農家直営のファーマーズデリがあると聞き、やってきたのは山口市宮野上。山口市中心部から車で約10分、YorozuFarm(ヨロズファーム)です。
山口市『YorozuFarm』へようこそ!
ナビを確認しつつ、この道でいいのかな?とドキドキしながら住宅地へ入っていくと、見つけました! 店舗の横には、ビニールハウス?!
店頭に立つのは、徳万絢香さん。ご主人で農業を営む徳万隆良さんと共に『YorozuFarm(ヨロズファーム)』を切り盛りしています。11年前、隆良さんのおじいちゃん宅があるこの場所へ、横浜から移住しました。
農家直営! YorozuFarmの新鮮野菜
ショーケースには、その日の朝採れたばかりの野菜がズラリ。ルッコラやチコリ、紫水菜、春菊、水前寺菜など、葉物だけでも数種類。そこに紅芯大根やトマトが加わり、鮮やかなサラダが生まれます。
トッピングの大豆ピクルスやサツマイモなど、野菜はすべてYorozuFarmで栽培されたものだというから、驚き! 年間で40~50種類を栽培しているのだそう。旬を迎えた野菜は収穫後、すぐにキッチンへ運ばれます。
色とりどりの野菜たっぷり『ヨロズサラダ』
こちらが看板メニューのヨロズサラダ! 甘み、酸味、辛味、苦味など野菜一つひとつの奥深い味わいに、シャキシャキ、パリパリ、ムシャムシャ! 様々な食感が絡み合って、味わったことのない驚きの連続です。
サラダがこんなに美味しく面白いものなんて! まるで野菜畑の小宇宙に入り込んだかのよう。
ヨロズサラダには全9種類の自家製ドレッシングが一つ付いてきます。+¥100でさらにドレッシングの追加も可能。野菜で作ったシンプルなものや、一風変わったスパイスを使ったものなど、個性豊かなバリエーション。
会社員から農家になるまで
20代の頃、ブラジルに滞在したことがあるという隆良さん。そこで現代の日本では考えられないような貧困層の暮らしを目の当たりにしました。当時会社員として働きながら、不自由なく豊かに暮らしていた隆良さんにとって、衝撃的な体験だったと言います。
それからは、手に職をつけて暮らしたいと考えるようになったそう。その後、木工会社や農業法人を経て、2017年夏YorozuFarmを始めました。ところで、この場所は…?!
斬新! ビニールハウスが食堂に?!
なんと、ビニールハウスがレストランに大変身!農家ならではの、斬新なアイディアですね。外からの太陽光が足元の人工芝やテーブルに飾られた野の花を明るく照らします。このテーブルやイス、扉などはすべて、隆良さんの手作りだそう!
店舗の裏には野菜畑やビニールハウスが広がります。YorozuFarmで育てられている野菜には、日本では珍しい、海外発祥の品種も多いです。初めて栽培する野菜のタネは、一巡育ててみないと、どんなものが出来るのか分からないため、色々なタネを蒔き、成長具合を確認するための畑もありました。
もっと食べたい! 野菜が輝く逸品
本日のスパイスカレーは、ケールとほうれん草が体に染み入るような、滋味深い味わいでした。付け合わせの、レンコンピクルス、ニンジンと大根のアチャールも爽やか。
紅芯大根のポタージュは、ほんのり甘いスープに、角切りのほろ苦大根が珍しく、ユニークな一品。これまで紹介した、どのメニューもこの日だけ。季節や野菜の育ち具合によって毎回内容が変わります。
お土産に、ひょうたんマラカスはいかが?
隆良さんの育てたひょうたんに、絢香さんが装飾を施したマラカス。振るとシャカシャカと軽く心地よい音が響きます。その時期一番美味しい野菜を提案してくれるYorozuFarm、季節が巡るたびに何度でも足を運びたいお店です。
YorozuFarm(ヨロズファーム)
住所/山口県山口市宮野上486-1
電話/090-6438-9813
営業日/水曜日、土曜日(その他イベント出店あり)
営業時間/11:00~15:00
定休日/月、火、木、金、日曜日
駐車場/有り
https://www.yorozufarm.com (営業日が確認できます)
瀬戸内Finderフォトライター 武井奈々
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武井 奈々
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