陶芸ってとてもハードルが高いと思っていませんか? でも実はとても気軽にできるんです!
今回は、不器用な筆者が備前焼体験に挑戦してきました。さて、仕上がりはいかに?
日本六古窯の一つに数えられる備前焼
千年の歴史ある『備前焼』は、六古窯の中でもっとも古く昔ながらの『登り窯』を用いて“古きよき伝統”を守りながら作られている焼物です。
うわぐすり(表面を覆うガラス質)を使用しないで良質の陶土を使い、土と炎の偶然の融合によって生まれるとても人気の焼き物です。お土産にも大人気の備前焼ですが、今回は世界で一つだけの料理皿を作ってみました。
今回訪れたのは岡山県備前市にある窯元、『蕃山窯(ばんざんがま)』。車で備前ICより8分、JR伊部駅より10分程度で到着。ギャラリーと陶芸体験ができる工房が併設されています。
手びねり、電動ろくろ、どちらでも体験できるということで、今回は電動ろくろに挑戦してみました。
世界に1枚だけのオリジナル備前焼皿
こちらは、備前焼作家として国内外で活躍されている『蕃山窯』の代表、藤森信太郎さん。陶芸体験では、とても丁寧にわかりやすく指導してくれます。
藤森さん曰く、陶芸の醍醐味は坐禅をするときのように無心になれること。「陶芸に触れて楽しんで、できた作品は一生愛着をもって使ってほしい」と話します。
湯のみ、ビアマグ、コーヒーカップなども作れるそうですが、筆者は小皿を作ってみることに! 500gの土を使って作ります。最初の粘土をロクロの中心に据える難しい部分は藤森さんが整えてくれるのでとっても安心。
いよいよ電動ロクロに挑戦です。お皿の中心部を親指で抑えます。力の加減でお皿の大きさや厚みが変わってくるのがおもしろい! 気を抜くと変な形になりそう、という不安を抱えつつ作業をどんどん進めます。
登り窯とガス釜が選べる焼き方プラン
次にヘラで模様を入れていきます。何本入れるかは自由。ここでオリジナリティを出せます! 多少失敗しても大丈夫。それが味です!
できました! 所要時間、わずか15分程度。
焼き方は2種類から選べます。昔ながらの『登り窯焼成プラン』(3,000円)とガス窯の『ヒダスキ焼成プラン』(2,500円)。登り窯は、窯の中の温度や灰の影響で色々な模様が作り出され、まさに自然と土の融合が味わえます。ヒダスキ焼きでは、作品に藁を巻いて焼きます。焼き上がりには赤い線模様が入ります。
窯入れのタイミングはその時で変わります。1ヶ月後の場合もあれば、半年後の場合もあるので要確認。完成品の受け渡しは郵送でも可能です(送料別)。
一生の宝物になるオリジナルの備前焼
筆者が選んだのは『登り窯焼成プラン』こちらは焼き上がりのイメージ写真です。完成は半年後ということでどんな風に焼き上がるのかとっても楽しみ!
併設されているギャラリーは藤森さんと藤森さんの父である藤森陶志さんの作品を購入することができます。お土産はこちらで選ぶのもいいですね!
備前焼体験を通して旅の思い出を形に残してみませんか? きっと、一生使い続ける大切な宝物ができますよ。
備前焼 蕃山窯(はんざんがま)
住所/岡山県備前市麻宇那300
最寄り駅/JR伊里駅
電話/090-2291-7134
営業時間/9:00〜18:00
定休日/不定休
https://www.banzangama.com
瀬戸内Finderフォトライター 松本紀子
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この記事を取材したフォトライター
松本 紀子
岡山県瀬戸内市在住・フォトグラファー ウェディングフォトグラファーを経て、現在フリーランスで活動中。主にファミリーフォトを中心に人物写真を撮っています。また、カルチャー教室で「女子カメラ講座」の講師を担当。 まだまだ知られていない、ほのぼのとした瀬戸内の魅力を紹介していきたいです。 HPアドレスhttp://norikomatsumoto.com
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