アートすぎる観光列車『La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)』で行く、宇野女子旅/岡山県玉野市宇野

プラス780円で、宇野への移動をアートに。

最近、瀬戸内海の旅で注目を集めている港町の宇野。「次はどこに行こう」と悩んでいるなら、JR岡山駅から観光列車『La Malle de Bois』(以下、ラ・マル・ド・ボァ)に乗って、現代アートの島々へ向かう「宇野女子旅」はいかがでしょう。


▲フローリングデッキは高級感があり、車窓から差し込む光も最高。

『ラ・マル・ド・ボァ』はJR岡山駅を起点に、岡山県の宇野、広島県の尾道、香川県の琴平など、瀬戸内エリアを巡る列車。その名はフランス語で『木製の旅行カバン』を意味し、旅支度ならではのワクワク感が楽しめる『旅の道具箱』がコンセプト。

車内には至るところにアート作品が散りばめられ、車窓際にはなんとカウンターが! 流れ行く景色を存分に堪能できます。また、カウンター上の本棚には瀬戸内にまつわる書籍がセレクトされているので、旅先の知識を支度できますよ。


▲『連絡船の物語』蓮沼昌宏


▲記念にスタンプを押してみる。絵葉書は無料で持って帰ってOK。


▲しまなみ海道、直島、自転車など瀬戸内になじみのある書籍のほか、フランスのデザインに関する書籍も揃う。

気になる運賃は、岡山〜宇野間の『ラ・マル せとうち』の場合、普通列車の乗車券590円+指定席グリーン券780円の1,370円(片道)。プラス780円で、旅をかけがえのない時間にできるのです。

『ラ・マル・ド・ボァ』のコンダクターさんは天使


▲コンダクターさんの制服も要チェック。夏は麦わら帽子をかぶり、白いジャケットにネイビーのラインが入ったマリンな制服になるそう。かわいい。

『ラ・マル・ド・ボァ』では乗務スタッフのことをコンダクターと呼ぶのですが、みなさんとにかく目配り・気配りが秀逸。たとえば写真を撮りたくてオロオロしていると、すかさず手を差しのべてくれます。お優しい。


▲無料でチェキを1枚撮ってもらえる。人見知りの筆者にとって、コンダクターさんが天使のように思えた。


▲途中の『八浜駅』は、オシャレな駅舎が『ラ・マル・ド・ボァ』と調和する人気の撮影スポット。

車内にはショップもあり、瀬戸内づくしのフード・ドリンク・グッズが購入可能。カウンターで岡山の地ビールを飲むおじさまが、とても絵になっていました。


▲フルーツリキュール『HARERU』520円(左奥)。『いちじく酢ソーダ』250円(右奥)。『岡山ばら寿司 旅の小箱』1,200円(手前)。※価格はすべて税込

スイーツBOXのタルト、おいしいなあ

そうこうしているうちに、終点の宇野駅に到着。JR岡山駅から宇野駅まではおよそ1時間なのであっという間です。


▲メロンやぶどうなど、フルーツはすべて岡山産。旬によって使われる果物が変わる。乗車日の2日前までに要予約。

うっかり車内で食べ損ねた『旅するせとうちスイーツBOX』(税込1,500円)を、宇野港の防波堤に腰掛けて実食。クリームとともにとろける『蜜いも』……かわいいタルトは美味しすぎてもはや罪の域です。「女性グループでは、シェアして食べることも多いみたいですよ」というコンダクターさんの言葉が脳裏をよぎるも、光の速さで1人で完食。

宇野港の海に癒やされるアートめぐり

小腹が満たされ散策開始。宇野港は『瀬戸内国際芸術祭』の会場ということもあり、宇野港周辺にはアートな作品が点在しています。納得のいく1枚を写真に収めましょう。


▲『宇野のチヌ』淀川テクニック


▲『愛の女神像』。わきと腰のお肉をガード。


▲宇野港から見える美しい瀬戸内海。日差しがよい感じで、水面がきらきら。

玉野魚市場で朝獲れ鮮魚の刺身とあら汁!

さらに堤防沿いを歩いていくと『玉野魚市場』を発見。朝獲れの新鮮なカンパチやカツオの刺身に出迎えられ、ついつい財布の紐が緩んでしまいます。


▲300円〜600円という、リーズナブルでおいしい刺身が並ぶ。

そして毎週土日だけは、1人あたり500円以上の購入で『あら汁』『ごはん』が100円で食べられる『宇野港魚市場ごはん会(11:00〜13:00)』を開催中! 特に魚の脂が出尽くしたあら汁は、五臓六腑に染み渡る絶品です。

宇野港周辺でカフェ&ランチタイム


▲一杯ずつ丁寧にドリップしてくれる至極のカフェ『BOLLARD COFFEE』


▲宇野でハンバーガーを食べるなら『#8 WIRE(ナンバーエイトワイヤー)』が◎。

魚市場のすぐ横にはおしゃれカフェ『BOLLARD COFFEE』や、ハンバーガーショップ『#8 WIRE』(詳細はこちら)もあるので、気分に合ったランチをお楽しみください。


▲海風に吹かれて食べると「なおうまし」なハンバーガーとコーヒー。

その後は、フェリーで香川県の直島に行くもよしですが、宇野港商店街の中にあるお店めぐりをするのもおすすめ。素敵すぎる八百屋『やさい屋ポッケ』や、シンプルなパンが美味なお店『歩々(ほほ)』など、どんどん開拓しましょう。

乗る列車からこだわれば、旅のテンションは爆上がり。ぜひ、ラ・マル・ド・ボァからはじめる宇野女子旅をご堪能ください!


観光列車 La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)
区間/『ラ・マル せとうち』JR岡山駅-JR宇野駅
乗車料金/岡山-宇野1,370円(片道:乗車券590円+指定席グリーン券780円)
購入場所/JR主要駅のみどりの窓口、主な旅行会社(乗車日1ヶ月前のAM10時から購入可能)
運転日/毎週土曜日、ほか臨時運行あり
運転時刻/【下り】10:11岡山駅発-11:10宇野駅着、【上り】15:00宇野駅発-16:00岡山駅着(1日1往復)

注意事項1/岡山駅・宇野駅以外での乗降は不可
注意事項2/ラ・マルの運行日は下記URLでご確認ください。
https://jr-furusato.jp/train/train_la-malle-de-bois/
注意事項3/ご予約の際に、最新の情報をお確かめください。

*『ラ・マル しまなみ』岡山〜尾道は毎週日曜日、『ラ・マル ことひら』岡山〜琴平は土日を除く休日に運行されます。

ラ・マル・ド・ボァ 2020年度 秋・冬の運転計画はコチラ

JR宇野駅までのアクセスはコチラ

瀬戸内Finderフォトライター (生田早紀)

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