国際都市神戸でしか見つからない、インド文化を深掘りする旅(兵庫県神戸市)【PR】

神戸でインド文化を祝うインディア・メーラー

神戸開港150周年を記念して再整備されたメリケンパークで、今年も『インディア・メーラー』が開催されました。

“メーラー”とはお祭りやそれと一緒に開かれる市のこと。
「インドの文化を、より多くの日本人に知ってもらう」ことをテーマに2010年から神戸で続くインディア・メーラーは、西日本最大のインドの祭典です。

会期中のメリケンパークは、こんな鮮やかな色で溢れます。
インド料理の有名店が集まる飲食コーナーから音楽、ダンスやヨガのステージ、雑貨や民族衣装の物販までまるごとインドを堪能できる週末とあって、多くの人で賑わいます。

でも、どうして神戸でインドのお祭りが開かれるのでしょう。

異人館街で知られる神戸・北野を歩いていて、インド系の住民とすれ違ったことはありませんか?
実は、神戸には、インド人がたくさん暮らしています。

開国後、インド商人の多くは貿易で栄えた横浜と神戸の2都市に住んでいましたが、1923年の関東大震災後に西の神戸へ集中する流れが生まれ、神戸の在日インド人コミュニティは拡大していきました。

阪神・淡路大震災を経て神戸のインド人は減少し、近年はIT関連の仕事に就く人を中心に首都圏のインド人人口が増えています。

それでも、神戸ムスリムモスク、ジャイナ教寺院、シク教寺院などの礼拝施設やインターナショナルスクールが充実する神戸はインド人にとって住みやすい街だと言い、何世代にも渡って定住する人たちがいます。

インディア・メーラーのステージの中心でボリウッド・ダンスを披露するプルビ・ジャベリさんもそんなインド人『神戸っ子』の1人です。
生まれこそムンバイですが、人生のほとんどを神戸で過ごしてきたプルビさんは、ボリウッド・ダンスやヨガの講師として、インドと神戸をつなぐ活動をしています。

旅先神戸のヨガスタジオで心と身体を整える

神戸に滞在中、観光や仕事に疲れたらちょっとした空き時間にプルビさんのヨガやダンスのレッスンを体験してみるのもおすすめです。レッスンは日本語と英語のバイリンガルでおこなわれるので、無理なくリラックスできます。

プルビさんが20年超の経験を生かして、自身のヨガスタジオ『Abundance(アバンダンススタジオ神戸)』を北野に開設したのは2015年のこと。フィジカル(肉体的健康)・メンタル(精神的健康)・コミュニティ活性化の3つのコンセプトを総合的に実践するスタジオです。

「自分の身体と心が健康になって土台がしっかりすれば、周りの人にたくさん(Abundance)のものを与えられる」と言うプルビさんは、コミュニティの子どもたちにもヨガや瞑想、自然の中での活動やボランティアを通じた心身の鍛錬プログラムを提供しています。

年に数回、NPO法人Peace&Natureと共催する『リトリート』では、棚田の美しい神戸市北区大沢(おおぞう)町の農村に集まった子どもたちが、日常の便利な生活から離れ、自然の中でヨガや農作業に取り組みます。ファミリーで参加しても楽しいですよ。

朝一番の散歩では、光山寺への山道を登ります。
そこに待っているのは『神戸らしい眺望景観10選』に選定された絶景。朝日の中で澄んだ空気を味わいながら、ヨガで身体を覚醒させます。

神戸でお気に入りのインド料理を探せ!

リトリートではインド料理の野外クッキングもおこないます。
日本ではインド料理と言えば、濃厚なチキンカレーとナンのセットやタンドリーチキンが定番ですが、これはインド北西部のパンジャーブ地方伝統の料理。インド全土で一般的な料理というわけではないんです。

プルビさんはムンバイ(インド西海岸)出身で、ベジタリアン(菜食主義)です。野菜の甘みとスパイスの刺激で身体の芯から温まる、さらっとしたスープ状のカレーができあがりました。具材として入っているチーズの塩味がアクセントになって、おいしい!

ジャイナ教徒の人は厳格なベジタリアンで根菜類も口にしないので、豆やコーン、ほうれん草のカレーを食べるそうです。

さて、神戸でライターいち押しの南インド料理のお店も紹介しておきましょう。
三宮の生田神社にほど近い『マドラス・キッチン』。ここの名物料理がなんとも珍しいルックスのこちら。『ドーサ』と言います。

くるっと巻いてトンガリ帽子型や筒状で出てくるので「なにこれ!?」って盛り上がること請け合いです。
ドーサは米粉とウラド豆粉で作る生地を発酵させ、鉄板に広げて焼いたクレープのようなもの。ほんのりとした酸味がくせになります。

チャトニ(薬味ソース)とサンバル(カレー風味のスープ)が付いてくるので、ドーサをちぎってはサンバルにダイブ、またはチャトニをディップして食べ進めていきます。
チリチャトニで口いっぱいに広がる爽やかな辛味を、白いココナッツチャトニでマイルドにするのもいいですね。

「ガッツリお肉も食べたい!」という人には、『ハイデラバード・マトン・ビリヤニ』がおすすめです。お腹がいっぱいでも、容器に入れてもらってテイクアウトできちゃうのがうれしい!

ビリヤニは細長いバスマティ米を使って、肉やカレーを層にして炊き上げる炊き込みご飯のことです。“炊き込みご飯”って言うと、急に親近感が湧いてきませんか?ほろほろ崩れる柔らかいマトンと一緒にパクっとどうぞ。

インド人神戸っ子が根付かせた、神戸文化の一部としてのインド文化。街のあちこちで探して、食べて、踊って、体験してください。


India Mela インディア・メーラー
会期/例年10月開催
会場/メリケンパーク
https://indiamela.jp
最寄駅/JR元町駅、阪神電車元町駅、神戸市営地下鉄みなと元町駅、阪急電鉄花隈駅

Abundance アバンダンススタジオ神戸
住所/兵庫県神戸市中央区北野町4丁目7-20 3F-3B
電話/090-1958-1337
駐車場/なし(近隣にコインパーキングあり)
http://www.abundance-kobe.jp
最寄り駅/JR三ノ宮駅、JR新神戸駅、神戸市営地下鉄三宮駅、阪急電鉄神戸三宮駅、阪神電車神戸三宮駅

マドラスキッチン ※閉店
住所/兵庫県神戸市中央区中山手通2-20-9河本ビル1F

瀬戸内Finderフォトライター 堀まどか

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Abundance アバンダンススタジオ神戸

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マドラスキッチン

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堀 まどか

堀 まどか

堀 まどか/フォトライター 兵庫県生まれ、在住。実務翻訳、外国人起業家支援、通訳案内士(英語)、そしてフォトライター。 ネットマーケティングの外資系スタートアップで進行管理や顧客サポートを担当。 2011年から、フジサンケイビジネスアイ掲載の週刊コラム『ITビジネス最前線』を英日翻訳しています。 日常の風景や旅先で出会った人の表情など、心に触れるものを写真におさめています。瀬戸内のスポット、暮らしぶり、季節感、食を私目線で切り取ります。 写真ブログ http://riderv328.tumblr.com ツイッター https://twitter.com/Riderv328

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