みなさん、『四国八十八景』ってご存じですか?
「良い眺め」は、資源と良好な関係を持った「眺める場所」があることで成立するという考えに基づき、四国らしい風景や町並みなどの景観を88ヶ所集め、『四国八十八景』(#1〜#21徳島県・#22〜#42高知県・#43〜#66愛媛県・#67〜#87香川県・#32愛媛高知共通・#88四県共通)として選定したもの。
今四国では、その魅力を広くプロモートしていくプロジェクトが行われているんです。
今回は、そんな『四国八十八景』を少しだけ味わってしまおう!という1泊2日のフォトトリップをご提案!
さあ、今日はいよいよ『四国八十八景』を巡るフォトトリップの2日目。
フォトトリップ1日目に続き、魅力たっぷりの『四国八十八景』を求め、張り切っていきましょう!
スポット 1
『藍染工房』でハンカチ染め体験
今日は、うだつの町並みで体験できる『藍染め体験』からスタート!
思えば藍染め体験は初めての私……楽しみです!
場所は、うだつの町並みの中にある美馬市観光交流センター横の『藍染工房』。
こちらでは、天然藍の染料を使った藍染め体験ができます(予約優先・最大1組8人まで)。
今回はハンカチの藍染を体験。所要時間は40分〜1時間半ほどなので、うだつの町並みの散策の合間にちょうどいいアクティビティ!
染めたい模様が出る方法をスタッフの方に教わり、仄かに温かい藍染めの液に数回ハンカチを浸けて染めていきます。
出来上がったのがこちら!
液に浸す時間の長さや染め方により、こんなに違った藍染めが出来上がるんですね。
藍染工房には、工房内で染めた本藍染めのストールやアクセサリー類の販売もしています。
藍で栄えたこのうだつで、是非その歴史や文化に触れてみてくださいね。
美馬市観光交流センター 藍染工房
住所/徳島県美馬市脇町大字脇町45
電話/090-3188-3711
開館時間/9:00〜17:00(体験受付は15:00まで)
定休日/毎月第2水曜日
駐車場/有
体験メニューの料金などはこちらから
最寄り駅/JR四国 穴吹駅
JR四国 穴吹駅までのアクセスはコチラ
スポット 2
#9 本楽寺の枯山水と雄大な吉野川のコラボレーション(徳島県美馬市)
さあ、次はこちらの『四国八十八景』スポット。
蓮華山 本楽寺の枯山水と、その背景の吉野川が演出する美しい景色です。
こんな景色初めて見た、というほど圧倒されるような自然と人工の融合。
それもそのはず。この石庭は、昭和を代表する庭園研究家・作庭家の重森三玲氏に師事した齋藤忠一氏が手がけたもの。
匠の手技により、考え作り込まれた枯山水が、見事吉野川や阿讃山脈と一体となりただ静かに佇む様に、言葉をなくしてしまいました。
こんな贅沢な景色を眺められる時間に、感謝。
ああ、ここにずっといたい。
和室では、これまた圧巻の庭園を眺めながらお抹茶をいただくことができます。
住職さんの人柄やお話もとっても魅力的で、全てが素晴らしいの一言。
美しい庭園のみならず、創作懐石の精進料理や、松花堂弁当も楽しめる蓮華山 本楽寺。徳島を訪れる際は必ずまた訪れたい場所になりました。
蓮華山 本楽寺
住所/徳島県美馬市穴吹町三島字小島123
電話/0883-52-2754
拝観時間/9:00〜16:30(夏季は17:00まで)
定休日/無休
料金/拝観料 300円
お抹茶 300円
写経 400円
http://www.honrakuji.jp
最寄り駅/JR四国 小島駅
JR四国 小島駅までのアクセスはコチラ
スポット 3
#13 船上から満喫する大歩危峡の渓谷美(徳島県三好市)
車を約1時間走らせてやってきたのは、四国を東西に横切る吉野川の中流域にある、『大歩危(おおぼけ)』というエリア。
吉野川の流れる大歩危峡には、その両サイドに複雑に入り組んだ大理石のような岩が続きます。
まるで巨人の彫刻家の作品のようなこの岩石は、2億年もの間、吉野川の激流が少しずつ結晶片岩を削って作った自然のアート。
国の天然記念物にも指定されています。
そんな大歩危峡の景観を楽しむ一番の方法が、大歩危峡観光遊覧船。
雄大な大歩危峡を巡るこの船は、まさに自然の美術館の特等席なんです。
船頭さんの解説を聞きながら、吉野川をず~っと下っていく、30分程度の非日常。
エメラルドグリーンの川と、周りを囲むようにそびえる大迫力の岩石、美しい山々は圧巻の一言。
大歩危の自然が織りなす絶景があなたを待っています。
>2億年の時が生んだ自然の芸術。彫刻のような岩石を眺める大歩危峡観光遊覧船の旅/大歩危峡まんなか
スポット 4
#88 観光列車で満喫する四国の海・山・川(四県共通)
さあ、長いようで短かったこの『四国八十八景』を巡るフォトジェニック女子旅も、いよいよ終盤。
最後は『四国八十八景』88番目の絶景である、こちら『四国まんなか千年ものがたり』を満喫してお別れしましょう。
緑・青・赤の3両編成で走る列車『四国まんなか千年ものがたり』。
香川県仲多度郡・多度津駅~徳島県三好市・大歩危駅の間を運行し、片道約2時間半のショートトリップながら、その充実感は半端じゃないらしい!とのことで、期待で胸が膨らみ放題です!
『四国まんなか千年ものがたり』には、多度津駅から大歩危駅へと向かう『そらの郷紀行』と、大歩危駅から多度津駅へと向かう『しあわせの郷紀行』がありますが、今回乗車するのは、秘境から出発する『しあわせの郷紀行』。
アテンダントさんと記念写真もしっかりパチリ!
流れゆく景色に見とれる瞬間。
列車内では、日本料理『味匠 藤本』の料理長監修『おとなの遊山箱』や、食後のドリンク・デザートも楽しめます。
雄大な自然のアートを堪能させてくれる『四国まんなか千年ものがたり』には、特別な時間と大人のロマンがたっぷり詰まっていました。
>車窓からごちそう風景いただきます!風情あふれる讃岐・阿波の列車旅/四国まんなか千年ものがたり(香川県仲多度郡多度津町・多度津駅~徳島県三好市西祖谷山村・大歩危駅)
JR四国 大歩危駅までのアクセスはコチラ四国の魅力がギュッと詰まった『四国八十八景』の絶景たち。八十八景を実際に訪れ、体感することで、四国の良さをまた知ることができるのかも。
『四国八十八景』は、その総数88ヶ所。1泊2日ではもちろん全然足りない……!
まだまだ私の『四国八十八景』を巡る旅は続きそうです。
四国八十八景
https://www.skr.mlit.go.jp/kikaku/88-kei/index.html
瀬戸内Finderフォトライター 山田芽実
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この記事を取材したフォトライター
山田 芽実
香川生まれ。 高校卒業後、米国・京都・香川・東ティモールを経てまた香川在住。 地元のすてきさを改めて発見中。 絵を描いたり写真を撮ったりしています。
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