香川県丸亀市は、全国シェアの約90%を誇る、日本一のうちわどころ。
江戸時代に金毘羅参りの土産物として生まれたのが、丸亀の名産『丸亀うちわ』です。
丸亀うちわを学ぶ!『うちわの港ミュージアム』
今回やってきたのが、その丸亀市に位置する『うちわの港ミュージアム』。
ここはその名の通り、歴史や製作工程など、うちわについてより深く知ることができる、うちわの総合博物館。
早速入ってみましょう!
入ってすぐにあるのは、展示コーナー。
丸亀うちわを始め、全国各地の有名なうちわなどが展示されています。
様々な形や柄に、思わず見入ってしまう私たち。うちわにこんなにたくさんの種類があるなんて知らなかったな〜!
大人気の『丸亀うちわ実演コーナー』
なにやら人だかりができている場所が。
こちらはうちわの製作工程について学べるスペースとなっており、奥では実際にうちわ職人さんが製作しているところを生で見ることができます。
最初の素材である竹筒から、みるみるうちに見覚えのある骨組みに作り上げていくその過程は、まさに職人技としか言えないほどの華麗な手さばき。
竹の性質を生かして『うちわ』という製品が誕生したのだと学ぶことができました。
うちわの製作体験に挑戦!
『うちわの港ミュージアム』では、うちわの製作体験が可能。
もちろん私たちも体験してきましたよ!
教えてくれるのは、伝統工芸士や丸亀うちわニュー・マイスターの方たち。
今日は、先ほど実演を行っていた長谷川さんから直々に作り方を教わります。いいうちわができそうな予感です!
うちわ作りは、本来全47もの製作工程があるそうですが、体験では骨が出来上がっている状態からスタート。
まずは、骨に糊を丁寧に塗っていきましょう。こちらの糊は、場所によって強度の違うものを使用していきます。
糊付けをしっかり行ったら、次は貼りの工程。
長谷川さんにしっかりチェックしてもらい、うまく貼ることに成功!
糊の乾燥を数分待ったあとは、仕上げのたたきの作業へ。
うちわ作り用の特別な『たたき鎌』と木槌を使い、勢いよくコン!
この工程により、余分な箇所が切り取られうちわが形成されるんですね。
持ち歩ける伝統工芸品!マイうちわ完成
無事完成!大きな丸亀うちわの前で長谷川さんとパチリ。
モデルさんも、「マイうちわ、想像以上に可愛い!自分が作ったものだから、特別感があって嬉しいな」とご満悦でした。
長谷川さん、最初から最後までどうもありがとうございました!
うちわの骨が織りなす美しさ
館内にある作家・西堀隆史氏による『うちわの骨の廻廊』は、瀬戸内国際芸術祭2010にて好評だった『うちわの骨の家』を解体後、うちわの港ミュージアムに合わせて再生させたもの。
骨組み一つひとつが集まり、窓から差す光によって様々に変化する陰影。
いつものうちわとは違う表情を見せてくれる空間をぜひ楽しんでみて。
販売コーナーには、およそ1,000種類を超えるうちわが販売されており、朱色に丸金印が施された、『丸亀うちわ』の顔とも言える『渋うちわ(男竹丸柄うちわ)』もこちらで購入可能。
軽くて薄いうちわはお土産にもぴったりなので、大切な人の顔を思い浮かべながらお気に入りの1点を選んでみるのもいいですよね。
『うちわの港ミュージアム』は、丸亀の歴史や文化に触れることができる観光スポットの一つ。
丸亀が誇る『丸亀うちわ』にぜひ出会いに来てくださいね。
瀬戸内Finderフォトライター 山田 芽実
うちわの港ミュージアム
住所/香川県丸亀市港町307-15
電話/0877-24-7055
営業時間/9:30~17:00(入館は16:30まで)
定休日/月曜日(祝日の場合は翌日)、12/29~1/3
料金/入場無料
うちわ作り体験 1本800円(受付時間9:30~11:30、13:30~15:30 / 要予約)
駐車場/有
https://marugameuchiwa.jp
https://marugameuchiwa.jp/facility JR予讃線 丸亀駅までのアクセスはコチラ
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この記事を取材したフォトライター
山田 芽実
香川生まれ。 高校卒業後、米国・京都・香川・東ティモールを経てまた香川在住。 地元のすてきさを改めて発見中。 絵を描いたり写真を撮ったりしています。
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