萩の歴史・文化・自然を知る!日本最大級の木造校舎が観光起点施設に/萩・明倫学舎(山口県萩市)

藩校跡に建つ木造校舎が萩の観光起点施設に!

『萩・明倫学舎(はぎ・めいりんがくしゃ)』は2017に開館した萩の観光施設。
2014年まで授業が行われていた旧明倫小学校の木造校舎を改修し、萩の歴史・文化・自然を紹介する観光起点としてオープンしました。

旧明倫小学校の本館は昭和10年に建てられた木造2階建ての校舎で、国の登録有形文化財に登録されています。

現存する木造校舎としては日本最大規模を誇り、廊下の長さは約90mにも及びます。夏休みにはこの廊下で小学生による『ぞうきんがけレース』も行われています。

小学校として使用されていた当時そのままに、教室も復元されています。席につくと小学生の頃を思い出して、懐かしくなりますね!

『天井裏見学室』では巨大な屋根を支える複雑な木組みの様子が見られます。昭和初期の匠の技が光りますね!
他にも、明倫小学校の創立から現在までの歴史を紹介するパネルや教育関連資料の展示もあります。

小学校とは思えない、来客用の豪華な応接室もありました。まるで西洋館の一室のようです。

明倫小学校は、かつての萩(長州)藩の藩校『明倫館』があった跡地に建っています。
水戸藩の『弘道館』、岡山藩の『閑谷学校』と並び、『日本三大学府』の一つと称された『明倫館』の概要や歴史的な位置付けなどをパネル・ジオラマ等を使って分かりやすく紹介するコーナーもあります。

本館2階にある『ジオパークビジターセンター』では、約1億年前から約1万年前の火山活動によりできた萩の大地『萩ジオパーク』について詳しく解説しています。
ストライプ模様の地層で有名な『須佐ホルンフェルス』や六角形の石畳で知られる『畳ヶ淵』など、萩エリア独特の地形が誕生したメカニズムを学べるので、現地へ行く前に明倫学舎で予習するのもオススメ。

2号館と世界遺産ビジターセンター

『萩・明倫学舎』は本館と2号館があります。
本館は無料ですが、2号館は有料ゾーン(大人300円)となっていて、『世界遺産ビジターセンター』と『幕末ミュージアム』があります。

『世界遺産ビジターセンター』では、2015年に世界遺産に登録された『明治日本の産業革命遺産』について展示しています。
8県11市にわたる23の構成資産のうち、萩にある5資産の位置づけや松下村塾を主宰した吉田松陰がわが国の工学教育に果たした先駆的な役割などを、映像やパネル、レプリカの展示などにより楽しく学ぶことができます。

松下村塾や長州ファイブ(井上馨・遠藤謹助・山尾庸三・伊藤博文・井上勝)の足跡など、幕末のストーリーをVR(バーチャルリアリティ)で表現した『幕末維新VRコーナー』も必見! まるで自分自身が松下村塾の塾生になったかのような、リアルな没入感で激動の幕末を追体験できます。

日本の産業近代化に大きく貢献した長州ファイブの5人と一緒に写真撮影ができるコーナーも。

世界遺産の一つ『大板山たたら製鉄遺跡(おおいたやまたたらせいてついせき)』の製鉄炉に風を送るための『天秤ふいご』を忠実に再現した体験コーナーもあります。

幕末ミュージアム・ 小川コレクション

同じく2号館にある『幕末ミュージアム』では、日本有数の収集家である小川忠文氏(下関市在住)から萩市に寄贈された6,000点を超える幕末維新期の資料のうち、特に貴重なものを展示しています。
例えば、伊能忠敬が使用したものと同形の天体観測器(象限儀)や江戸時代につくられた扇風機、国産の顕微鏡、地球儀などなど……

ゼンマイ仕掛けで動くユニークな品も。ビデオ映像でこの亀が動いている様子も見られます。記録によれば、萩藩(長州藩)の支藩、清末毛利家の殿様が幼少期に遊んでいた玩具だそうです。

幕末維新の動乱期に使用された武具や鉄砲などの軍事関係の展示も豊富です。

大砲もたくさん展示されています。
当時は射程距離の長い鉄製大砲を鋳造するには、衝撃に弱い硬い鉄を粘り気のある軟らかい鉄に溶解する必要があり、そのための装置として世界遺産に登録されている『萩反射炉』などが建造されました。大砲は明治の産業革命にも大きな影響を与えたのです。

萩・明倫学舎の敷地内の遺構も必見!

『萩・明倫学舎』は本館・2号館のみならず、敷地内にある他の遺構も貴重なものです。

敷地の南東部にある『有備館(ゆうびかん)』は、かつての藩校『明倫館』の剣術場と槍術場を移して拡張したもので、当時の建物がそのまま現存しており、国の史跡に指定されています。

有備館では藩士の訓練のほか、他藩との交流試合も行われ、あの坂本龍馬もここで試合をしたといわれています。

藩校・明倫館の正門として建てられた『南門』。
その後、本願寺山口別院に移され正門となっていましたが、平成16年(2004年)に藩校時代の元の位置に移築されました。

敷地の北側には、水泳や水中騎馬の練習が行われた『水練池(すいれんいけ)』があります。
奥の4号館の右側に見えている建物は『聖賢堂(せいけんどう)』で、別の場所に移築されていましたが、大正7年(1918年)に再び現在の位置に戻されました。

本館にはレストランやカフェ、お土産ショップも

『萩・明倫学舎』本館の入口近くにある『観光インフォメーションセンター』では市内観光に出発するためのあらゆる情報を入手できるほか、喫茶コーナーも設けられています。

また本館1階にはレストランとカフェもあり、日本海でとれる新鮮な萩のブランド魚を中心に、萩ならではの旬の味覚を味わえます。
カフェでは、長州鶏を使ったスパイシーなカレーも。

本館1階には萩のお土産を販売するショップも。
萩焼や夏みかんのお菓子、萩の世界遺産を描いた『世界遺産クッキー』など、萩ならではの名産品・特産品が揃っていますよ。

以上でご紹介したように、『萩・明倫学舎』は歴史ある木造校舎をリノベーションして生まれた観光の起点!
萩の歴史・文化・自然についてまとめてガイドしてくれますので、萩観光の起点としてオススメのスポットです。


萩・明倫学舎(はぎ・めいりんがくしゃ)
住所/山口県萩市江向602
電話/0838-21-0304
営業時間/9:00~17:00
定休日/なし ※2月第1火曜日・その翌日休館
入場料/本館:無料
    2号館:大人300円 高校生200円 小中学生100円
駐車場/あり(有料)
アクセス/JR萩駅からタクシーで約15分
https://www.city.hagi.lg.jp/site/meiringakusha
JR萩駅までのアクセスはコチラ

瀬戸内Finderフォトライター 松岡広宣

大きな地図を見る>

この記事が役に立ったらいいね!してね

関連キーワード

関連記事

この記事を取材したフォトライター

松岡 広宣

松岡 広宣

松岡 広宣/フォトライター 1974年生まれ、兵庫県西宮市出身、西宮市在住。メディアポリス株式会社 代表取締役。 ソーラー発電付きエコキャンピングカー【ソーラーキング号】で全国各地を訪れながら、日本の美しい風景をハイビジョン映像で撮影しています。 できうる限り全国くまなく歩き回って、貴重な日本の自然や風景を映像として後世に残していきたいと考えています。 日本全国を旅していますが、もちろん、地元の瀬戸内も大好きです! 「癒しの国 日本.TV」 ~ 日本全国を「癒しの映像」でバーチャル旅行 http://www.healing-japan.tv/

Hashtags

旬のキーワード

「アート」のランキング

「アート」の記事はまだまだあります

アート一覧

Release

瀬戸内リリース

Ranking

記事ランキング

Keyword

人気のキーワード

Hashtags

旬のキーワード

Features

特集

特集一覧
PAGE TOP