旅の醍醐味は色々ありますが、その土地でしか味わえないものをいただくというのは、かなり優先度の高い贅沢の一つではないでしょうか!
中でも美味しいクラフトビールにありつけた時はこのうえない幸せを感じます……。そんな呑兵衛ライターがホントに美味しい瀬戸内クラフトビールが飲める店をピックアップ。どれも超おすすめのお店ばかりです、ぜひ!!
#1 Session’sBrewery(セッションズブルワリー)&Fuel store(フエルストア)/広島市
マイクロブルワリーといわれる小規模醸造所が広島に相次いで誕生し、美味しい広島産クラフトビールが増えています。最初にご紹介するのは醸造所『Session’sBrewery』とタップルーム(*1)の『Fuel store(フエルストア)』です。
*1 タップルーム…ビールサーバーのタップ(注ぎ口)のある部屋という意味で、醸造所に隣接して造られた飲食スペースのこと。
店内はご覧の通り落ち着いたトーンでまとめられたシャビー感漂う内装。クラフトビールにぴったりなスパイスの効いた一品料理もここで振る舞われます。
写真は一番人気のラガー。喉越しがよく、日本人に一番人気のあるビール。できたてだからこそ飲んだ後に鼻にぬける芳香と爽快感がビール好きにはたまりません。
Session’sBreweryのビールは、同じオーナーが経営するビアレストラン『Sunny Day Beer』でも飲む事ができます。開発著しい広島駅界隈の中でも、通称『エキニシ』といわれる若者に人気のエリアで、夕方16時の開店からまもなくほぼ満席になるという人気店です。
私のお気に入りはアメリカンスタイルのIPAで、ホップの香りと苦味が強くガツン系のスマッシュ。スパイシーなお料理とも相性抜群です。広島に来たらぜひ味わってみてください!!
>ビール好きライター厳選! 広島産クラフトビール特集/広島県(Session’sBrewery)
#2 宮島ブルワリー/広島県廿日市市(宮島)
『宮島ブルワリー』があるのは、世界遺産の島・宮島で最もたくさんの観光客が行き交う表参道商店街。オープン当初、同じ建物に『スターバックスコーヒー厳島表参道店』が入っていることでも話題を集めました。
1階にはテイクアウト専用の『MIYAJIMABEERSTAND』、そして3階に上がると、大きく開放的な窓から穏やかな瀬戸内海と大鳥居を眺めるレストランスペースがあります。窓から望む景色が世界遺産だなんてすごく贅沢な空間です。
写真はオープン時に開発された、紅葉したもみじのような秋色のもみじエール。香りとコクがあって、がっつり系のお料理にもよく合います。
>大鳥居を前に宮島生まれのビールを味わうブルワリー/MIYAJIMA BREWERY(広島県廿日市市)
#3 KAMIYAMA BEER/徳島県名西郡神山町
徳島県の北東部、鮎喰川の上流域に位置する神山町。都会のIT企業が数多くサテライトオフィスを設置、県外からの移住者が魅力的なお店を次々とオープンする注目の地域に、オランダから移住してきたスウィーニー・マヌスさんとあべさやかさん夫婦が、神山の人々とともにつくった小さなブリュワリー『KAMIYAMA BEER』があります。
高いキャリアを持つ映像作家であり、アムステルダムでビールの自家醸造もしていたというマヌスさんが目指すのは、欧米の伝統的なビールスタイルに神山のテイストを融合させ、ここでしかつくることができないクラフトビールを生み出すこと。
例えば、神山在来種の小麦を使用した「シワシワエール」や神山の柑橘類を加えたフルーティーなIPA、ブリュワリー建設の際に伐採した梅の古木を用いたエクストラ・スタウトなどオンリーワンのビールがずらり並びます。
絵画やインスタレーションなどを専門とする気鋭のアーティストである妻のさやかさんが描いたラベルはもはやアート作品。お土産としてもきっと喜ばれること間違いなしですね。
>神山産クラフトビールで生み出す新たなつながりの場/KAMIYAMA BEER(徳島県名西郡神山町)
#4 徳島ステーションブリュワリー&麦酒工房 Awa新町川ブリュワリー/徳島市
JR徳島駅ビルの東側に地元の人々に親しまれている複合商業施設『徳島駅クレメントプラザ』があります。その地下1階にある『徳島ステーションブリュワリー』は全国でも珍しい“エキチカ”の醸造所&ブルーパブ。徳島駅直結という恵まれた立地だけに、鉄道で旅する人も訪れやすいのが魅力。
「できたてのクラフトビールの美味しさを味わってほしい」と語るオーナーの多田翔吾さん。店内にある醸造所で醸造された出来立てビールが店で振る舞われます。ガラス窓から醸造タンクを見ることもできますよ。
JR徳島駅から新町川へ向かって徒歩5分のしんまちボードウォーク沿いには、多田さんのもう一軒のお店『麦酒工房 Awa新町川ブリュワリー』があります。
ここでの一番人気は「ペールエール」「ビター」「スタウト」の3種類が楽しめる「飲み比べセット」。それぞれ個性が異なるため、味はもちろん、好きな香りから自分だけの一杯を選んでみてはいかがでしょうか。
>吉野川の水で仕込む徳島の地ビールは格別の美味しさ/徳島ステーションブリュワリー&麦酒工房 Awa新町川ブリュワリー(徳島県徳島市)
#5 大三島ブリュワリー/愛媛県今治市(大三島)
しまなみ海道のほぼ中央に位置する愛媛県今治市、大三島。今治〜尾道間を巡る「しまなみ旅」の中継地点として人気の高いこの島で、『大三島ブリュワリー』を営むのは大阪でクラフトビールメーカーに従事してきた高橋享平さん・尚子さん夫婦。
こだわり抜いて作った大三島クラフトビールの仕上げは「ビールを注ぐところ」にあるとオーナーの享平さん。写真は『ペールエール』。ピリッとホップが効いていて苦みスッキリ。まさにビール好きが好む、ビールの王道を行くTHEビール!
おつまみの一番人気は尚子さん手作り、季節の野菜を使った漬物の盛り合わせ。美味しそう!
大三島ブリュワリーではなんとビールの量り売り(100mL165円〜)もしています。「直射日光や暑い車内に置きっぱなしは避けて、その日のうちに飲み切る」のがコツだとか。持ち込む容器は密閉できるものなら何でもOK。店舗に有料のペットボトルも用意されているそう。ぜひ利用してみたいサービスですね。
>大三島産クラフトビールのラインアップは月替わり!お店で量り売りで何度でも/大三島ブリュワリー(愛媛県今治市 大三島)
#6 Beer Pub Station(ビアパブステーション)/香川県高松市
通称『うどん県』こと香川県に来たら、うどん用小麦を使用したビールをどうぞ。そんな個性派クラフトビールが飲めるのはなんと駅の中。地元の琴平電鉄(通称ことでん)の高松築港駅の構内にあるスタンディグスタイルの『Beer Pub Station(ビアパブステーション)』です。ホームが目の前にある駅ナカのビアパブなんて珍しいですよね!
うどん用小麦からできた『craic special ale(クラックスペシャルエール)』がコレ!
なんでも香川県で独自に開発されたうどん用小麦が原料に使用されているとか。どんな味か気になる〜!
もっとゆっくりビールを味わいたいという方は、駅ナカから歩いて3分という本店『IRISH PUB THE CRAIC(アイリッシュパブ・ザ・クラック)』へ。こちらに来たら必ず味わってほしい定番のギネス。樽生のギネスの旨さは格別です!
>駅で飲めちゃうの!? 日本唯一の駅ナカホームパブ/Beer Pub Station(香川県高松市・ことでん高松築港駅)
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