歴史ある文化財、壮大な渓谷。岡山県の紅葉名所9選!/旧閑谷学校、岡山後楽園、豪渓、宇甘渓、天神峡、神庭の滝etc.

岡山県は内陸部の北部エリアから瀬戸内海沿岸の南部エリアまで標高差があるため、比較的長期間紅葉狩りが楽しめる県です。
今回は、そんな岡山県の多種多様な紅葉名所をご紹介します!

旧閑谷学校:2本の楷(かい)の木がシンボル!

『閑谷学校』(しずたにがっこう)は、江戸時代前期(1670年)に岡山藩主・池田光政によって創建された日本最古の庶民のための学校で、国の『特別史跡』に指定されており、2015年には『日本遺産』にも認定されました。

敷地内にある2本の巨大な楷(かい)の木は『旧閑谷学校』のシンボルで、11月初旬ごろになるとこの2本の楷の木が黄色と紅色に色付き、毎年多くの観光客が訪れます。

国宝に指定されている『講堂』も『旧閑谷学校』のシンボルの一つ!
他に明治時代のレトロな校舎もあり、その周辺を真っ赤なモミジが取り囲んでいますので、歴史ある建物を眺めながら紅葉散策を楽しんでくださいね!

>岡山県を代表する紅葉名所の一つ!国宝の講堂と楷(かい)の木がシンボル!/特別史跡 旧閑谷学校の紅葉(岡山県備前市)

特別史跡 旧閑谷学校
住所/岡山県備前市閑谷740
電話/0869-67-9900(保存会事務局)、0869-67-1436(史跡受付)
開門時間/9:00~17:00
定休日/12/29~31
入場料/高校生以上400円、小中学生100円、65歳以上200円
駐車場/あり(無料)
最寄駅/JR吉永駅から車で約10分
例年の紅葉時期/11月上旬~中旬
特別史跡 旧閑谷学校・岡山県青少年教育センター閑谷学校 公式ページ

岡山後楽園と岡山城:日本三名園で『和』の紅葉を!

金沢の兼六園、水戸の偕楽園とならび、『日本三名園』の一つに数えられる『岡山後楽園』。江戸時代を代表する回遊式の大名庭園です。

園内の景色はどこをとっても絵になりますが、秋は真っ赤なモミジが垂れ下がる『沢の池』越しに『烏城』とも呼ばれる壮麗な岡山城を眺められる絶景ポイントがオススメ!
運が良ければ水鳥や錦鯉も近くに寄ってきて、賑やかな紅葉狩りが楽しめます♪

また期間限定(2020年は11/20(金)~11/29(日)※同時開催「秋の烏城灯源郷」)で幻想的な紅葉と庭園のライトアップも楽しめます。

後楽園の南方にある岡山城周辺の紅葉もオススメ!ライトアップイベントも後楽園と同時開催されますので、夕方以降の歴史・紅葉散策も楽しめます!

>岡山の名勝『岡山後楽園』は晩秋がオススメ/岡山後楽園(岡山県岡山市)

岡山後楽園
住所//岡山県岡山市北区後楽園1-5
開園時間/3/20~9/30は7:30~18:00(入園は17:45まで)、10/1~3/19は8:00~17:00(入園は16:45まで)
※『秋の幻想庭園』2020年11/20(金)~29(日)は20:30(入園は20:00)まで開園。イベント開催で開園時間が変わるのでホームページを要チェック。
開園日/年中無休
入園料/一般410円、65歳以上140円、高校生以下無料(無料期間は2021年3/31まで)
電話/086-272-1148
例年の紅葉時期/11月下旬~12月上旬
岡山後楽園 公式サイト

備中国分寺&造山古墳:古代を偲ぶ吉備路の紅葉

吉備路風土記の丘(きびじ ふどきのおか)は、岡山市から総社市にまたがる県立自然公園。備中国分寺を中心に、作山古墳や造山古墳など、エリア内には日本の歴史を探るうえでも重要な文化財が数多くあり、紅葉狩りをするのにもうってつけのエリアです!

吉備路のシンボルとなっている『備中国分寺』。江戸時代中期(1844年)頃に再建され、国の重要文化財に指定されている五重塔は、真っ赤なモミジともよく似合います!

>吉備路のシンボル・五重塔!吉備路風土記の丘その1/備中国分寺と周辺散策(岡山県総社市)

備中国分寺
住所/岡山県総社市上林1046
電話/0866-94-3155(国分寺観光案内所)
定休日/なし
駐車場/あり(無料)
最寄駅/JR総社駅から車で約15分
例年の紅葉時期/11月中旬~下旬
総社観光ナビ|備中国分寺

吉備路風土記の丘のエリア内には大小20基以上の古墳が確認されているのですが、今回は大きさ全国第4位を誇る『造山古墳(つくりやまこふん)』へ。古墳の頂上に荒神社の鳥居と拝殿・本殿が鎮座し、穴場的な紅葉スポットです。

また、造山古墳の頂上は絶好の展望台でもあり、秋は黄葉の木々に彩られたのどかな田園風景を見渡せます。
よく見ると背後の山に『巨大な壁のようなもの!?』がありますね。
正体を探りに行ってみましょう!

>全国第4位と第10位の巨大古墳をめぐる!吉備路風土記の丘その2/作山古墳・造山古墳(岡山県総社市・岡山市)

造山古墳
住所/岡山県岡山市北区新庄下1047
駐車場/あり(無料)
最寄駅/JR総社駅から車で約20分
例年の紅葉時期/11月中旬~下旬
岡山観光WEB|歩いて登れる古墳としては日本一!造山古墳を歩く古代ロマンの旅

鬼ノ城:古代の山城で紅葉狩りトレッキング!

実は、巨大な壁の正体は約1300年前の古代の城跡なのです!
『鬼ノ城(きのじょう)』は、標高400mの鬼城山(きのじょうざん)にある古代(7世紀)の城で、山頂一帯が堅固な城壁で守られていました。

復元された『西門』の周辺には紅葉する木々も多く、眼下には吉備路エリアの田園風景も一望できます!
また、山頂一帯には城壁が約2.8kmにわたって鉢巻状に取り囲んでおり、そこを歩いて1周するハイキングコースも整備されていて、紅葉狩りトレッキングも楽しめます!

>古代城ハイキング/鬼ノ城(岡山県総社市)

鬼ノ城
住所/岡山県総社市奥坂
電話/0866-99-8566(鬼城山ビジターセンター)
営業時間/8:30~17:00(鬼城山ビジターセンター)
定休日/年中無休(鬼城山ビジターセンターは月曜日と12/29~1/3)
駐車場/あり(無料)
例年の紅葉時期/11月中旬~下旬
総社観光ナビ|鬼ノ城

豪渓:壮大な渓谷美と川岸のモミジ並木!

清流の背後に奇岩・絶壁がそびえ立つ『豪渓』(ごうけい)。
国の『名勝』に指定された景勝地は紅葉名所としても有名で、川岸にモミジ並木が続きます。

川面に垂れ下がるモミジの巨木。赤と黄色の絶妙なグラデーションは、ため息が出そうな美しさ!
河原へ降りられる小道もいくつかあり、水辺ではモミジが水面に映る幻想的な光景も見られます。

下から見上げるモミジ並木も見事!太陽の光が差し込むと、まるでステンドグラスのように輝きます。

>奇岩・奇峰を見ながら渓谷を散策!/豪渓(岡山県総社市)

豪渓
住所/岡山県総社市槙谷2761
駐車場/あり(無料)
例年の紅葉時期/11月上旬~下旬
総社観光ナビ|豪渓(国指定名勝地)

宇甘渓:シンボルの『赤橋』から見る紅葉絶景

宇甘渓(うかんけい)は、岡山県の中央部を流れる旭川の支流、宇甘川の谷間にある全長約5kmの渓谷で、岡山県を代表する紅葉名所の一つとして知られ『日本の紅葉百選』に選定されています。
シンボルは渓谷にかけられた『赤橋』で、この橋からの眺めが最高なんです!

その眺めがコチラ!
奇岩・巨岩がひしめく渓谷の山肌を覆うような黄葉と河原に見られる紅いモミジの組合せが絶妙です。

さらに宇甘渓のもっとも西側には『モミジの森』が広がります。
河原のススキと垂れ下がるモミジの組合せも最高で、お弁当を広げてピクニックをするにも最適な場所です。

宇甘渓
住所/岡山県加賀郡吉備中央町下加茂1760
電話/0866-54-1301(吉備中央町協働推進課)
駐車場/あり(無料)
例年の紅葉時期/11月上旬~下旬
岡山観光WEB|宇甘渓(うかんけい)

天神峡:『紅葉橋』から眺めるモミジ並木!

天神峡(てんじんきょう)は岡山県西部を流れる小田川の渓谷で、こちらも『日本の紅葉百選』に選定されています。
赤色の『紅葉橋』周辺が天神峡のベストポイントで、両岸にはカラフルなモミジ並木が続きます。

まさに天に突き刺すように伸びるモミジの巨木が印象的。この木の背後には峡谷の名称の由来となっている『天神社』もあり、神聖な雰囲気に包まれています。

もちろん『紅葉橋』から眺める川岸の紅葉も絶景!
この上流にある『天神峡キャンプ場』の周辺にもモミジの広場があり、紅葉狩りポイントとしてオススメです。

天神峡
住所/岡山県井原市芳井町吉井
電話/0866-72-0112(井原市芳井振興課)
駐車場/あり(無料)
例年の紅葉時期/11月上旬~中旬
井原市観光協会|天神峡(てんじんきょう)

弥高山公園:雲海も見られる紅葉ステイを!

春のツツジ名所として有名な『弥高山公園』(やたかやまこうえん)は、天神峡からも比較的近い距離にあります。
弥高山の中腹にはキャンプ場やバンガローがあり、その周辺にモミジ並木が続きます。

バンガローの目の前にあるモミジ並木。ここに泊まれば、目を覚ますと窓の外にモミジが見えるわけですね!

弥高山はお椀のようにこんもりと盛り上がった標高654mの山で、山頂からは360度の大パノラマが見渡せ、秋から冬にかけては雲海の名所としても知られています。
雲海は早朝に見られる可能性が高いので、この秋はアウトドア設備も充実した弥高山公園での紅葉ステイもオススメ!

>5月中旬に見頃のツツジ名所!ハイキングも楽しめます!/弥高山公園(岡山県高梁市)

弥高山公園
住所/岡山県高梁市川上町高山4301-1
電話/0866-48-2830(弥高山公園管理事務所)
駐車場/あり(無料)
例年の紅葉時期/11月上旬~中旬
弥高654|弥高山公園

神庭の滝:猿と一緒に紅葉狩りを楽しもう!

神庭の滝(かんばのたき)は、岡山県北部にある落差110mの滝で、西日本屈指の名瀑として知られ『日本の滝100選』にも選定されています。
滝の周辺には紅葉する木々が多く見られ、秋の紅葉スポットとしても有名。

でも、ここの一番の名物は猿! 神庭の滝の周辺には約200匹の野猿が生息しており、愛嬌いっぱいに出迎えてくれます。
木の実を食べながら、猿たちも紅葉狩りを楽しんでいるようです♪

>猿と一緒に紅葉狩りを楽しもう!/神庭の滝(岡山県真庭市)

神庭の滝
住所/岡山県真庭市神庭
電話/0867-44-2607(真庭市勝山振興局)、0867-44-2701(神庭の滝自然公園管理事務所)
営業時間/8:30~17:15
定休日/年末年始(例年12/29~1/3)
入場料金/一般300円、小中学生150円
駐車場/あり(無料)
例年の紅葉時期/11月上旬~中旬
真庭観光WEB|神庭の滝
真庭市|神庭の滝自然公園


歴史ある文化財と共に愛でる紅葉から、壮大な渓谷や大自然の中を歩く紅葉狩りまで、多種多様な秋景色が楽しめる岡山県の紅葉名所まとめ、いかがでしたか?
標高差があるため、内陸部や高原エリアで落葉した後でも、平地や瀬戸内海沿岸に行けばまだ見頃の紅葉スポットがあり、比較的長期間紅葉狩りが楽しめる県でもあります。
今年はぜひ、岡山県の紅葉を満喫してください!

岡山県の紅葉情報
https://www.okayama-kanko.jp/momiji

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