香川県松山市にあるアートの島、男木島(おぎじま)。
坂道、細道、石段が続く男木島は、歩く島です。
歩けば歩くほど島と仲良くなれますが、港を降りてどの道を選ぶかで、男木島の思い出が少しだけ変わるような気がします。
例えば、島の人から「玉姫さん」と呼ばれ、島一番のビュースポットでもある『豊玉姫神社』へは、港前の大きな鳥居から。
映画のロケ地にも選ばれた御影石作りの灯台へは、大きな鳥居前を北へ。
畑や海の風景を楽しみながらゆっくり歩いて30分ほどです。
海彦山彦伝説で知られる加茂神社と漁村の風景は、港から南へ。
男木小・中学校前を通る細道の先に待っています。
男木島を歩いていると、カラフルなオンバ(乳母車)を押すお母さんに会うことがあります。
じつはこれ、アート作品。
3年に一度開催される「瀬戸内国際芸術祭」の作家・オンバファクトリーの手によるもの。「オンバ」は坂道や細道の多い男木島のお母さんたちの必需品です。
荷物を運ぶ道具だったオンバがアーティストによって、世界でひとつの「マイオンバ」に生まれ変わりました。
働くアート?として、今ではすっかり島の暮らしに溶け込んでいます。
豊玉姫神社や男木島灯台、加茂神社に島の人たち…。
たくさんの思い出を抱えて、男木島発の最終のフェリーに乗り込んだら、ぜひもう一度男木島を振り返ってください。
季節が秋なら、そこには、ふんわり夕日色のベールをかぶった男木島が、「またいつでもおいで」、と言ってくれているかのように輝いています。
瀬戸内Finder編集部
男木島の観光情報はこちら|男木島・女木島フェリーの雌雄島海運
https://meon.co.jp/ogijima
瀬戸内国際芸術祭
https://setouchi-artfest.jp
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