徳島県の井川池田ICから車で吉野川沿いを走ること30分余り。
四国山地に囲まれた山城町は、水木しげるの漫画でおなじみの「子泣き爺」の故郷として知られる妖怪のまち。
国道から脇道を山奥へ分け入ると、そそり立つ山々にしがみつくように、小さな屋根がぼつぼつと見えてきます。
このまちには、数多くの妖怪話が残っていて、その数なんと110カ所54種類。
今でも時折、長老たちが集まっては妖怪談義に花を咲かせているそうです。
この地域に、これほどたくさんの妖怪が棲みついたのには理由があります。
山城町は平地がほとんどない急峻な土地。
崖や淵が多く、人々は度々自然災害に苦しめられてきました。
そうした厳しい土地で生きる知恵を伝えるため、
親から子へと妖怪話を語ることで、
危険の場所へ近付いたり、山の神を荒らさぬよう、教え諭してきたのだそうです。
かつては集落の人々を脅かしていた妖怪たちですが、 今は「妖怪村」として、まちおこしに一役買っています。
妖怪たちが出没した場所には、地元の人たちがつくった木彫りの妖怪オブジェが置かれ、「妖怪めぐり」ができますし、毎年秋には「妖怪祭り」も開催されます。
ネコ娘が怪しく叫ぶ妖怪バンドや、(妖怪語りをヘビメタ風にアレンジしたオリジナルソング、なかなか秀逸です)
泣く子もだまる妖怪汁…
(山城の恵みたっぷりの手づくり味噌煮込み、泣く子だって美味しくて泣きやむかも)
何から何まで妖怪づくし。
クライマックスは、山城町の妖怪たちが勢揃いする妖怪パレード。
山城の人たちの生きる知恵が生み出した、愛嬌たっぷりの妖怪たちに出会えますよ。
山城・大歩危妖怪村
開催日/2018年は11月25日(日)予定
http://www.yamashiro-info.jp/youkai/
瀬戸内Finderフォトライター 小西智都子
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