キャンピングカー『ソーラーキング号』で日本全国を自由気ままに旅しながら、通算2,000ヵ所以上の観光地を撮影してきた松岡ヒロノブ。とくにお気に入りのシチュエーションは、様々な絶景スポットで出会う感動的な『夕陽』です。 瀬戸内海には美しい夕陽スポットが数多くあるといわれます。
本シリーズは、フォトライター松岡が瀬戸内地域の夕陽名所を発掘し、その時々の季節や気象条件のなかで最適なタイミングを狙って感動的な夕景をものにしていくコーナーです。
人は生涯にいったい何回くらい夕陽を見られるのでしょうか? そう考えると松岡はいても立ってもいられず、『夕陽ハンター』に変身してしまうのです……
海に向かってそびえ立つ下関の二見夫婦岩!
山口県下関市の豊北町二見浦。
国道191号線が海岸に沿って南北に続き、快適なドライブが楽しめるエリア ですが、その道路脇に海に向かってそびえ立つ2つの巨岩があります。
それが『夫婦岩(めおといわ)』です!
夫婦岩といえば、三重県伊勢市にある奇岩が有名(しかも二見浦という地名も同じ)ですが、下関市の夫婦岩も『日本の奇岩百景』に選定されるほど由緒ある岩です。
高さ約9mの男岩の上には小さな鳥居も立ち、女岩(高さ約6m)との間に太いしめ縄が張られています。
このしめ縄張りは、毎年1月2日に神事として執り行われ、ふんどし姿の男衆が冷たい海に入って身体を清めた後に岩へ登り、呼吸を合わせて大しめ縄を取り付けるのです。
海辺に降りて『夫婦岩』を間近から見上げると、神秘的な雰囲気をかもし出しています。
視界も西側に開けているので、今回はここで夕陽ハンティングすることにしました!
夫婦岩の間に沈む神秘的な夕陽!
夕方になり、『夫婦岩』の間から夕陽を狙います!
しかし、実はここは夕陽撮影スポットとしては、かなり難易度が高いロケーション……
男岩と女岩が南西に向かって並んでいるため、秋~冬の短い期間しか岩の間に太陽が沈まないのです。
しかも、すぐ背後に国道の壁が迫り、カメラの三脚設置と足場は細い階段の上に……
何とか“超ワイドレンズ”を使って、夫婦岩の全体像をアングル内に収めることができましたが、撮影中の圧迫感は相当なもの!(汗)
それでも、今回はほとんど雲がない最高の条件で、太陽が水平線にタッチダウン!
ほんのちょっとダルマ夕陽にもなりました♪
夫婦岩の間に夕陽が沈んでいきます…
なんともいえない夕映え色のグラデーション…
このような快晴の日は、日没後の夕照も見逃せません!
日没から約20~30分後に見られるマジックアワーまで、その場で待ってみてくださいね。
豊漁と安全祈願を祈って毎年『しめ縄張り』の神事が行われる夫婦岩。
難易度の高い夕景をものにできて、夕陽ハンター松岡も活力とパワーをたっぷりといただくことができました~♪
二見夫婦岩(ふたみめおといわ)
住所/山口県下関市豊北町北宇賀二見
駐車場/あり(国道沿いの路肩スペース)
最寄駅/JR長門二見駅から徒歩約20分
瀬戸内Finderフォトライター 松岡広宣
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この記事を取材したフォトライター
松岡 広宣
松岡 広宣/フォトライター 1974年生まれ、兵庫県西宮市出身、西宮市在住。メディアポリス株式会社 代表取締役。 ソーラー発電付きエコキャンピングカー【ソーラーキング号】で全国各地を訪れながら、日本の美しい風景をハイビジョン映像で撮影しています。 できうる限り全国くまなく歩き回って、貴重な日本の自然や風景を映像として後世に残していきたいと考えています。 日本全国を旅していますが、もちろん、地元の瀬戸内も大好きです! 「癒しの国 日本.TV」 ~ 日本全国を「癒しの映像」でバーチャル旅行 http://www.healing-japan.tv/
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