峨嵋山の山林は国の天然記念物!
峨嵋山(がびさん)は、山口県南東部の瀬戸内海に向けてせり出した室積半島に連なる山。その山容が中国四川省の峨眉山に似ているところから命名されたといわれています。
標高117mの低山ですが、山を覆う暖帯性樹林は国の天然記念物に指定されていて、今も原生林に近い姿を留めており、森林浴や瀬戸内海の絶景も満喫しながら登山が楽しめます。
峨嵋山の山頂へ通じる登山ルートはいくつかあるのですが、もっともオススメは『象鼻ヶ岬(ぞうびがさき)』の近くから登るコース。
登山のついでに『周防橋立』とも呼ばれる象鼻ヶ岬にも立ち寄ることができる欲張りなコースです!
しばらく登山道を進むと休憩東屋があり、そこから登山道と逆方向にある岩場を登ると(ちゃんと道があります)、素晴らしい展望が広がります!
南方には峨嵋山のピークのひとつである日和山が見えます。これから歩いていく方向です。
瀬戸内海とそこに浮かぶ島々も一望でき、登山コース中でもっとも景色が良いポイントです。絶景ですね!
ベンチも整備されていますので、お弁当を広げるにも良い場所ですよ。
瀬戸内海の絶景を満喫しながら峨嵋山山頂へ!
再び登山道のメインコースに戻り、しばらく登っていくと『峨嵋山護国神社』に至ります。
明治3年(1870年)に創建された神社で、維新の志士や日露戦争・太平洋戦争の郷土出身の戦没者を祀っています。
護国神社からさらに先へ登っていくと、ピークの一つである日和山に至ります。日和山にも休憩用のベンチがありますので、登り坂で疲れた場合は少し休憩していくといいでしょう。
峨嵋山の南側、周防灘に面した海岸線は断崖絶壁が続き、奇岩・怪石に富む景勝地としても知られています。
登山コースは国の天然記念物に指定されている暖帯性樹林に覆われていますが、思わず足を止めてしまうような絶景ポイントもありますよ!
ついに、峨嵋山の山頂に到着!
多少のアップダウンがありますが、登山口から約1時間ぐらいで山頂に着きます。
ただ、樹木に覆われているため、山頂ではほとんど景色が望めません……
下山するときは来た道を帰るのもいいですが、せっかくなので山脈を縦走するルートを進むのがオススメ。
山頂からしばらく下ると『杵崎神社』があります。風の神を祀る神社で、起源は6世紀の伝承までさかのぼります。
ここから先は、西の尾根を登っていくルートと山麓へ下山するコースに分かれます。
下山コースを進むと室積公園の中心園地へ至り、海岸近くを歩いて出発点の象鼻ヶ岬まで戻れます。
一方で、西側の尾根を登っていと、象鼻ヶ岬が展望できる広場があります。
南側の周防灘を展望できるポイントはたくさんあるのですが、北側の象鼻ヶ岬と御手洗湾を望める場所はここだけ!
この先は、徐々に下山していくルートとなります。
峨嵋山は標高117mの気軽に登れる低山ながら、初心者から健脚者まで自分の体力に合わせて柔軟に登山ルートを選択でき、所どころで瀬戸内海の絶景も満喫できます。
室積半島の先端にある象鼻ヶ岬の散策と合わせて、峨嵋山のトレッキングコースも歩いてみてください!
峨嵋山トレッキング
住所/山口県光市室積8丁目
電話/0833-48-8686(光市観光協会)
駐車場/あり(無料)
最寄駅/JR光駅からバスで22分
http://www.oidemase.or.jp/tourism-information/spots/11897
瀬戸内Finderフォトライター 松岡広宣
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この記事を取材したフォトライター
松岡 広宣
松岡 広宣/フォトライター 1974年生まれ、兵庫県西宮市出身、西宮市在住。メディアポリス株式会社 代表取締役。 ソーラー発電付きエコキャンピングカー【ソーラーキング号】で全国各地を訪れながら、日本の美しい風景をハイビジョン映像で撮影しています。 できうる限り全国くまなく歩き回って、貴重な日本の自然や風景を映像として後世に残していきたいと考えています。 日本全国を旅していますが、もちろん、地元の瀬戸内も大好きです! 「癒しの国 日本.TV」 ~ 日本全国を「癒しの映像」でバーチャル旅行 http://www.healing-japan.tv/
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