昔ながらの銭湯でホカホカしたまま濡れ髪のまま帰路に着く……憧れだなあ。(唐突)
そんなことを思っていたら見つけてしまいました、昔ながらの銭湯。
銭湯がカフェに!『藝術喫茶 清水温泉』
いいえ、正しくはこの銭湯、もう銭湯ではありません。
多度津町本通にて2018年にオープンした、旧銭湯をリノベーションしたカフェなんです。
入店するとすぐ目に入ってくるのが、なんともレトロな昔ながらの下駄箱。
入浴後のお客さんたちを涼ませてくれたであろう大きな扇風機、入浴料金表や入浴心得の看板なども当時のまま。
ん? 視線を感じるぞ……と振り向くと、こちらをじっと見ている番台に立つ番頭猫さん。
頭に乗せた手ぬぐいがいい味を出していますね〜。
ノスタルジックでアートな店内
壁はノスタルジックな深みのある緑色。
こちらの前身である清水温泉は、大正末期から昭和50年代半ばまで、地元の住民たちに長く愛されてきた銭湯でした。
ひょんなことからこの場所に縁を持つことになったオーナー・日高さんにより、見事『藝術喫茶 清水温泉』として生まれ変わったのです。
タイルの壁画や、カフェを彩るあらゆるアート作品は、日高さんの長男である奈良在住のアーティスト・ヒダカナオトさんによるもの。
たくさんのカラフルな動物たちが温泉に浸かっている様子が、楽しげに可愛らしく描かれています。
浴槽の中でカフェタイム?!
一番のおすすめは、何と言っても当時実際に使われていた湯船で食事ができる席。
小さい方がこども風呂だったのかな……など当時のことを想像すると、テンションが上がってきませんか?
こんなところに蛇口を発見!(※水は出ません)
『靴を脱いでからご入浴ください』の注意書きや、風呂桶に入ったメニュー表など、至るところにあるニクい演出を見つけるのも楽しい!
入浴後の冷えた牛乳やコーヒー牛乳も用意されているというのだから、気分はすっかり銭湯!ですね。
ランチメニューも充実しており、今回注文した『オムライス』は、ふるふる半熟卵が優しい味。
『オリーブ牛 豆腐ハンバーグ』、『オリーブ豚 生姜焼き』や『オリーブ地鶏 ビッグフランク・ホットドッグ』など、香川の食材を使用したメニューも好評なのだとか。
自慢のかき氷『二ノ宮金時』は通年注文可能
オーナーのイチ押しは、香川県銘茶である高瀬茶の主産地である『二ノ宮』地区から名付けたかき氷『二ノ宮金時』。
高瀬茶を使用したこのかき氷は、香り高いお茶のほろ苦さを味わえる自慢の味。
香川を感じることもできる上、通年注文可能なのも嬉しいですよね。
販売スペースでは、藝術喫茶清水温泉のオリジナルグッズの販売や『温泉福猫』の焼き物をはじめ、様々なグッズが購入可能。
ステッカー、Tシャツにポストカードなど、お気に入りのお土産選びを楽しんで。
オーナーの日高さんは、奈良出身のクリエイター。
今までに、古民家の改修やギャラリー運営などを手がけてきたそう。
「ここは、気がつけば自分達が表現したことで出来上がった藝術喫茶。観光客がこの街に訪れた際、ここが彼らの集まる起点になるようにしたかった。ゆくゆくはこの辺りを、訪れた人が住んでみたいと思ってくれるような『旅人が村人に変わる場所』にすることが目標。この街にある魅力的な場所やものを知ってもらえれば嬉しいですね」
話や意見を聞きたくて人が集まってくるというのも納得の、人を惹きつける魅力を持った日高さん。
『遊び』を知り、新たな試みを誰よりも楽しんで取り組んでいる彼が、この多度津に現れた感性豊かなインフルエンサーのように感じました。
藝術喫茶清水温泉は、夜遅くまで楽しめるのも嬉しいポイント。
スイーツはもちろんアルコールやおつまみも提供しているので、二軒目使いやお酒が好きな方にももってこいですよね。
「湯船で食事」という不思議な感覚を、あなたもぜひ味わってみて。
藝術喫茶 清水温泉
住所/香川県仲多度郡多度津町本通1-7-8
電話/0877-89-3587
営業時間/10:00~22:00
定休日/水曜日
駐車場/有
https://www.facebook.com/tadotsu.shimizuonsen
最寄り駅/JR四国 多度津駅
JR四国 多度津駅までのアクセスはコチラ
瀬戸内Finderフォトライター 山田 芽実
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この記事を取材したフォトライター
山田 芽実
香川生まれ。 高校卒業後、米国・京都・香川・東ティモールを経てまた香川在住。 地元のすてきさを改めて発見中。 絵を描いたり写真を撮ったりしています。
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