瀬戸大橋の絶景を眺めながら、古代の遺跡・古墳・史跡巡りウォーキング!/沙弥島(香川県坂出市)

沙弥島で瀬戸大橋を眺めながら歴史ウォーキング

沙弥島(しゃみじま)は、かつては瀬戸内海に浮かぶ塩飽諸島の島の一つでしたが、1967年の埋め立て工事によって四国本土と陸続きとなりました。
沙弥島には旧石器・縄文・弥生時代の遺跡や古墳、万葉の時代を偲ぶ歌碑などが残り、これらの史跡を巡る遊歩道が整備されていて、雄大な瀬戸大橋を眺めながら歴史文学ウォーキングを楽しむことができます。

沙弥島ウォーキングの起点となる『ナカンダ浜』までは車道が通じていて、駐車場のすぐ前に瀬戸大橋を間近に望む美しい砂浜が広がります。
実は、このナカンダ浜には縄文から弥生・古墳時代にかけての遺跡が発見されていて、製塩生産に関係する敷石炉や焼き塩炉、土器などが多数出土しています。

雄大な瀬戸大橋を眺めつつ、そうした古代の歴史ロマンも感じながら、海岸沿いに続く遊歩道を歩いていきましょう。

2~3分ほど歩くと小高い崖の上に整備された『ナカンダ浜展望台』に到着。
まだ疲れるほどの距離を歩いたわけではないのですが、景色が良いのでちょっと休憩(笑)。
長大な瀬戸大橋や『瀬戸大橋タワー』を眼前に望む絶景ポイントです!

ナカンダ浜展望台からさらに1~2分進むと『オソゴエの浜』に到着。
浜辺の奥には島の最北端に突き出した長崎鼻の丘陵が見え、その手前に『柿本人麿碑』があります。
実は、かつて万葉の歌人・柿本人麻呂がこの島に船を着けた際に、ここで歌を詠んだという伝承が残っているのです。

沙弥島の最北端・長崎鼻と丘陵にある遺跡巡り

オソゴエの浜から先は丘陵を登り、尾根伝いに続く道を北に歩きます。
先ほどとは反対側(西側)に展望が開けた場所もありますので、島々が浮かぶ瀬戸内海の景色を楽しみながらゆっくりと進みましょう。

尾根伝いの道を5分ぐらい進むと、沙弥島の最北端・長崎鼻に到着。
実は、ここにも古代の遺跡があり、弥生時代後期の石棺が発見されています。
同時に発見された埋葬品などは少なかったのですが、いったいどんな人がここに埋葬されたのでしょうか?

ちなみに、長崎鼻も瀬戸大橋を望む絶景ポイントの一つ!
沙弥島の最北端ですので、北備讃瀬戸大橋の北側に浮かぶ与島やその先の斜張橋などもクッキリと見えます。

再び折り返して尾根を南に歩いていくと、約10分ぐらいで『白石古墳広場』に到着。
古墳自体は森の中にあるため、直接見学はできませんが、こんもりと盛り上がった地形が確認できます。

また途中に海を見下ろせる高台があり、その場所でも『タンポの石棺』と呼ばれる小型の石棺が発見されています。
その位置と規模から船旅の途中に亡くなった子供の墓と考えられていますが、謎は完全には解明されていません。

白石古墳広場からさらに南下すると城山に至り、そこから丘陵を降りていくと出発点であるナカンダ浜近くの車道に合流。
休憩しながらゆっくり歩いても1~2時間程度で1周できます。

沙弥島の南西部には環境省の『快水浴場百選』にも選ばれた沙弥島海水浴場もあり、島のいたるところに美しい砂浜と古代の遺跡が分布しています。
あなたも沙弥島で、雄大な瀬戸大橋の絶景を満喫しつつ、古代ミステリーに触れられる歴史ウォーキングを楽しんでみませんか?


沙弥島(しゃみじま)
住所/香川県坂出市沙弥島163-1
電話/0877-45-8791
営業時間/いつでも訪問可能
定休日/なし
料金/無料
駐車場/あり(無料)
最寄駅/JR坂出駅からバス又はタクシーで約15分
http://www.city.sakaide.lg.jp/soshiki/bunkashinkou/syamijima.html
JR坂出駅までのアクセスはコチラ

瀬戸内Finderフォトライター 松岡広宣

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松岡 広宣

松岡 広宣

松岡 広宣/フォトライター 1974年生まれ、兵庫県西宮市出身、西宮市在住。メディアポリス株式会社 代表取締役。 ソーラー発電付きエコキャンピングカー【ソーラーキング号】で全国各地を訪れながら、日本の美しい風景をハイビジョン映像で撮影しています。 できうる限り全国くまなく歩き回って、貴重な日本の自然や風景を映像として後世に残していきたいと考えています。 日本全国を旅していますが、もちろん、地元の瀬戸内も大好きです! 「癒しの国 日本.TV」 ~ 日本全国を「癒しの映像」でバーチャル旅行 http://www.healing-japan.tv/

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