愛媛県には桜が似合うお城が数多くあり、また『しまなみ海道』が通る島々や離島にも桜スポットが多く、歴史のロマンや瀬戸内海の絶景を満喫しながらお花見を楽しめる県でもあります。
今回は、そんな愛媛県の魅力あふれる桜スポットをご紹介!
松山城:桜と共に見上げる現存天守!(松山市)
松山城は松山市街の中心部にあるお城で、日本全国に12ヶ所しかない『現存12天守』の一つ。『日本100名城』に選ばれているほか、愛媛県を代表する桜名所として『日本さくら名所100選』にも選定されています。
松山城は標高132mの『勝山(城山)』の上に築かれており、ロープウェイ・リフトを利用するか徒歩で登っていきます。ようやくたどり着いた本丸広場から桜と共に見上げる松山城天守は最高の眺め!
松山城の天守は『連立式天守』と呼ばれる構造で、大天守を取り囲むように小天守や櫓(やぐら)が配置されています。これらは近くで見上げると、かなり迫力がありますよ!
例年の見頃/3月下旬~4月上旬
>江戸時代の天守が現存する難攻不落の城!/松山城(愛媛県松山市)
道後公園:愛媛県に春の到来を告げる湯築城跡(松山市)
『湯築城』(ゆづきじょう)は、まだお城に天守がなかった中世時代の城跡で、現在は『道後公園』として整備されています。気象台が桜の開花を宣言する標準木もあり、愛媛県に春の到来を告げる桜名所でもあります。
旧湯築城の内濠跡に沿って桜並木が続きます。内濠で囲まれた中央部にはこんもりと盛り上がった丘陵があり、山城跡が残っています。また中世の武家屋敷も復元されています。
例年の見頃/3月下旬~4月上旬
>中世の武家社会が見られる城! / 湯築城跡・道後公園(愛媛県松山市)
宇和島城:伊達氏が建てた現存天守と桜!
『宇和島城』(うわじまじょう)は、宇和島市の中心部にある丘陵に築かれたお城で、その頂に立つ天守は江戸時代から残る『現存12天守』の一つ。『日本100名城』の一つにも数えられます。
宇和島城の現存天守は伊達氏によって建造されたもので、国の『重要文化財』に指定されています。
宇和島城は桜名所としても知られていて、毎年満開の時期になると本丸はたくさんのお花見客で賑わいます。
例年の見頃/3月下旬~4月上旬
>伊達氏が建てた三層の天守は『現存12天守』の一つ! / 宇和島城(愛媛県宇和島市)
今治城:日本三大水城で贅沢なお花見!(今治市)
今治市の海岸近くにある『今治城』は、築城名人として名高い藤堂高虎(とうどうたかとら)が築いた城。『日本三大水城』の一つに数えられ『日本100名城』にも選定されています。
今治城は桜の名所としても知られていて、壮麗な天守と共に桜の花を愛でる贅沢なお花見が楽しめます。
残念ながら藤堂高虎が築いた天守は現存しておらず、この天守は昭和55年(1980年)に建てられました。
例年の見頃/3月下旬~4月上旬
>天守から『しまなみ海道』も望める、瀬戸内海に面した『日本三大水城』の一つ!/今治城(愛媛県今治市)
川之江城:桜咲き乱れる戦国時代の城!(四国中央市)
川之江城(かわのえじょう)は、中世から戦国時代にかけての城跡。かつて伊予・讃岐・土佐・阿波を結ぶ交通の要衝であったことから、戦国大名による争奪戦が繰り広げられました。
川之江城では、毎年春になると『城山公園桜まつり』が開催され、期間中は桜がライトアップされて、イベントやお茶会、ライブなどで賑わいます。
例年の見頃/3月下旬~4月上旬
開山公園:しまなみ海道を代表する桜名所!(今治市 伯方島)
“春はあけぼの”というイメージにピッタリな、日の出と桜並木の景色。
『開山公園』(ひらきやまこうえん)は、『しまなみ海道』が通る伯方島(はかたじま)の北西部に位置する自然公園で、しまなみ海道を代表する桜名所です。
標高149mの山頂に展望台が設置されていて、その周囲は桜の森!
春になれば公園全体で約1,000本の桜が咲き誇り、辺りは大勢のお花見客で賑わいます。
朝日に照らされた開山公園の桜並木。右手には『しまなみ海道』の『大三島橋』、左奥には『伯方・大島大橋』も見えています。
開山公園の展望台からは『多々羅大橋』も望め、『しまなみ海道』の3つの橋を見られます。
橋の手前に見える丘は『つつじヶ丘』と呼ばれていて、4月上旬~中旬にかけて桜だけでなくツツジの花も咲き誇ります。
桜が散った後でもしばらくツツジの見頃が続きますので、開山公園は春のお花を比較的長期間楽しめるスポットです。
例年の見頃/4月上旬
>『しまなみ海道』随一の桜名所で、橋や島々を眺めながら絶景コースを散策しよう!/開山公園(愛媛県今治市伯方町)
多々羅展望台:しまなみ海道・多々羅大橋と桜!(今治市 大三島)
大三島(おおみしま)にある『多々羅(たたら)展望台』は、『しまなみ海道』の多々羅大橋のたもとにある展望台で、春は桜の名所となります。
多々羅展望台の周辺には、ソメイヨシノだけでなくサトザクラや山桜も咲き誇り、瀬戸内海とそこに浮かぶ島々との絶妙な景色を堪能できます。
近くにある『道の駅多々羅しまなみ公園』は、しまなみ海道サイクリングの休憩ポイントにもなっていて、“サイクリストの聖地”の碑などが設置されている人気スポットです。
多々羅展望台
住所/愛媛県今治市上浦町井口7505-7
電話/0897-87-3000(今治市役所上浦支所)
駐車場/あり(無料)
例年の見頃/3月下旬~4月上旬
https://www.city.imabari.ehime.jp/kanko/spot/?a=216
積善山三千本桜:長大な桜並木は“天女の羽衣”(越智郡 岩城島)
愛媛県の離島、岩城島(いわぎじま)にある『積善山』(せきぜんさん)。島のほぼ中央にある標高369.8mの山で、別名『岩城富士』と呼ばれます。
積善山は春には約3,000本の長大な桜並木が咲き揃い、この桜の織り成す景観は『天女の羽衣』(てんにょのはごろも)と呼ばれます。
積善山の山頂には展望台があり、北方には『しまなみ海道』の生口橋(いくちばし)、西方には『ゆめしま海道』の生名橋(いきなはし)が遠望できます。
積善山展望台では360度の大パノラマが広がり、東方には『しまなみ海道』の多々羅大橋、南東にはやや霞んでいますが大三島橋までも遠望できます。
山腹の尾根に沿ってピンク色の帯が降りていく景色は、まさに『天女の羽衣』!
瀬戸内を代表する絶景の桜名所です。
>標高369.8mの山から見る絶景と神秘の巨石/愛媛県越智郡上島町
積善山 三千本桜
住所/愛媛県越智郡上島町岩城
電話/0897-75-2500(上島町役場 岩城総合支所 商工観光課)
駐車場/あり(無料)
例年の見頃/4月上旬
https://www.iyokannet.jp/spot/286
いかがでしたか?
数々の名城で愛でる桜や、しまなみ海道など瀬戸内海の絶景と共に堪能する桜など、歴史と多島美を満喫できる愛媛県の桜名所。
松山城や宇和島城は現存天守を有し、歴史ファンがこぞって高評価するお城ですし、しまなみ海道の開山公園や岩城島にある積善山三千本桜は、瀬戸内エリアを代表する桜名所といっても過言ではありません。
今年はぜひ、愛媛県の桜を満喫してください!
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