アクティブ派ものんびり派もきっと満足!
松山市沖の瀬戸内海に浮かぶ忽那(くつな)諸島。
かつて忽那水軍の本拠地だったことがその名の由来で、9島の有人島を含む30以上の島々で構成されます。
今回は中でも松山からほど近い、気軽にアクセスできるスポットを中心にご紹介。定期船で渡って、お好みのスタイルで島遊びを満喫してみませんか?
スポット 1
海、緑、ミカン。愛媛の魅力が集まった興居島
最初にご紹介するのは興居(ごご)島。松山から約2kmの沖に浮かぶ、忽那諸島で二番目に大きな島です。かんきつ王国愛媛の中でも屈指のミカン産地で、「興居島ミカン」は全国にその名を知られています。
興居島へは松山市の高浜港からフェリーで約10〜15分。写真のように高浜港の目の前に興居島が見えます。島には由良港、泊港の二つの港があり、それぞれ1日14往復。松山へ通勤・通学をする島民も少なくありません。車も乗せられますよ。
興居島はジグソーパズルのピースのような複雑な形をしています。たくさんの入江が絶好の釣りスポットとして人気を集めると同時に、島の至るところで岬や海と空が織りなす絶景と出合うことができます。
中でも島の南部にある恋人峠は、映画やテレビ番組のロケ地に何度も使われている絶景スポットです。
扇型の石板に、対岸に広がる松山市の街並みが図示されています。松山城も見えますよ。
近くには青い海が広がる相子ヶ浜(あいこがはま)海水浴場も。夏にはマリンスポーツやバーベキューも楽しめます。
興居島では港でレンタサイクルを借りるのもおすすめです。船内で申し込みができて、由良港、泊港どちらでも返却できます。由良港には電動アシスト付きの自転車も設置されていて、これなら坂道も楽々ですよ。
小説『坊っちゃん』に登場した島はコレ!
ちょっとおまけの島もご紹介。夏目漱石の小説『坊っちゃん』を読んだ人は必見です。
それは高浜港から見える『ターナー島』です。
『坊っちゃん』の中で、教頭の赤シャツが島を見て「ターナーの画にありそうだ」と呟きます。その言葉に、赤シャツにへつらってばかりの野だいこが「これからあの島をターナー島と名づけようじゃありませんか」と提案。
これがそのモデルとなった四十島(しじゅうしま)で、周囲約135mの、岩でできた小さな島です。
興居島行きのフェリーを待つ間にぜひご覧あれ。
興居島へのアクセス
高浜港
住所/愛媛県松山市高浜町2-2255-3
駐車場/有り(有料)
最寄駅/伊予鉄道(高浜線)高浜駅
伊予鉄道(高浜線)高浜駅までのアクセスはコチラ
https://www.dandanmatsuyama.com/kutsuna/access.php
スポット 2
レジャーのためにあるような夢の無人島、鹿島
北条港から約400m、渡船でわずか3分の鹿島(かしま)は、まさにレジャーアイランドです。船は20〜30分おきに就航しています。
渡船に乗るところからワクワク。屋根の上に涼しげな眼差しの鹿のオブジェが鎮座しています。
たくさんの荷物は無料で借りられるリヤカーに積んで乗船!
島に着くと本物の鹿たちが出迎えてくれます。愛媛県指定の天然記念物、ニホンジカです。
周囲約1.5kmの小さな無人島ですが、海水浴場やキャンプ場、バーベキュー場など無料で使用できる充実の設備が整っています。
炊事棟や水洗トイレもあるので、アウトドアレジャーといえども気負わず快適に過ごせます。
山頂展望台へ森林浴も兼ねて登ったり、周遊船「愛の航路」で縁結びのご利益があるという夫婦岩を眺めたり、何通りもの楽しみ方ができますよ。
松山からちょっと足を伸ばして、気軽に島遊びができる忽那諸島。ここで紹介した以外の島も、それぞれの個性や魅力にあふれています。
ぜひ訪れて、素敵な島時間を満喫してくださいね。
鹿島へのアクセス
北条港・鹿島公園渡船待合所
住所/愛媛県松山市北条辻1605
駐車場/有り(有料・運転手1名の渡船料を含む)
最寄駅/JR伊予北条駅(北条港まで徒歩約10分)
JR伊予北条駅までのアクセスはコチラ
https://www.city.matsuyama.ehime.jp/kanko/kankoguide/shitestukoen/kashima/tosenn.html
瀬戸内Finderフォトライター 矢野智子
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この記事を取材したフォトライター
矢野 智子
1970年、愛媛県今治市生まれ。松山市在住。 大学時代を京都で過ごした後愛媛に戻り、システムエンジニアとして年の半分以上は県外出張という旅人のような生活を20年近く続けました。 退職後、愛媛を紹介する本を友人と作ったことをきっかけに、自分の「夢」と愛媛の魅力を再発見。地元出版社で編集のイロハを学び、現在は自らを「ことばのデザイナー」と称しフリーで活動中。書く、作る、伝えることに力をそそいでいます。
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