オリーブの樹にあふれた瀬戸内の島、小豆島
毎年、10月中旬ごろ。小豆島の島内各地に植えられているオリーブは、収穫期を迎えます。木の枝が実の重みで垂れるほど、鈴なりに実ったオリーブの実はいかにもおいしそう。
でも、おいしそうに見えるオリーブの実も、そのままでは渋みが強すぎて、食べることができません。この渋みを抜いて、フレッシュな実をそのまま新漬けにしたものが、オリーブの新漬け!一度、味わったら、そのふくよかな旨味にやみつきになる方も多いとか。
摘みたて新鮮! 産地だから美味しい「オリーブの塩漬け」
オリーブと小豆島の歴史は古く、明治41年、農商務省が三重、香川、鹿児島の3県を指定してアメリカから輸入した苗木で試作を始めたなかで、香川(小豆島)だけが栽培に成功しました。平成20年にはオリーブ植栽100周年を迎え、次の100年に向かって産地は盛り上がっています。オリーブの実は、オリーブオイルや工芸品、化粧品などに加工されますが、オリーブ本来のおいしさを味わうには、摘みたてのフレッシュな実をそのまま塩漬けにしたオリーブの塩漬けが一番です。
一般に外国から輸入されて販売されているオリーブは、乳酸発酵させたものです。小さな頃から新鮮な実を食べていた私には「酸っぱい」と感じるときがあります。外国産オリーブと島特産のオリーブの違いは、なんといってもその新鮮さ。摘み取ってから46時間以内に塩漬けにするオリーブと缶詰のオリーブとは、全く違った味わいです。
オレイン酸、ビタミン、ミネラル豊富なオリーブ
収穫したばかりの新鮮な青い実を手作業で渋抜きするのは、手間のかかる作業です。1日に数回、早朝も深夜も水を取り替えなければなりません。島の小学生たちは、食育の授業で、作り方を学び、給食でもオリーブを食べます。島の季節を味覚でも味わいます。
オリーブにはオレイン酸のほか、ビタミン、ミネラル分も豊富です。口にすると、果物のようなフレッシュな香りとオリーブオイルの濃厚な旨味が広がります。今しか食べられない贅沢な味を、ぜひ一度、召し上がってみてください。
小豆島でオリーブ収穫を体験してみよう!
毎年10月1日〜11月30日まで小豆島オリーブ公園にて、オリーブ収穫祭を実施中。オリーブ収穫体験やオリーブ料理の試食(ともに無料・要予約)、オイルバームのワークショップなどが楽しめます。新漬けは取扱店で取り寄せも可能。
◎小豆島オリーブ公園
住所/香川県小豆郡小豆島町西村甲1941-1
電話/0879-82-2200
入場料/無料
http://www.olive-pk.jp
◎オリーブの新漬け真空パック取扱店
井上誠耕園 http://www.inoueseikoen.co.jp
東洋オリーブ http://www.toyo-olive.com
瀬戸内Finder フォトライター 芳地直美
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