よみがえった白鷺城/姫路城(兵庫県)

日本の世界遺産条約批准の翌年、1993年に初めて登録が決まった世界遺産のひとつが、兵庫県姫路市にある姫路城です。池田輝政の修築以来400年の歴史の中で一度も戦火に遭うことなく、防御に工夫した日本独自の城郭建築がほぼ完全に残されていることが評価されました。

その姫路城の天守閣が6年がかりの「平成の大修理」を終えるのを前に、新しい姿を披露し話題になっています。

鉄砲攻撃による延焼を防ぐために用いられた白漆喰総塗籠造(しろしっくいそうぬりこめづくり)の工法により、姫路城は大空に翼を広げた白鷺に例えられ、「白鷺城」と呼ばれます。しかし、くすんだ灰色の大天守に慣れきっていた市民からは、これじゃ「白すぎ城」だという声も。

天守閣の壁だけでなく、窓格子、軒裏、垂木、瓦の継ぎ目に至るまで、外部の表面が白漆喰で完全に塗り固められているため、確かに城は真っ白です。これには、関ケ原の合戦後間もない時代の要請もあって、美しい城を建てることで思想的に周囲を圧倒し、城と城下町が一体となった豊かな国造りを目指した池田氏の狙いがありました。


築城当時と同じ真っ白な大天守が見られるのは50年ぶりで、新たにコーティングが施された防かび剤の効果を考慮してもこの白さはもって数年だと言います。NHK大河ドラマの「軍士官兵衛」人気もあり、今年姫路城を訪れる観光客は急増しています。

2015年3月27日には、大天守内部の一般公開が再開されました。天守閣の下に広がる三の丸広場の桜並木が淡く色づく頃が待ちきれません。

今しか見られない姫路城に、圧倒される旅。新幹線で弾丸訪問も可能ですよ。


世界遺産・国宝姫路城: http://www.city.himeji.lg.jp/guide/castle.html
所在地:兵庫県姫路市本町68
アクセス:JR・山陽電鉄の各姫路駅から北へバスで5分、徒歩約25分 公営駐車場有
休城日:12月29日~30日(予定)

瀬戸内Finder フォトライター 堀まどか

参考:サイエンスチャンネル 時代を超える技~歴史的建造物を科学する~(4)https://sc-smn.jst.go.jp/B075101/detail/B075101004.html

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堀 まどか

堀 まどか

堀 まどか/フォトライター 兵庫県生まれ、在住。実務翻訳、外国人起業家支援、通訳案内士(英語)、そしてフォトライター。 ネットマーケティングの外資系スタートアップで進行管理や顧客サポートを担当。 2011年から、フジサンケイビジネスアイ掲載の週刊コラム『ITビジネス最前線』を英日翻訳しています。 日常の風景や旅先で出会った人の表情など、心に触れるものを写真におさめています。瀬戸内のスポット、暮らしぶり、季節感、食を私目線で切り取ります。 写真ブログ http://riderv328.tumblr.com ツイッター https://twitter.com/Riderv328

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