鞆の浦のお風呂・史跡巡り・グルメを楽しむ欲張りコース!
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万葉の時代から続く歴史的な町並みと、瀬戸内の風光明媚な景色が溶け合うまち、「鞆の浦(とものうら)」。かつて「潮待ちの港」として繁栄を極めた小さな港町には、時を超えても今なお変わらない“暮らし”が息づいています。
そんな鞆の浦が誇る「江戸時代からほとんど姿を変えていない港」や、「海上絵巻のような素朴かつ明媚な風景」をひと目見ようと、国内外の旅慣れた人々が訪れる知る人ぞ知る場所でもあるのです。
そんな鞆の浦には、訪れる人を驚かせる何とも独特なお風呂があるんです。それが、江戸時代のお風呂を再現した「洞窟蒸し風呂」!
今回は、思い出に残る入浴もとい“ユニーク過ぎるアクティビティ”も楽しみつつ、古き良き港町文化を大満喫できるアクティブな1日プランをご提案。
思わず誰かに自慢したくなる、瀬戸内・鞆の浦の旅にご案内致します。
>VISIT鞆の浦|日本遺産・鞆の浦を紹介する公式HPがオープン!
平成いろは丸に乗って5分。豊かな自然が残る『仙酔島』
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JR福山駅から約30分。「鞆の浦」または「鞆港」のバス停で降りたら、町の対岸に悠々と浮かぶ優美な無人島・仙酔島(せんすいじま)に渡りましょう。仙酔島へは、市営渡船「平成いろは丸」に乗って5分ほどで到着します。
小さな島ですが、トレッキングが楽しめる大弥山(おおみせん)や、御膳山、仙人ヶ丘といった高台の展望スポットがいくつもあり、海岸遊歩道からは天然記念物の海食洞や仙酔層も観察できます。
仙酔島
住所/広島県福山市鞆町後地(仙酔島)
アクセス/鞆の浦 渡船場より市営渡船で5分
https://visittomonoura.com/2020/01/1145/
江戸時代のお風呂を再現!『洞窟蒸し風呂』
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“仙人も酔ってしまうほど美しい島”というのが名前の由来と伝わる美しい島・仙酔島にある宿泊施設『人生感が変わる宿 ここから』。ここにウワサのユニークな“洞窟風呂”があるのです。
それが、この宿が提案する入浴体験、「江戸風呂(洞窟蒸し風呂)」。
江戸風呂とは、江戸時代のお風呂を再現した“洞窟蒸し風呂”のこと。ヨモギ、ビワの葉、海藻などを入れた3種のサウナで身体をじっくり温めれば、汗がじわじわと流れ出してイイ気分!
洞窟の中でしっかり汗をかいた後は、何とそのまま海へダイブ! “世界一大きな露天風呂”とも言える!?海でフィニッシュ!というのが『人生感が変わる宿 ここから』の大胆な提案。海だからこそ、言うまでもなく開放感は満点です。
体がプカプカ浮かぶほど高濃度の塩水風呂などもあり、大満足のお風呂体験ができますよ。
人生感が変わる宿 ここから
住所/広島県福山市鞆町後地田ノ浦3371
電話/084-982-2111
江戸風呂 入浴時間/10:00〜18:00(最終受付16:30)
江戸風呂 入浴料/1,870円(税込、タオル・館内着付き)
https://visittomonoura.com/items/kokokara/
朝鮮通信使が絶賛した絶景『福禅寺 対潮楼』
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再び渡船に乗ったら、鞆の浦の町歩きを楽しみましょう。渡船場のすぐそば、石垣が印象的な高台に悠々と建つ『福禅寺 対潮楼』へ向かいます。
ここは鞆の浦の景観の美しさを語る上で欠かすことのできない場所。1711年、鞆の浦に立ち寄った朝鮮通信使が「日東第一形勝」(日本で一番美しい景勝地)と讃えた景色が、当時と変わらない姿で待ち受けます。
窓枠を額縁に見立てて外を眺めると、弁天島と仙酔島が悠々と浮かぶ見事な景色が一幅の絵のように広がります。
(日本遺産「福山・鞆の浦」構成文化財)
福禅寺 対潮楼
住所/広島県福山市鞆町鞆2
電話/084-982-2705
https://visittomonoura.com/2020/01/1155/
うま味が溢れる炊き立ての鯛めしランチ『鯛亭』
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鞆の浦で食べるべきグルメといえば、鯛料理。『鯛亭』で人気No.1のメニュー「鯛めしデラックス(1,650円)」は、毎朝仕入れる新鮮な鯛の造りやお吸い物、炊き立ての鯛めしをお腹いっぱいに味わうことができます。
料理人歴50年というご主人が真心込めて作ってくれた鯛めしは、おひつの蓋を開けた瞬間に鯛がふわりと香る上品な仕上がり。噛み締める度にうま味が口いっぱいに広がり、大満足のおいしさです。
鞆の浦 魚処 鯛亭(とものうら さかなどころ たいてい)
住所/広島県福山市鞆町550-4
電話/084-982-0481
https://visittomonoura.com/items/taitei/
鞆の浦の名産・保命酒誕生の地『太田家住宅』
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鞆の浦のシンボル・常夜燈へと向かう小路の途中にある『太田家住宅』。大きな杉玉が揺れるここは、鞆の浦の特産品である「保命酒(ほうめいしゅ)」誕生の地とされている場所です。
主家を囲うように保命酒蔵が並び、往時の構えをそのまま残していることから国の重要文化財にも指定されています。
貯蔵用の大きな甕(かめ)や木桶などの展示からは当時の醸造風景が思い起こされ、ぜひとも保命酒を飲んでみたいという気分になります。
(日本遺産「福山・鞆の浦」構成文化財)
太田家住宅
住所/広島県福山市鞆町鞆842
電話/084-982-3553
https://visittomonoura.com/2020/01/1034/
路地も坂道もすいすい!『グリスロ潮待ちタクシー』
©︎VISIT鞆の浦
全国に先駆けてここ鞆の浦で運行されているのが「グリスロ潮待ちタクシー」。グリーンスローモビリティという小型電気自動車を使ったタクシーです。
コンパクトな車両は狭い路地や坂道が多い鞆の町にピッタリ。潮風を感じながらまち巡りを楽しむのもオツなものです。
グリスロ潮待ちタクシー
電話/0120-933-662(アサヒタクシー株式会社)
運行時間/9:00〜18:00(要予約)
料金/初乗り630円
絶景を求めて石段トレッキング『医王寺・太子殿』
©︎VISIT鞆の浦
鞆の浦の町を優しく見守るように佇む後山の中腹に『医王寺』があります。参道は細く急な坂道ですが、「グリスロ潮待ちタクシー」に乗ればあっという間に到着。
境内から眺める景色は本当に美しいのですが、今回はそこから長い長い階石段を上った先にある『太子殿』を目指してゴー!
看板を目印に、つづら折りになった石段を踏みしめて進みます。ゴールの見えないトレッキングは少し大変ですが、ゴールで待つのはがんばった人にだけ見ることができる最高の絶景。
鞆の町が一望できる太子殿からの景色は、山登りの疲れが吹き飛ぶほどの美しさです。
(日本遺産「福山・鞆の浦」構成文化財)
真言宗 医王寺・太子殿
住所/広島県福山市鞆町後地1397
電話/084-982-3076
https://visittomonoura.com/2020/01/1161/
肉汁溢れるミンチカツ『プラウドフーズ』
©︎VISIT鞆の浦
太子殿から下山した後は、がんばった自分にごほうび。おやつの時間です。町を歩いていると、大きな牛のシルエットと“黒毛和牛”の看板が目に飛び込んできました。
大正10年創業の『プラウドフーズ』は、地元住民だけでなくプロの料理人からも絶大な支持を集める老舗精肉店。
揚げたてのミンチカツやコロッケなど、町歩きのおともにもってこいの手作り惣菜も販売しています。
熱々のミンチカツはとってもジューシー。肉汁がジュワリと溢れ、ソースがなくてもうま味十分!
プラウドフーズ
住所/広島県福山市鞆町鞆971
電話/084-982-1129
https://visittomonoura.com/items/proudfoods/
鞆の浦の町と人、そして海を護る『沼名前神社』
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いくつものお寺が続く通り、「寺町筋」をまっすぐ進んだ先に現れたのは、木々に包まれるように凛と佇む『沼名前(ぬなくま)神社』。地元の人には「祇園さん」「ぎょんさん」と呼ばれ親しまれて、海上安全・漁業繁栄・家内安全・病気平癒・学業成就・安産等のご神徳があるといわれる由緒ある神社です。
鞆の浦で行われる四季折々のさまざまな祭事の舞台にもなるので、ぜひ鞆っ子が気勢をあげるイベントに合わせて訪れたいものです。
沼名前神社(ぬなくまじんじゃ)
住所/広島県福山市鞆町後地1225
電話/084-982-2050
https://visittomonoura.com/2020/01/995/
こし餡を包んで揚げた昔懐かしおやつ『鳴門堂』
©︎VISIT鞆の浦
沼名前神社とあわせて訪れたいのが、参道にある和菓子屋さん『鳴門堂』。小さな店内には、上用饅頭といった定番のほかに季節ごとの和菓子が並びます。
お土産には甘さ控えめの黒ごま餡を挟んだ最中「お祇園さん」を。そして、再び食べ歩きのおともに餡ドーナツをゲット。ドーナツ生地となめらかな舌触りのこし餡がどこか懐かしいおいしさで、ノスタルジックな町並みと相まって心がほっこり温まります。
鳴門堂(なるとどう)
住所/広島県福山市鞆町鞆後地1151
電話/084-982-2037
https://visittomonoura.com/2020/01/760/
古民家カフェでティータイム『KC CAFE』
©︎VISIT鞆の浦
高い天井や太い梁など、古い蔵の趣を残したままリノベーションした空間が心地良い『KC CAFE』では、オレンジやキウイ、リンゴ、ベリーなど季節の果物がゴロゴロ入ったルイボスティーをいただきます。
複雑な味と香りが溶け出したルイボスティーはひと口ごとに味わいが変化し、とっても美味。1日の疲れがじんわりほぐれていくようです。
メディカルハーブコーディネーターの資格を持つ店主の徳永さんに好みや気分を伝えて、ハーブティーをセレクトしてもらうのもオススメです。
KC CAFE(ケーシーカフェ)
住所/広島県福山市鞆町鞆639-2
電話/なし
https://visittomonoura.com/items/kc-cafe/
岬に鎮座する朱塗りのお堂『磐台寺観音堂(阿伏兎観音)』
©︎VISIT鞆の浦
鞆の浦から西へ4kmほどの場所にある沼隈半島の南端。少し足を伸ばしてでも訪れたいのが『阿伏兎観音』です。
海に突き出すように積み上げられた石垣の上に朱塗りの観音堂がそびえる姿は、まるで絵巻物を再現したかのような美しさ。
観音堂の中に入ってみてビックリ! なんと、おっぱいをかたどった絵馬がずらりと並んでいるのです。阿伏兎観音は古くから航海安全のほか、子授け・安産の祈願所として広く信仰を集め、各地から多くの女性たちが願かけに訪れているようです。
(日本遺産「福山・鞆の浦」構成文化財)
磐台寺観音堂(阿伏兎観音)(ばんだいじかんのんどう(あぶとかんのん))
住所/広島県福山市沼隈町能登原阿伏兎1427-1
電話/084-987-3862
https://visittomonoura.com/2020/01/1065/
弁天島を眺めながら鯛づくし会席を堪能『千とせ』
©︎VISIT鞆の浦
アクティブに過ごした1日の締めくくりは、ライトアップされた弁天島を眺めながらちょっと贅沢なディナータイムです。
『千とせ』の鯛づくし会席は、お造り、天ぷら、煮付け、お吸い物、鯛飯などが一度に味わえる豪華なセット。その名の通り鯛づくし!
一皿ごとに食感や味の違いを楽しみながら、心ゆくまで鯛を堪能しましょう。
千とせ(ちとせ)
住所/広島県福山市鞆町鞆552-7
電話/084-982-3165
https://visittomonoura.com/2020/01/760/
いかがでしたか?
日本遺産・鞆の浦の公式HP【VISIT鞆の浦】では、観光スポットをはじめカフェ・ランチ・お土産店・ホテル&旅館など、鞆の浦を楽しむための情報がまだまだたっぷり紹介されています。
【VISIT鞆の浦】を参考に、思い出に残る鞆の浦の旅を計画してみて!
VISIT鞆の浦
VISIT鞆の浦は、日本遺産に登録されたストーリー「瀬戸の夕凪が包む国内随一の近世港町〜セピア色の港町に日常が溶け込む鞆の浦〜」を紹介するとともに、そこに暮らす人々の美しい日常を国内外に向けて発信するメディアです。
https://visittomonoura.com
日本遺産鞆の浦魅力発信協議会
(事務局:福山市経済環境局 文化観光振興部 文化振興課)
TEL/084-928-1278
bunkazai@city.fukuyama.hiroshima.jp
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