広島県福山市にある潮待ちの港町・鞆の浦(とものうら)。2018年には鞆の浦の港町文化をテーマとした「瀬戸の夕凪が包む国内随一の近世港町~セピア色の港町に日常が溶け込む鞆の浦~」のストーリーが『日本遺産』として文化庁より認定され、国内外からの注目が更に高まりました。
そんな鞆の浦の町並みになじむ築100年以上の町家を、分散型古民家ホテルとして改装した『潮待ちホテル櫓屋(ろや)』を訪ねました。
鞆港からすぐ。潮待ちホテル櫓屋
鞆の浦へ観光に来るほとんどの方々が訪れる場所、鞆港。日本遺産の認定後は、夕暮れに映える鞆の浦のシンボル・常夜灯が代表的なフォトジェニックなスポットとなっています。
ここから徒歩1分もかからない場所に『潮待ちホテル櫓屋』はあります。
『潮待ちホテル櫓屋』の櫓屋(ろや)とは、和船の漕具製造を生業としていた明治期建築の商屋のこと。ホテルの2階には現在も使える漕具の『櫓』が展示してあります。
1日4組限定!過去と現代が融合した物語を繋ぐ客室
潮待ちホテル櫓屋の客室は2種類4室で、1日4組限定。4つの客室は“潮(しお)”にちなんで『泡(AWA)』『渦(UZU)』『潮騒(SAI)』『潮時(TOKI)』と名づけられました。その中のひとつを紹介していきましょう。
こちらは1階客室の『AWA』。占有の坪庭があるのが特徴です。鞆の浦はとても静かな町並みの印象がありますが、部屋に坪庭があるだけでなんと落ち着くことでしょう。
この部屋の縁側で坪庭を眺めていると、どこか懐かしい故郷に帰ってきたような、そんな感覚に包まれます。重圧な梁や柱、建具がしっかりと活かされており、当時の櫓屋として雰囲気も残っており、過去と現代の生活が融合された空間を愉しむことができます。
そして、贅沢なバスタイムを味わえるお風呂がこちら。
檜の半露天風呂です。坪庭も眺めることができるバスタイムは、旅の疲れをそっと癒してくれることでしょう。
cafe&BARも併設、おススメは鯛バーガー
潮待ちホテル櫓屋の1階は、宿泊客以外の方も利用できるcafe&BARとなっています。カフェメニューのおススメは、ご当地メニューの『鯛バーガー』。
鞆の浦では毎年5月に開催される『観光鯛網』が有名ですが、鯛バーガーは鞆の浦の名産でもある鯛を使用しています。もちもちのパンにはさまれた鯛には身がぎっしりと詰まっていて絶妙な食感。2つ目にも手が伸びてしまいそうです。
鞆の浦の鯛バーガーはここだけでしか食べることができません! 皆さん、鞆の浦に来たら要チェックですよ。
夜が更けてくると、cafeはBARへと様変わりします。店内は日中の雰囲気とは少し変わりオトナの空間へ。心安らぐ落ち着いた雰囲気の中で、鞆の浦生まれの薬味酒『保命酒』を使用したオリジナルのカクテルもいただけます。
過去と現代が融合した空間を感じさせてくれる『潮待ちホテル櫓屋』。鞆の浦で宿泊をお考えの方は、江戸時代の風情が残る小さな港町に暮らすように泊まる、『潮待ちホテル櫓屋』でゆったりとしたひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか。
そして、この場所を拠点に歴史の詰まった鞆の浦の町並みや空気を感じていただけたらと思います。
潮待ちホテル櫓屋
住所/広島県福山市鞆808-1
電話/084-982-2480
cafe&BAR営業時間/カフェタイム11:00~17:00、バータイム18:00~22:00
定休日/火曜日(祝日の場合は翌平日)
https://www.shiomachi-hotel.com
最寄り駅/JR福山駅
アクセス/福山東ICより車で約40分、または福山駅前バス乗り場より鞆鉄バス鞆線で『鞆の浦』または『鞆港』下車
JR福山駅までのアクセスはコチラ
瀬戸内Finderフォトライター Yusuke Minami
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