猫絵馬、猫みくじ、猫仏!? 所構わず猫づくしの『猫寺』/雲林寺(山口県萩市)

萩市郊外の山あいにある猫寺『雲林寺』

山口県萩市の郊外に『猫寺』と呼ばれ親しまれているお寺があると聞いて、『栖月山雲林寺(せいげつざんうんりんじ)』(以下、雲林寺)にやって来ました。

雲林寺は萩市街から東へ25kmほど進んだ山あいにある臨済宗南禅寺派の寺院。
境内入口の石段を登っていくと山門が見えますが、その手前にいきなり大きな木彫り猫を発見!

山門の前にも巨大な招き猫やゆるキャラ風の猫が立っていて、入口から噂どおり! これは期待が高まります。その先にある本堂では……

賽銭箱とガラガラ鈴の前にも猫がいっぱい!! まさに『猫寺』ですね~!

実はこれらは世界的に有名なチェーンソー・アーティスト、林 隆雄(たかお)さんの作品。
林さんは日本のみならず全米のチェーンソー・アート大会でも数々の優勝経験がある彫刻家で、雲林寺にある木彫り猫はほとんどすべて林さんの作品だそうです。

本堂の前にある『招福堂』は扉が猫の顔になっていて、屋根の上には猫の手も伸びているユニークな形のお堂で、中には萩焼の猫観音菩薩が安置されています。
そばにある鐘楼(しょうろう)なども猫たちであふれています。

本堂の玄関周りにも面白い猫がいっぱい!

天井には猫寺名物の『猫絵馬(ねこえま)』がビッシリとかかり、屋根の梁(はり)には今にも動き出しそうな猫の彫刻がわらじを掴んでいます。

なぜ『雲林寺』は猫寺になったのか?

雲林寺の玄関扉の前では、萩のご当地ゆるキャラ『萩にゃん』と『文(ふみ)にゃん』もお出迎え。

実は雲林寺は、江戸時代の萩藩主、毛利氏にまつわる猫伝説で有名な『天樹院(てんじゅいん)』というお寺の末寺の一つ。
その昔、毛利家の家臣が藩主の死に殉じた際、その飼い猫も後を追って自ら命を絶ったという逸話が伝わっています。

その猫の逸話をもとに誕生したキャラが『萩にゃん』なので、雲林寺とも深い関わりがあるのです。『萩にゃん』は萩市観光課課長代理にも就任していて、全国に萩の魅力をPRしています。
『文にゃん』は平成27年大河ドラマ『花燃ゆ』に登場した文さんをモチーフにしたゆるキャラで、同じく萩市のPRマスコットになっています。

雲林寺の本堂内も猫・猫・猫づくし!

雲林寺の本堂は開放的で、自由に中に入って参拝できます。
玄関にも猫時計や猫のイラスト・絵画、ぬいぐるみなどなど、猫グッズであふれかえっています。

本堂内も猫が至るところにいますので、隅々までよく見て探し出してくださいね。参拝というより、まるで猫探索!(笑)

本堂の中央、ご本尊様の近くにいらっしゃるのは『なで仏さま』。
自分の体の良くないところと同じ部分をなでて、「よくなりますように」とお参りすると効果があるといわれている猫仏さまです。

本堂のさらに奥には、色々な猫グッズで遊べる『猫部屋』があります。

『ねむり猫』は2012年に林隆雄さんが制作したチェーンソーアート。一緒に寝そべって記念写真を撮りましょう!

相性占いができる『猫神様』。
口元にある左右のヒゲを二人で引っ張りあいっこして、繋がっていたら「相性抜群」、繋がってなかったら「もう一度」。それでもダメなら……? 『猫神様』に詫びれば二人の仲は今後も大丈夫だそうです!

こちらの部屋はまるで『猫の博物館』! 猫関連の置物や玩具・キャラクター品が整然と陳列されています。
奥のふすまを開けるとトイレがあるのですが、トイレの室内も猫仕様!(笑)

猫に関する時代劇映画のポスターもたくさん展示されています。ホラー系のようですが、猫を題材とした映画が昔から多く作られていたんですね。

猫が登場したり主人公になっている漫画・コミックも本棚にビッシリ。

隣には休憩コーナーも。お茶をふるまってくれますので、ひと休みしていきましょう。猫に関する絵本や雑誌もありますよ。

猫寺のオリジナルグッズや『猫みくじ』も!

雲林寺ではTシャツやトートバッグ、マグカップ、招き猫をはじめとした大小さまざまな猫の置物など、オリジナルの猫グッズやお土産も販売しています。「こんなモノがあったらいいのに」という参拝者さんの要望がきっかけで商品化されたアイテムもあるとか。

特に人気が高いのが『猫みくじ』。可愛い猫人形付きおみくじで全部で7種類あり、すべて揃えると御利益も倍増!?

他にオリジナルデザインのお守りもあり、先ほどご紹介した『なで仏さま』(健康守り)や『猫神様』(ご縁守り)のイラストが入った、猫寺ならではのありがたいアイテムです。

玄関前の天井にもかかっていた『猫絵馬』も大人気! 表情がない状態の絵馬に、自分で猫の表情を画いてオリジナル絵馬が作れます。裏側にはもちろん願い事を書きましょう。

こちらが猫絵馬の完成例。どれもオリジナリティあふれる良い作品ですね! 住職さんが選んだ優秀作を特別展示するコーナーもあります。
あなただけのユニークな絵馬を描いてくださいね!

帰り道は本堂の玄関前から駐車場へ直接行けるスロープ道を下ると便利。ここにも猫がいますのでお見逃しなく。
ちなみに、境内にいる猫は全部で700匹を越えているとか!
まさに『猫好きの聖地』ともいうべき楽しいお寺です。


栖月山 雲林寺(猫寺)
住所/山口県萩市大字吉部上2489
電話/08388-6-0307
拝観時間/9:00~17:00
拝観料/無料
定休日/不定休
駐車場/あり(無料)
http://www.hagishi.com/search/detail.php?d=1100241

瀬戸内Finderフォトライター 松岡広宣

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松岡 広宣

松岡 広宣

松岡 広宣/フォトライター 1974年生まれ、兵庫県西宮市出身、西宮市在住。メディアポリス株式会社 代表取締役。 ソーラー発電付きエコキャンピングカー【ソーラーキング号】で全国各地を訪れながら、日本の美しい風景をハイビジョン映像で撮影しています。 できうる限り全国くまなく歩き回って、貴重な日本の自然や風景を映像として後世に残していきたいと考えています。 日本全国を旅していますが、もちろん、地元の瀬戸内も大好きです! 「癒しの国 日本.TV」 ~ 日本全国を「癒しの映像」でバーチャル旅行 http://www.healing-japan.tv/

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