『粟島海洋記念館』や『漂流郵便局』で知られる粟島(あわしま)に、青空がとても似合う食堂があるよ!と聞いて、やってきました。
粟島のシーサイド食堂『あわろは食堂』
やって来たのは、2018年7月にオープンした『あわろは食堂』。
粟島港から歩いて6分程度の海沿いに位置する、毎年5月頃〜10月末までの期間オープンする季節限定の食堂です。
看板をはじめとした外観がほっこりしていい味!
早速中に入ってみましょう。
暖色系の光に灯され、心地いい空気と音楽が流れる店内。
木のあたたかな雰囲気やそこかしこに配置された粟島のオブジェが、この島旅をより一層盛り上げてくれているよう。
青い空!青い海!特等席で粟島を味わう
店内に入ってすぐ目に飛び込んできた大きな窓は、青空と穏やかな瀬戸内海を堪能させてくれる額縁のよう。
ああ、こんな特等席に座って日がな一日ぼーっとしていたい……。
天気がいい日には、テラス席で食事をとることも可能。
夏にはうってつけの開放感あふれるひと時が過ごせそうですよね。
新鮮な粟島グルメを堪能!『あわろは定食』
あわろは食堂では粟島の幸が楽しめるメニューが豊富なことが自慢。
こちらでは、島の方が作る家庭菜園から直送される新鮮野菜、漁師でもあるオーナーが愛情たっぷりに育てた真鯛や、タコ壺漁で獲れた粟島産ダコなど、これ以上ないほどの新鮮な食材を使っています。
中でも、『あわろは定食』は一押しのメニュー。
カラフルな器に盛り付けられた料理は目にも楽しいものばかりで、ランチを求めてやってくるお客さんが絶えないというのも頷けます。
▲大人気の『あわろはパフェ』。季節のフルーツを楽しめる
『あわろはパフェ』は、夏がとっても似合う人気のカフェメニュー。
粟島の真っ青な空と海を眺めながら堪能したい一品です。
アーティストと島民が集う場所
粟島は、2011年より若手芸術家の創作活動を支援するとともに、地域の人々との交流を通じて地域の活性化を目指す『粟島アーティスト・イン・レジデンス』が実施されている場所。
今でも島を訪れるアーティストが少なくなく、あわろは食堂も彼らと深い繋がりを持つ場所のひとつなんです。
店内にはたくさんのサインや作品が散りばめられており、多くのアーティストの集う場所であり拠り所となっている様子が、オーナーの朝倉さんご夫婦のおおらかで温かい人柄を表しているようでとても印象的でした。
▲2019年の招聘作家マユール・ワイェダ氏作の粟島の魅力が詰まった動画作品。あわろは食堂も多くフィーチャーされている
『あわろは』とは?粟島の歴史
ところで、お店の名前の意味、気になりませんか?
実はこの『あわろは』は、先述した『粟島アーティスト・イン・レジデンス』で滞在した菊池良太氏の作品から来ているとのこと。
それは、世界中を行き来していた粟島の船乗りたち(過去記事参照)が航海時にお土産に、と持っていた『アロハシャツ』と『粟島』をかけて作られた、粟島のアロハシャツ『アワロハ』。
島の興味深い歴史をベースにしたアート作品にちなんだ名前だったんですね。
粟島の美味しいを届けたい
店主の朝倉さん(写真中央)は、ここ粟島の出身で、15年前に養殖業を継ぐために島に戻ってきたUターン組。
「粟島に来たアーティストさんたちが集まれる場所を、ということから始まったのが『あわろは食堂』です。それから、県外から来たお客さんに粟島のものを、ということで観光客の方にも楽しんでもらえるようになったのが今のお店。この食堂がきっかけとなって普段出会うようなことがない人たちと出会えるのがとても面白いですね」
あわろは食堂は、粟島の恵みを存分にいただける期間限定の島食堂。
さあ、来夏の島旅計画を今から始めてみませんか?
あわろは食堂
住所/香川県三豊市詫間町粟島1619
電話/090-3181-8360
営業日/金曜・土曜・日曜・祝日 ※毎年5月頃~10月末まで
営業時間/11:00~17:00頃
フェリー運賃/須田港ー粟島港間 大人330円・小人170円[始発便(須田港~粟島港)6:20 ・最終便(粟島港~須田港)19:30]
Instagram @awaloha_shokudou
瀬戸内Finderフォトライター 山田芽実
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この記事を取材したフォトライター
山田 芽実
香川生まれ。 高校卒業後、米国・京都・香川・東ティモールを経てまた香川在住。 地元のすてきさを改めて発見中。 絵を描いたり写真を撮ったりしています。
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