国の伝統的工芸品や愛媛県の無形文化財にも指定される、約240年の歴史を誇る陶磁器『砥部焼』。
厚手の白磁に、藍色で描かれたデザインが特徴です。
ここ砥部町には約100軒の窯元があり、昔ながらの砥部焼の技法を受け継ぎながらも、近年ではカラフルな色合いや独創的なデザインの個性あふれる砥部焼も、数多く製作されています。
松山市の中心街から車で約30分ほど、松山ICからは約10分。国道33号線沿いにある『砥部焼陶芸館』は、様々な窯元の作品を展示、販売している施設です。またここでは、砥部焼の絵付け体験や、ロクロ体験、手びねり体験も可能です。
なかでも絵付け体験は、予約なしでもOK。気軽に楽しめる人気の体験コースです。
『絵付け』と聞くと、なんだか難しそう、なんて思いませんか? でも、作業はいたってシンプル。特に難しいことはありません。
『絵』にこだわらず、線を引いたり、漢字一文字をどーん! と書いても良いんです。
世界で一枚だけのオリジナルのデザインだと思うと、嬉しくありませんか? 自由に描いていきましょう!
素焼きの焼きものに、好きなものを描こう
砥部焼が出来上がる工程は大きく紹介すると、陶石から坏土(粘土)づくりの工程を経て、ロクロ成形、削り、乾燥の後、素焼きします。そして絵付けをし、釉薬をかけて本焼きしたら、完成です。
この流れの中で、『絵付け』の工程を体験することができる、砥部焼絵付け体験。
素焼きされた皿やマグカップなど、様々な形や大きさがあります。絵付けをしたい好みのものを選んでください。
今回は人気の、『角皿(小)』と、壁に飾れる『壁掛(丸)』を選びました。
次に、手順の説明を受けます。下書きをして、色を付けて、終わりです! 思っていたよりも難しくありません。これなら、できそう!
鉛筆で下書きをしていきます。間違えてしまっても、焼くと鉛筆の線は消えるので大丈夫。
絵や文字の見本もたくさんあります。悩んだら、見本を参考にできるのが良いですね。
下書きを終えたら、色をつけていきます。
重ねて塗りすぎるとムラになりやすいとのことですが、それも味のひとつで良いかもしれませんよね!
絵付けが完成! 焼き上がりまで45日前後かかります。あとは陶芸館の方にお任せします! 待ち遠しい。
完成しました! 砥部焼らしい白と藍色のコントラストが美しく、やさしい色味のグリーンとピンク。可愛い~。少々色ムラがあったって、満足です! オンリーワンの砥部焼が誕生、嬉しい!
完成品の受け渡しは、自宅への発送も可能です(送料別)。
興味のある方は、より本格的に楽しめる『ロクロ体験』や『手びねり体験』もおすすめです(要予約)。
形に残る思い出に、気軽に楽しめる砥部焼絵付け体験。
世界で一つだけのあなたらしい『砥部焼』。素敵な記念になること間違いなしですね!
砥部焼陶芸館
住所/愛媛県伊予郡砥部町宮内83
最寄駅/松山市駅発 砥部町方面行きバス『通谷口』下車1分
電話/089-962-3900
営業時間/9:00〜17:00
料金/900円~(形、大きさにより異なる)
定休日/1月1日のみ
駐車場/有
http://www.togeikan.com
瀬戸内Finderフォトライター CHIEMI NISHIMORI
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この記事を取材したフォトライター
CHIEMI NISHIMORI
写真スタジオにて勤務後、クルーズ客船のカメラマンとして日本各地への船旅に同行してきました。 生まれ育った愛媛も大好きです。 美味しい食べもの、美しい風景、面白いスポットなど、魅力いっぱいのステキ愛媛を発信します! http://cemnsmr.wixsite.com/focus
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