キャンピングカー『ソーラーキング号』で日本全国を自由気ままに旅しながら、通算2,000ヵ所以上の観光地を撮影してきた松岡ヒロノブ。とくにお気に入りのシチュエーションは、様々な絶景スポットで出会う感動的な『夕陽』です。 瀬戸内海には美しい夕陽スポットが数多くあるといわれます。
本シリーズは、フォトライター松岡が瀬戸内地域の夕陽名所を発掘し、その時々の季節や気象条件のなかで最適なタイミングを狙って感動的な夕景をものにしていくコーナーです。
人は生涯にいったい何回くらい夕陽を見られるのでしょうか? そう考えると松岡はいても立ってもいられず、『夕陽ハンター』に変身してしまうのです…
瀬戸内海に突き出した室津半島にある大星山
山口県南東部にある瀬戸内海に突き出した室津半島には、その中央に連なる山々を縦走する『室津半島スカイライン』が通っています。
そのスカイラインを登っていくと風力発電の風車が立ち並ぶエリアに至り、標高438mの『大星山(おおぼしやま)』を中心に、瀬戸内海の絶景が満喫できる展望園地が整備されています。
大星山は太陽が沈む西側の展望がよく、ほぼ年間を通して夕陽を見られるスポット。
そこで、今回は大星山から夕陽を狙うことにしました!
大星山の山頂には3階建ての展望台があり、その脇にはロングすべり台が設けられていて、家族連れで時間を過ごすスポットとしてもオススメ!
展望台の上からは、ほぼ360度の景色が広がりますが、特に南側と西側の眺めが素晴らしく、アングル内に風車を入れたフォトジェニックな写真も撮れますよ。
夕陽を見る場合は、山頂から少し下にある駐車場付近の展望ポイントが最適。
西側は特に展望が開け、周防灘(瀬戸内海の一部)とそこに浮かぶ島々が見渡せます。
大星山の周辺には、他にも箕山(みやま)の周辺に公園が整備されていて、車道も通じています。
箕山の山頂には神武天皇を祀る祠(ほこら)があり、なかなか神秘的な雰囲気ですが、周りは深い森に覆われていて景色はほとんど望めません。
というわけで、今回は大星山の駐車場で夕陽ハンティングすることにしました!
大星山から望む、周防灘と島々の幻想的な夕景!
しかし、2回ほど大星山から夕陽を狙いましたが、なぜか夕方になると雲が広がり、なかなか良い夕景が見られません。
夕陽ハンターには根気も必要……
そして、いよいよ3度目の正直!
今回も冬型で雲が多い天候ですが、風が強くて変化のある夕景が見られるかも。
大海原に光が反射して『太陽の道』ができ、島々がシルエットのように浮かび上がる中、航跡を残しながら船舶が行き来する……
これぞ、まさに瀬戸内海ならではの夕景!
刻々と変化する夕刻の瀬戸内海。
日没が近づくと、雲が少なくなって色彩が劇的に変化してきました!
周防灘もほのかにオレンジ色に染まり、上空の夕焼け雲も輝いています。
水平線近くに薄い雲の帯があり、一時的に太陽が姿を消しましたが、その下の隙間から再び真っ赤な夕陽が。
今日の夕陽のハイライト・シーンです!
大分県の国東半島付近の陸地へ太陽が沈んでいきました。
ついに感動的な夕陽が見られ、3日間粘った甲斐がありました!(涙)
大星山の夕陽は年間を通して見られますが、秋~冬にかけて、もっとも良い位置に太陽が沈んでいきます。
なお、室津半島の南部には『皇座山』もあり、こちらも神秘的な鳥居トンネルと瀬戸内海の絶景が望めるオススメスポットです。ぜひ足を運んでみてくださいね!
大星山
住所/山口県熊毛郡平生町佐賀1246
電話/0820-56-7117(平生町経済課)
駐車場/あり(無料)
最寄駅/JR柳井駅から車で約40分
http://www.oidemase.or.jp/tourism-information/spots/11805
瀬戸内Finderフォトライター 松岡広宣
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この記事を取材したフォトライター
松岡 広宣
松岡 広宣/フォトライター 1974年生まれ、兵庫県西宮市出身、西宮市在住。メディアポリス株式会社 代表取締役。 ソーラー発電付きエコキャンピングカー【ソーラーキング号】で全国各地を訪れながら、日本の美しい風景をハイビジョン映像で撮影しています。 できうる限り全国くまなく歩き回って、貴重な日本の自然や風景を映像として後世に残していきたいと考えています。 日本全国を旅していますが、もちろん、地元の瀬戸内も大好きです! 「癒しの国 日本.TV」 ~ 日本全国を「癒しの映像」でバーチャル旅行 http://www.healing-japan.tv/
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