しっかりコツを掴んだようです。
『日本の夕陽百選』に選ばれた父母ヶ浜
風が止み、夕陽が空を真っ赤に染めていく時。
父母ヶ浜は、全国の中から『日本の夕陽百選』に選ばれた場所。その夕陽を見に来るだけでもなんとも贅沢な時間を過ごせますよね。
ゆっくり落ちていく夕陽。
日没後、まだ空に明るさが残っている時間を『マジックアワー(マジックタイム・ゴールデンアワーとも呼ぶ)』と呼び、光がぐっと綺麗な写真が撮れることをご存じでしょうか?
そんなマジックアワーに撮影したのがこちらの二枚。
背景にいる他のシルエットも入れ込むと、群像劇のようでなんだかドラマチック。
風も止んで、水面に映る影もくっきり。青と赤が混ざり合う、まさに魔法のような時間です。
最後に今日偶然出会いモデルになっていただいた皆さんをパチリ!
お誕生日をお祝いに来ていた女性二人組と、大学生グループ四人組は偶然にも同じ兵庫県から。
父母ヶ浜では、こういった出会いは日常茶飯事で、撮影をきっかけに仲良くなる方も非常に多いのだとか。
袖振り合うも多生の縁。こんなかけがえない出会いも、父母ヶ浜の魅力によって引き寄せられたものなのかもしれませんね。
みなさま、どうもありがとうございました!
雲が出ている日には、こんなダイナミックで動きがある写真も撮影可能。
アイデア次第でいつまででも遊んでいられる父母ヶ浜。
一日として同じ天候はない自然の中で、絶景写真をあなたも撮影してみませんか?
父母ヶ浜海水浴場
住所/香川県三豊市仁尾町仁尾乙203-3
電話/0875-56-5880(三豊市観光交流局)
駐車場/有(7月~8月は海水浴場専用駐車場有・有料)
http://www.mitoyo-kanko.com/父母ヶ浜
最寄り駅/JR予讃線詫間駅・JR予讃線みの駅
JR詫間駅までのアクセスはコチラ
瀬戸内Finderフォトライター 山田 芽実
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この記事を取材したフォトライター
山田 芽実
香川生まれ。 高校卒業後、米国・京都・香川・東ティモールを経てまた香川在住。 地元のすてきさを改めて発見中。 絵を描いたり写真を撮ったりしています。
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