あの名作のロケ地はここ!フォトジェニックな『駅』を巡る旅/愛媛県松山市・伊予市

駅は電車を乗り降りするだけの場所にあらず

旅の通過点として捉えがちな駅。実はその駅こそが、見逃せないポイントであることも。
愛媛県には、映画やドラマなどのロケ地として使われた駅がいくつもあります。そんな駅を巡る新しい観光の旅に出かけてみませんか?

スポット 1

レトロ感漂う木造洋風建築、伊予鉄道 高浜駅

まずは松山市の高浜駅。伊予鉄道高浜線の終点の駅です。
2013年に、ドラマ『ガリレオ』シリーズの劇場版映画『真夏の方程式』で、主人公・湯川学(福山雅治さん)が訪れたとされる場所です。

歴史を感じる木造建築で、駅舎内には映画のポスターと劇中の駅名『玻璃ヶ浦(はりがうら)駅』の看板が飾られています。

駅前の信号を渡るとそこは高浜港。開港前年の明治38年に高浜駅を桟橋近くに移して改築し、当時としてはハイカラな洋風建築は現在も美しい佇まいを見せます。

窓や壁の白い木枠、使い込まれた木のベンチ、床の様子など、どこを見ても風情に満ちています。

天井だってこの通り。思わず見入る繊細な設えです。

屋根を支える白い木組み、白い壁が清々しい駅のホーム。

ホームに並ぶ下半分がオレンジ色のY字型の柱は、古いレールを使っているそう。

線路側から見ると、三角屋根の前面にある茶色い半円状の装飾が、下のホーム壁面の装いとシンクロする粋なデザインです。

できるだけ長くこの姿を留めていてほしいと、願わずにはいられない駅です。


伊予鉄道(高浜線)高浜駅
住所/愛媛県松山市高浜町1丁目1456-2
電話/089-951-0904(6:00〜22:30)
https://www.iyotetsu.co.jp/information/station/station.html?t=takahama

伊予鉄道で2分

スポット 2

あの伝説のドラマの聖地、伊予鉄道 梅津寺駅

続いては同じく伊予鉄道高浜線、高浜駅の一つ前の梅津寺(ばいしんじ)駅です。
1991年に大ヒットしたドラマ『東京ラブストーリー』の名シーンで一躍有名になりました。

最終話で、リカ(鈴木保奈美さん)がこのホームの柵にハンカチを結びつけて、カンチ(織田裕二さん)に別れを告げた切ないシーンです。
当時ここを訪れるファンが後を絶たず、今もなお時折ハンカチが結ばれます。

駅は海のすぐそばで、ホームの下は海岸です。砂浜へ降りてみましょう。

白い砂と青い海、青い空。穏やかな風景が目の前に広がります。
砂浜をゆっくり散歩したり、ただ静かに波の音に耳を傾けたり。しばし穏やかな時を過ごして帰路につきます。


伊予鉄道(高浜線)梅津寺駅
住所/愛媛県松山市梅津寺町1374-1
電話/089-951-0487(7:30〜20:00)
https://www.iyotetsu.co.jp/information/station/station.html?t=baishinji

大手町駅で下車、松山駅から予讃線に乗り換えて約50分

スポット 3

愛媛の駅といえばここは外せない! JR下灘駅

最後は昭和、平成と何度も様々なロケ地に使われてきた、JR下灘駅です。
2006年にドラマ『HERO特別編』で木村拓哉さんが、2017年にはドラマ『リバース』で藤原竜也さんと玉森裕太さんが降り立ったのだそう。

この駅が全国的に有名になったきっかけは、JRの『青春18きっぷ』のポスターではないでしょうか。1998年から3年連続で、下灘駅の様々な風景を切り取った写真が使われました。

もっと古いところでは1977年、映画『男はつらいよ 寅次郎と殿様』の冒頭で、渥美清さん扮する寅さんが夢から目覚めた場所が、下灘駅のベンチでした。

無人駅の下灘駅。駅舎は赤いポストや木のベンチが愛らしい雰囲気です。

駅前の『下灘珈琲』は、丁寧に一杯ずつ豆を挽いて淹れてくれる本格コーヒーが評判。
お天気がいい日に出店し、平日は午後2時くらいから、休日は午前中から営業することもあるそうです。電車を待つ間に一杯いかが?


JR下灘駅(無人駅)
住所/愛媛県伊予市双海町大久保

 

どの駅も、ロケ地に選ばれるのも納得の魅力ある場所です。ドライブにはよく出かけるという方もぜひ、旅情あふれる電車の旅で素敵な『駅』に出合ってください。
『駅』をテーマにすると、これまでと違う旅の景色が見られるかもしれませんよ。

瀬戸内Finderフォトライター 矢野智子

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矢野 智子

矢野 智子

1970年、愛媛県今治市生まれ。松山市在住。 大学時代を京都で過ごした後愛媛に戻り、システムエンジニアとして年の半分以上は県外出張という旅人のような生活を20年近く続けました。 退職後、愛媛を紹介する本を友人と作ったことをきっかけに、自分の「夢」と愛媛の魅力を再発見。地元出版社で編集のイロハを学び、現在は自らを「ことばのデザイナー」と称しフリーで活動中。書く、作る、伝えることに力をそそいでいます。

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