『うだつの町並み』の夜は美味しい餃子を楽しんで/GYOZA BAR 753(徳島県美馬市)

海外でも人気?美馬市初の餃子バー

国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されている『うだつの町並み』や日本三大秘境と呼ばれる西祖谷の『祖谷のかずら橋』など、数々の魅力的な観光スポットが人気の“にし阿波”地域。ここへ旅するならば、周辺に新しくオープンするお店も見逃せません。

事の発端は、美馬市で海外ビジターから人気を集める『ゲストハウスのどけや』の取材をしているときのことでした。オーナーの柴田義帆さんが「もうすぐ近所に餃子バーができる予定なんです」とポロリ。読んで字のごとく、餃子をつまみにお酒が飲めるバーですが「フランスではしばらく前からこのスタイルが大人気」という一言で取材を決定しました。

あらためて調べてみると、パリでは『ミシュランガイド』で2つ星に輝いた日本人シェフの経営する“GYOZA BAR”が大繁盛! 街のスーパーでも餃子が販売されているなど、新しい和食として根づきつつあるとか。
そんな中、徳島県美馬市の『うだつの街並み』に2018年11月に誕生したのが、『GYOZA BAR 753』です。

地元の方の協力を得てDIYで改装したという『GYOZA BAR 753』の店内は、ブラックを基調としたシックな雰囲気。アコースティックギターのボディーを活用した飾り棚などがセンス良く配置され、全体的に落ち着いたトーンでまとめられています。

調理場をぐるりと囲む大きなカウンターのほか、二人掛けや四人掛けのテーブル席もありますので、一人旅はもちろん、少人数のグループで訪れても大丈夫です。

餃子以外のおつまみも魅力いっぱい

この『GYOZA BAR 753』を営んでいるのは関西から移住した松永和美さん。
のんびりゲストハウスをやりたいと考えていたところ、かつて働いていたライブハウスのオーナーだった『ゲストハウスのどけや』の柴田さんから声をかけられたそう。客として何度も美馬市を訪れるうち「ここで私も開業しよう!」と決意。一年かけてアルバイトで資金を貯め、元串カツ屋さんだったこの物件で餃子バーを開店しました。

「大阪のアメリカ村にあるラーメン屋さんで働いていたとき、海外からの観光客の方々が、必ずと言っていいくらい餃子を頼むことに気がついて。そのときから“餃子バー”というアイディアは持っていたんですよ」と松永さん。移住した当時はゲストハウスを開業する予定でしたが、紆余曲折を経て餃子バーからスタートしたことも「いつだって“出たとこ勝負”なんです」と話してくれました。

明るく話しながら松永さんが出してくれた一皿目はチャーシューと煮玉子の黄金タッグ! どちらもラーメン屋さんで働いていた経験を生かした味つけが見事です。

「どの地域でも観光客が減る時期ってありますよね。ですから、ゲストハウスだけではなく、一人で回せるレベルの飲食店はやろうと思っていたんです」。餃子をメインにすると決定する前は、お客さんが自分で焼く“たこ焼きバー”という構想も持っていたとか。それはそれで捨て難いアイデアだと思うのは私だけでしょうか……。

二皿目は餃子の皮を使った『ふたくちピザ』。明るい色のコーンやピーマンなどの野菜を散らし、チーズと自家製ピザソースでパリッと焼き上げた一品です。こちらもお酒との相性が抜群!

あくまでも目玉となるのは餃子ですが、そのほかにも枝豆やポテトチップス、大根サラダや漬け物の盛り合わせなど、気分や飲み方で選べるフードが何種類か用意されています。餃子と組み合わせて頼んでみてもいいですね。

いずれは地元の名物の一つにしたい

いよいよ餃子を焼いてもらいます!

『GYOZA BAR 753』で出している餃子は4種類。
ベースとなる「餃子」は、にんにくの有無を選ぶことができます。そのほか、さっぱりした味わいの紫蘇が入った「大葉」、こってりとした風味の「チーズ」、そしてスパイシーな辛さがやみつきになる「からいのん」などが用意されていますが、何と言っても一番人気は、にんにく入りの「餃子」。今回はこちらをオーダーしました。

業務用のグリルで一気に焼き上げられた熱々の餃子とキンキンに冷えたビールを一緒に! 開店前に何度も試作を重ねた手づくりの餃子は松永さんの自信作です。

たとえば、餃子の皮はさまざまなところから取り寄せた結果、最終的には九州は福岡の製麺屋さんに決定。「一個あたりのちょうどいいサイズと口に入れたときのモチッとした食感が絶妙なんです」。
中の具は国産の豚肉と厳選した野菜を使用していますが、いずれは地元の農家さんなどから材料を仕入れて「ゆくゆくは美馬市の名物の一つになれば……」という思いも持っているそう。また、味噌ダレやラー油なども味のバランスをしっかり整えた自家製です。

「こちらに移住してから飲み歩いてみて、徳島の人は甘めが好きなんだと思って。やはり地元の方々にも愛されるお店にしていきたいですから」と松永さんはそっと教えてくれました。

「理想は一人旅の女性でも気兼ねなく立ち寄ることができるお店です」。
2019年中には『GYOZA BAR 753』の上の階をドミトリータイプのゲストハウスにするという計画を温めている松永さん。国内外から“にし阿波”地域を訪れる人々が、ここで一杯やりながら楽しく交流する日もそう遠くはなさそうです。ちなみに、店名の“753”とは、もともとゲストハウスの屋号として考えていた“和み家(なごみや)”を数字にアレンジしたものだとか。

ぜひ、ここで松永さんと楽しく話しながら熱々の餃子を頬張ってみてください。きっと楽しい旅の思い出の1ページになるはずです。


GYOZA BAR 753(なごみ)
住所/徳島県美馬市脇町大字脇町207-1
電話/0883-53-7811
営業時間/18:00~24:00(フードL.O.23:00、ドリンクL.O.23:30)
定休日/木曜日
駐車場/あり
https://www.facebook.com/gyozabar753

瀬戸内Finderフォトライター 重藤貴志

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重藤 貴志

重藤 貴志

徳島で暮らしているインタヴュアー/ライター/コピーライターです。屋号は“Signature”。新聞広告をはじめ、書籍や雑誌、ウェブサイトなど、幅広い媒体で仕事をしています。生まれ育ちは東京ですが、縁あって徳島に移り住みました。県外出身者の視点から見た徳島の魅力を中心に、瀬戸内のさまざまな情報を紹介していきます。 Twitter https://twitter.com/Siqoqtaq

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