瀬戸内海の最西端 & 海上交通の大動脈!/ 関門海峡と関門橋(山口県下関市)

関門海峡(かんもんかいきょう)は、本州の下関市(山口県)と九州の北九州市門司区(福岡県)を隔てる海峡です。
名称は、両岸の地名から下関市の「関」と門司区の「門」を取って、「関門海峡」と称されています。

関門海峡は、一見すると河川に見えるほど狭い海域で、細長い上に湾曲部が多く、しかも潮流の変化が激しい「海の難所」として知られてきました。

また、「領海法(領海及び接続水域に関する法律)」において、瀬戸内海の海域を定めるための基点の一つになっており、具体的には、以下の地図のように、関門海峡から東側の海域が「瀬戸内海」と規定されています。

つまり、関門海峡は瀬戸内海の「最西端」であり、瀬戸内海が始まる地点なのです!

以下の写真は、九州側の「門司城跡」から見下ろす関門海峡です。

関門橋が架かる手前の海域が、関門海峡であり瀬戸内海に属します。
島々が浮かぶ奥の海域は響灘で、瀬戸内海ではありません。
瀬戸内海はこの海峡から始まるのです。

以下は、山口県側の岸壁から望む、夜明け前の関門海峡と関門橋です。

関門橋(かんもんきょう)は、関門海峡がもっとも狭くなる「早鞆瀬戸」に架かる橋で、高速道路が通っています。
1973年に開通し、橋長1,068mは開通時点では日本および東洋最長の橋でした。
関門橋は、関門海峡のシンボル的な存在となっています。

現在の関門海峡は、その地理的な要因から、海外諸港と日本の主要港を結ぶ大動脈となっています。
一日中、大型のタンカーや貨物船がひっきりなしに行き交う海上交通の要衝で、多い日には700隻以上が通航しています。
そして、その潮騒と汽笛は、「残したい日本の音風景100選」にも選ばれています。

この「音風景」を楽しむのにオススメしたいのが早朝の時間帯です。
周辺道路を走る車の量も比較的少なく、岸壁に打ち寄せる波音や船舶の汽笛が海峡に鳴り響く様子もクリアに聞き取れます。

早朝でもタンカーや貨物船は次々とやってきますし、夜明けと共に漁船も大量に出港し、海上は多数の船舶が行き交う騒然とした雰囲気になります。
それでも秩序は保たれていて、大きな混乱はありません。

実は、日本有数の海の難所である関門海峡には「水先人」と呼ばれる国家資格を持ったベテラン航海士の集団が海上交通の安全をサポートしており、1万トン以上の大きな船舶には彼らが直接乗船して運航の助言をしているのです。

「ぼぉ~ぅ~~~っ」と低音の汽笛が一帯に鳴り響く様子は、とても情緒あふれる瞬間です。
意外かもしれませんが、関門海峡は外国人にも人気のスポットだそうで、大型のタンカーなどが間近を通る様子が珍しいのだとか。

また、歴史的にも重要な出来事が起きた場所として知られており、1185年に源平合戦の最終決戦の舞台となった「壇之浦古戦場」や、江戸時代の幕末に長州藩と列強四国による「下関戦争」が勃発した地としても有名です。

なお、ここから朝日を見るのは春から夏にかけてが良い時期で、秋から冬は太陽の位置が南側(右)に移動するため、九州の陸地側から朝日が昇ってきます。
ですので水平線近くから昇る朝日は見られなくなりますが、空がだんだん明るくなる中、壇ノ浦の音風景を聴くことはどの季節でも可能です。

関門海峡は、瀬戸内海の最西端に位置し、多くの船舶が行き交う海上交通の要衝です。
時代を動かした歴史の舞台としても知られており、現在は巨大な関門橋を仰ぐ名所となっています。

瀬戸内海が始まる地へ、旅してみませんか?


関門海峡
所在地:山口県下関市壇之浦町1-27
案内HP:http://www.kanmon.gr.jp/

瀬戸内Finderフォトライター 松岡広宣

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松岡 広宣

松岡 広宣

松岡 広宣/フォトライター 1974年生まれ、兵庫県西宮市出身、西宮市在住。メディアポリス株式会社 代表取締役。 ソーラー発電付きエコキャンピングカー【ソーラーキング号】で全国各地を訪れながら、日本の美しい風景をハイビジョン映像で撮影しています。 できうる限り全国くまなく歩き回って、貴重な日本の自然や風景を映像として後世に残していきたいと考えています。 日本全国を旅していますが、もちろん、地元の瀬戸内も大好きです! 「癒しの国 日本.TV」 ~ 日本全国を「癒しの映像」でバーチャル旅行 http://www.healing-japan.tv/

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