兵庫県明石市と淡路島の間に横たわり、大阪湾と播磨灘をつなぐ『明石海峡』。
1日に1,400隻もの船舶が行き交う海上交通の大動脈ですが、そこに架けられた全長3,911mの“世界最長の吊り橋”が『明石海峡大橋』です。
今回は、その巨大かつ優美な明石海峡大橋の姿を様々な方角から眺めることができる絶景スポットを巡るモデルコースをご紹介します!
スポット 1
須磨浦山上遊園
『須磨浦山上遊園』(すまうらさんじょうゆうえん)は、神戸市須磨区にある鉢伏山から旗振山の山頂一帯に広がる公園で、海と山の両方の風景が楽しめます。
アクセスも便利で、山陽電鉄『須磨浦公園駅』に直結する『須磨浦ロープウェイ』に乗って、約3分で山頂エリアに到着します。
山頂にある円筒型の『回転展望閣』は3階の床が360度、約45分でゆっくりと回転していて、その頂上にある展望台は素晴らしいビューポイントとなっています。特に西側に見える淡路島と明石海峡大橋の絶景は必見!
>明石海峡大橋を望む空中散歩! / 須磨浦山上遊園(兵庫県神戸市)
スポット 2
五色塚古墳
山陽電鉄『霞ヶ丘』駅から徒歩約10分で、鍵型の前方後円墳『五色塚古墳』が見えてきます。
全長194メートルの古墳は4世紀末、古墳時代の中期に築造され、明石海峡とその周辺を支配した豪族が葬られたと考えられています。
昭和40年から10年の歳月をかけておこなわれた発掘調査と復元工事を経て、古墳は現代によみがえりました。
瀬戸内海側に張り出した前方部からは、それを取り囲む円筒埴輪の向こう側に、淡路島と明石海峡大橋が見えます。
埴輪と明石海峡大橋、いわば古代と現代の“アート作品”の対比が見られる絶景ポイントです!
スポット 3
舞子公園
五色塚古墳から南方へ歩くと人工のビーチ(アジュール舞子)があり、ここも明石海峡大橋を望む絶景ポイントの一つ!
打ち寄せる波音を聞きながら砂浜の散歩が楽しめ、夏は海水浴もできます。
さらに西へ歩いていくと『舞子公園(まいここうえん)』があります。
神戸市垂水区にある臨海公園で、巨大な『明石海峡大橋』を至近距離から見られるスポット。舞子公園の敷地は東西に長く、沿岸部はコンクリートで固められた護岸になっていて、釣人たちが竿を垂らしています。
>大迫力!明石海峡大橋を見るならココ!/舞子公園(兵庫県神戸市)
スポット 4
絶景カフェレストラン N’OCEAN(ノーシャン)
舞子公園からさらに西へ歩いて明石海峡大橋の眺望が存分に楽しめる絶景カフェレストラン『N’OCEAN』へ。
店内からは瀬戸内海と淡路島、そして明石海峡大橋の大パノラマが一望でき、これ以上ないくらい贅沢すぎるロケーション!
テラス席の向こうはすぐ海。波しぶきがかかりそうなほどの距離感を楽しんでみてください。休憩スポットとして最適なカフェです!
>潮の香りと海風をひとりじめ! 明石海峡大橋を一望する絶景カフェレストラン /N’OCEAN(兵庫県神戸市)
スポット 5
明石市立天文科学館
高さ54mの時計塔が立派な『明石市立天文科学館』。
日本標準時子午線上に建つ明石のシンボルで、現役で稼働するものとしては日本で最古のプラネタリウムがあります。
14階の展望室からは、明石海峡大橋はもちろん、淡路島も、そしてJRと山陽電車の線路が平行して走る様子も六甲山系も、360度大パノラマで堪能できます。
子午線標識のある人丸前駅に電車が停まり、人が乗り降りするさまはまるで鉄道ジオラマのよう。
>天文ファンも鉄ちゃんも大興奮!? 時と宇宙と海峡の欲張りな科学館/明石市立天文科学館(兵庫県明石市)
次は本州から淡路島へ渡ります。『明石市立天文科学館』から歩いて約20分で高速船『淡路ジェノバライン』の明石港乗船口へ。高速船に乗船して約15分ほどで淡路島の岩屋港に到着します。途中には明石海峡大橋の真下を通過する迫力の瞬間もありますよ!
なお、JR明石駅ではレンタサイクルを借りられます。高速船は自転車の持ち込みもOKなので、淡路島へ渡る前に自転車を借りるとその後の移動が楽になりますよ。
スポット 6
絵島
淡路島北部の岩屋港の目の前にある『絵島』は、別名『オノコロ島』と呼ばれ、古事記や日本書紀の国生み神話によると、この島が『日本最初の国土』となったとされます。
絵島の奥は平らになっていて、明石海峡大橋を望む石造りのベンチも設置されています。『日本最古の国土』だったかもしれない“特等席”から眺める瀬戸内海の絶景も素晴らしいですよ!
スポット 7
道の駅あわじ
淡路島の北端近く、明石海峡大橋の巨大な橋脚のたもとにある『道の駅あわじ』。
新鮮な海の幸が堪能できる『海鮮館』、淡路島で収穫された新鮮な野菜・果物を豊富に取り揃えた『とれとれ市』、海を眺めながら和食料理・洋食料理を楽しめるレストラン『海峡楼』などが併設されています。
道の駅で地元グルメや買い物を楽しんだあとは、ぜひ明石海峡大橋の真下へ歩いていってみてください!吊り橋として世界一の長さを誇るこの橋を真下から見上げれば、その巨大さにきっと度肝を抜かれるはずです!
>明石海峡大橋を見上げながら淡路島のグルメを堪能!『道の駅あわじ』/兵庫県淡路市
スポット 8
あわじ石の寝屋緑地
『あわじ石の寝屋緑地』は平成27年4月、淡路島の北端近くに開園した新しい森林公園。
標高237mの地点にある『見上げる展望台』は、野鳥の渡りを観測しやすいように設けられた屋根のない展望台で、段に腰掛けて大空を見上げるのがオススメ。
そして『あわじ石の寝屋緑地』でもっとも高い標高245mの地点にある『海峡展望台』は、明石海峡大橋を真正面から眺められる珍しい場所です!
双眼鏡やカメラの望遠レンズを使えば、たくさんの自動車が次々と橋を渡っていく様子が見られます。
>淡路島の新名所!明石海峡大橋を真正面から望む天空の展望台へ!/あわじ石の寝屋緑地(兵庫県淡路市)
スポット 9
江埼灯台
淡路島の最北端近くに立つ『江埼(えさき)灯台』は、明石海峡の安全を守るために明治初期に建造された日本最古級の洋式灯台。
海抜約40mの高台に立っていますので、明石海峡や播磨灘を望む展望地としても素晴らしいロケーションです。
明石海峡大橋の展望もバッチリで、しばらく見ていると本当に多くの船舶がひっきりなしに橋の下を通過していきます!
>明石海峡大橋の絶景も!淡路島の最北端近くに立つ歴史的灯台/江埼灯台(兵庫県淡路市)
スポット 10
鮓 希凛
江崎灯台から明石海峡大橋方面へ少し戻ると“絶景+お寿司”が堪能できる『鮓 希凛(きりん)』があります。
お店のカウンターに座った客の目の前に、巨大な明石海峡大橋の姿が!
職人の素晴らしい仕事が作り上げる料理を五感で感じ、旬の食材を噛み締め、ふと目を上げると……はい、この景色。
きらめく海と明石海峡大橋が視界に飛び込んできます。“お寿司+絶景”のこんな贅沢はそうそう味わえるものではありません。
>絶景が箸休め!淡路島で食べるべき赤シャリの江戸前寿司/鮓 希凛(兵庫県淡路市)
『鮓 希凛』を運営するMOON JELLY AWAJI RESORTには宿泊施設もあるので、明石海峡大橋の目の前で宿泊するのもオススメ。
ここは年間を通して明石海峡大橋と朝日を拝めるロケーションでもあります。
日帰りの場合は、明石海峡を渡って再び舞子公園へ。
舞子公園のもう一つの魅力は夕景で、年間を通して明石海峡大橋と夕陽を眺められる場所ですが、秋から冬にかけてが特にオススメ。雲がなければ水平線に沈む夕陽が見られます!
神戸・明石・淡路島の観光スポットを巡りながら、『明石海峡大橋』の絶景を様々な方角から満喫する旅、いかがでしたか?
開通から20年以上経った今なお“世界最長の吊り橋”として君臨するその雄姿は、ずっと見ていても飽きません。
瀬戸内海には島々を結ぶ絶景の橋が数多くありますので、橋めぐりの旅も面白いかもしれませんね!
瀬戸内Finderフォトライター 松岡広宣
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この記事を取材したフォトライター
松岡 広宣
松岡 広宣/フォトライター 1974年生まれ、兵庫県西宮市出身、西宮市在住。メディアポリス株式会社 代表取締役。 ソーラー発電付きエコキャンピングカー【ソーラーキング号】で全国各地を訪れながら、日本の美しい風景をハイビジョン映像で撮影しています。 できうる限り全国くまなく歩き回って、貴重な日本の自然や風景を映像として後世に残していきたいと考えています。 日本全国を旅していますが、もちろん、地元の瀬戸内も大好きです! 「癒しの国 日本.TV」 ~ 日本全国を「癒しの映像」でバーチャル旅行 http://www.healing-japan.tv/
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