太古の火山活動で形成された絶景!『萩ジオパーク』を巡る旅/笠山、畳ヶ淵、須佐ホルンフェルスetc.(山口県萩市)

みなさん、『萩ジオパーク』をご存じですか? 『ジオパーク』とは地球(ジオ)を学び、楽しむことができる場所のことです。
山口県北部は約1億年前~約1万年前の活発な火山活動によって形成された大地で、そのダイナミックな地形を体感できるスポットを『萩ジオパーク』として整備しており、全国に44地域(2019年現在)ある『日本ジオパーク』の一つにも認定されています。
今回は、『萩ジオパーク』の見所(ジオサイト)を巡る旅をご提案します!

スポット 1

明倫学舎のジオパークビジターセンター

『萩・明倫学舎(はぎ・めいりんがくしゃ)』は2017に開館した萩の観光施設。
2014年まで授業が行われていた旧明倫小学校の木造校舎を改修し、萩の歴史・文化・自然を紹介する観光起点としてオープンしました。

『萩・明倫学舎』の本館2階には『ジオパークビジターセンター』が設けられていて、『萩ジオパーク』について詳しく解説しています。萩エリアの地形が誕生したメカニズムを学べるので、現地へ行く前に萩・明倫学舎で予習していくと理解が深まりますよ!

>萩の歴史・文化・自然を知る!日本最大級の木造校舎が観光起点施設に/萩・明倫学舎(山口県萩市)

約20分

スポット 2

ジオサイト1:笠山(かさやま)

萩市街の北東部にある『笠山』は標高112mの火山で『東洋最小の火山』といわれることも。

山頂には直径30m、深さ30mの噴火口があって、なんと遊歩道も整備され噴火口内へ降りられます!
噴火口に降り立つと、絶壁のようにそそり立つ溶岩を間近に見られます。
笠山は約1万年前に形成されたと考えられていますが、地球のダイナミックな火山活動の跡を目にすることができる貴重な場所です!

笠山の山頂展望台からは大島・相島など『萩六島』と呼ばれる平らな島々が望めます。安山岩でできた小さな溶岩台地が海に浮かぶ光景は世界でもここでしか見られません。

>噴火口にも入れる東洋最小の火山!?/笠山(山口県萩市)

笠山(かさやま)
住所/山口県萩市椿東1189-652
電話/0838-25-3139 (萩市観光課)
入場料/無料
駐車場/あり(無料)
最寄駅/JR越ヶ浜駅から車で約10分
http://hagishi.com/search/detail.php?d=100055

約20分

スポット 3

ジオサイト2:清ヶ浜海水浴場

笠山から日本海沿岸部の国道を東へ15kmほど進むと白砂青松の美しいビーチ『清ヶ浜』が見えてきます。夏は海水浴場として、秋~冬はサーフィンスポットとして賑わう海辺のレジャースポットです。

清ヶ浜は『鳴き砂』がある海岸としても有名で、砂の上を歩くときめ細かな石英の砂粒が表面摩擦を起こし、「キュルッ、キュルッ」と音が鳴ります。
実はこの砂は、マグマが冷え固まってできた花崗岩が風雨にさらされて砂になったもので、『鳴き砂』も太古の火山活動の賜物なんです。

>『美しいむら』阿武で見つけたフォトジェニックスポット~清ヶ浜編~/清ヶ浜海水浴場(山口県阿武町)

約40分

スポット 4

ジオサイト3:畳ヶ淵(たたみがふち)・龍が通った道

次は内陸部に入って『畳ヶ淵』へ。約40万年前に付近の伊良尾山(いらおやま)が噴火し、溶岩流が河川に沿って流れ下った際にできたユニークな地形が見られ、川岸には柱状節理(ちゅうじょうせつり)の断崖がそびえ立ちます。
柱状節理とは、岩体に入った柱状の割れ目のことで、火山の噴火で流れ出た溶岩が冷えて固まるときに形成されたもの。

河床は六角形の石が敷き詰められたような不思議な空間となっていて、下流に歩いていくと高さ2~3mほどの段差があり、小さな滝が流れ落ちています。
ここが『畳ヶ淵』で、柱状節理の壁に囲まれたエメラルドグリーンの大きな淵は、息を呑むような美しさ!

溶岩流が河川に沿って流れた際のルートが龍の形に似ていることから、畳ヶ淵を含む流域一帯は『龍が通った道』と名付けられ、見学コースが整備されています。『龍鱗郷(りゅうりんきょう)』は、畳ヶ淵から下流に約5km進んだ地点にある大規模な柱状節理。
農道工事の際に偶然発見され、山口県の天然記念物に指定されています。

>日本ジオパークに認定!六角形の柱状節理が見事な川床と淵/畳ヶ淵・龍が通った道(山口県萩市)

約30分

スポット 5

ジオサイト4:高山(こうやま)と須佐湾

再び日本海へ北上し、須佐湾の北東にそびえる『高山』へ。海底火山の噴火によってマグマが盛り上がってできた標高532.8mの山で、山頂近くまでドライブウェイが通じていて、気軽に登れます。
山頂展望台から須佐湾の全景が望め、周辺には『磁石石(強い磁気を帯びた岩石)』が点在しており、国の天然記念物に指定されています。

>須佐湾を巡る旅~後編~『西の松島』の絶景を堪能!/高山展望台と久原園地(山口県萩市)

高山(こうやま)
住所/山口県萩市須佐7030
駐車場/あり(無料)
最寄駅/JR須佐駅から車で約20分
http://kanko.susa.in/weblog/tennenkinenbutu-2/kouyama/

約15分

スポット 6

ジオサイト5:須佐ホルンフェルス

『須佐ホルンフェルス』は須佐湾の北東部にある絶景スポットで、白・黒のストライプ模様が入った断崖絶壁は必見!
約1400万年前のマグマの熱の影響を受けて誕生した地形で、白い部分は砂、黒い部分は泥が固まった層で、ここに高温のマグマが流れ込んで、その熱作用により変成岩の崖となりました。

この断崖は西向きですので、訪問する時間帯はできれば午後がオススメ。
特に夕方近くになると、西日が当たって断崖が黄金色に輝き、ドラマチックな光景が見られます!!

また日没後は夕焼けで染まる日本海にイカ釣り漁船の漁火(いさりび)が輝き、幻想的な光景が広がります!須佐湾沖で獲れるイカは『須佐男命(すさみこと)いか』と呼ばれ、手釣りによる一本釣りで丁寧に釣り上げられています。

>須佐湾を巡る旅~前編~白と黒の縞模様が美しい断崖絶壁!/須佐ホルンフェルス(山口県萩市)

須佐ホルンフェルス
住所/山口県萩市須佐高山北海岸
電話/08387-6-2266(須佐おもてなし協会 つわぶきの館)
駐車場/あり(無料)
最寄駅/JR須佐駅から車で約10分
http://www.hagishi.com/search/detail.php?d=1100198

約5分

スポット 7

いかマルシェ スサノモノミトコ館

『いかマルシェ スサノモノミトコ館』は、地元産の朝どれ生鮮魚介類や野菜などが買える物産館で、JR須佐駅の改札を出てすぐの場所にあるのでアクセスも容易。
夏には須佐の漁師が一本釣りで釣った『須佐男命いか』が活イカ水槽で販売され、イカにこだわった加工品や惣菜・魚介干物なども勢ぞろい!

映像コーナーもあり、『須佐男命いか』の紹介や上手なさばき方を解説する動画が見られるほか、須佐ホルンフェルスや畳ヶ淵など、萩ジオパークについての解説も見られます。

いかマルシェ スサノモノミトコ館
住所/山口県萩市須佐429-4
電話/08387-6-3380
営業時間/8:00~18:00
定休日/年末年始
駐車場/あり(無料)
最寄駅/JR須佐駅から徒歩すぐ
http://www.hagishi.com/search/detail.php?d=1100275

約10分

スポット 8

ジオサイト6:田万川(たまがわ)キャンプ場と瀬越海水浴場

『田万川キャンプ場』は、1泊2日1テント1,000円というリーズナブルな料金でアウトドアが楽しめるセルフのキャンプ場。
炊事棟や水洗トイレを完備し、日帰り入浴が可能な『田万川温泉』まで徒歩1分、『瀬越(せごえ)海水浴場』まで徒歩3分、キャンプ場の受付を兼ねる『道の駅ゆとりパ-クたまがわ』やコンビニ店もすぐ近くにあり、利便性の高いキャンプ場です。

実はこのキャンプ場の背後にある丘陵には遊歩道が整備されていて、尾根の上へ歩いて登っていけます。その先には、ほとんど知られていない隠れた絶景ビーチ(瀬越海水浴場)が!

瀬越海水浴場から江崎湾まで、海岸沿いに遊歩道も整備されていて、途中にはこのようにロープを手繰り寄せて登らないといけない場所もあります。まるで天然アスレチックのような散策コースですが、この地形も太古のマグマ活動が生んだもの。冒険心を掻き立てられますね!

>まるで天然アスレチック!温泉付きキャンプ場の裏に絶景海岸が!/田万川キャンプ場と瀬越海水浴場(山口県萩市)

約2分

スポット 9

ジオサイト7:湊(みなと)海水浴場

『湊海水浴場』は、おそらく地元の人しか知らない穴場的なビーチ!
田万川の河口から岩場の遊歩道を歩いていくと、美しいビーチの横に空洞のある奇岩がドーンと鎮座します!ちなみに、奥にそびえる山は、先ほど登った高山です。

かなり大きな奇岩ですが、足場に気をつけながら慎重によじ登っていくと、ダイナミックな風景が広がっています。
ひゃ~!すごい迫力!!

沖に浮かぶ奇岩群と沈みゆく太陽・・・
ここは夕陽スポットとしても随一のロケーション。夕陽を見た後、田万川キャンプ場に泊まるのもいいでしょう。

>夕陽ハンターVOL.2~偶然見つけたダイナミックな絶景海岸!/湊海水浴場(山口県萩市)

山口県北部に広がるダイナミックな景色は、太古の火山活動によって形成された、まさに地球(ジオ)の鼓動を体感できるエリア!『萩ジオパーク』のジオサイトを巡る旅もオススメです!

参考:萩ジオパーク推進協議会HP
https://www.city.hagi.lg.jp/site/hagigeo

瀬戸内Finderフォトライター 松岡広宣

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松岡 広宣

松岡 広宣/フォトライター 1974年生まれ、兵庫県西宮市出身、西宮市在住。メディアポリス株式会社 代表取締役。 ソーラー発電付きエコキャンピングカー【ソーラーキング号】で全国各地を訪れながら、日本の美しい風景をハイビジョン映像で撮影しています。 できうる限り全国くまなく歩き回って、貴重な日本の自然や風景を映像として後世に残していきたいと考えています。 日本全国を旅していますが、もちろん、地元の瀬戸内も大好きです! 「癒しの国 日本.TV」 ~ 日本全国を「癒しの映像」でバーチャル旅行 http://www.healing-japan.tv/

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