旅の新スタイル!地域で宝探し「瀬戸内お試し暮らし体験」/島まるごとゲストハウス瀬戸内ライフ・洗濯船(広島県呉市 倉橋島・音戸町)

2020年以降、私たちの暮らしは一変しました。身の回りのいろいろなことが制限される中で、どうすれば自分らしくいられるだろう、そんな風に足元を見つめ直している方も多いのではないでしょうか。そして「旅をする」という概念自体も大きく変化しそうな予感……。

そんな時、全国を旅してまわった経験を持つまちづくりのエキスパート、NPO法人アースキューブジャパンの代表理事の中村あつよしさんから「すごくいい所を見つけたんです」とお誘いいただきました。訪れたのは、呉市音戸町。そこには日本の懐かしい原風景のような細い路地やクネクネの坂道、街に必ず1軒はあったような昔ながらのお好み焼き屋や喫茶店など、混沌とした今だからこそ輝きを放つ宝物がたくさんありました。

日本の原風景が残る町、音戸町

広島県の最南端にある倉橋島にある音戸という町は、かつて潮待ちの港として大変に栄えた地域です。音戸大橋のふもとから伸びる旧道添いには、往時の賑わいを偲ばせる重厚な意匠の建物が立ち並んでいます。
写真は撮影スポットの一つにもなっている明治時代に造り酒屋と郵便局・電報局を営んでいたという城谷本店と丸型ポスト。1970年代に活躍したアイドル歌手、城みちるさんの生家だそう。

旧道から伸びる路地裏を歩くと、そこかしこでノスタルジーな風景に出合うことができます。例えば、海沿いにある老舗割烹料理店『戸田本店』の裏では、おこぼれを狙う猫たちの可愛い姿が。人が近づいても逃げる気配すらありません。

音戸町高須エリアにはお宝がいっぱい!

そんな長閑な景色が続く音戸旧道から海沿いの道を南に2キロメートルほど下っていくと、高須という地区があります。
「ここら辺り、500メートル四方歩いただけで観光資源がたくさんあるんです」。
目をキラキラさせながらそう教えてくれるのは、NPO法人アースキューブジャパンの代表理事で、まちづくりのゲストハウスを全国に広めた中村あつよしさんです。

音戸町の中でも、「ここは!」とビビッときたのが、この高須というエリアだったそう。

「さっそく宝探しに行きましょう」と、中村さんと一緒に高須の宝探しをすることに。
山手の方に向かっていくと、細い坂道がくねくねと伸びています。
お!いきなりお宝を発見!こちらの家は中村さんが尾道にある「尾道ガウディハウス(旧和泉家別邸)」へのオマージュをこめて「高須のガウディ」と呼ぶ家。そういえばこの辺り一帯、同じ漁港で山手エリアのくねくね坂道にレトロな家が軒を連ねる尾道と、同じ匂いがします。

このくねくね坂道の途中に、「ラピュタの石垣」とか「じんわりした曲がり角」などと、名前をつけて楽しんでいる中村さん。蔦が這う年季の入った木造りの家や石垣、すべてがここにしかない宝物。

「宝物ってどの地域にもあるんですけど、一泊や二泊の観光旅行じゃ見つけられないし、住んでいる人には当たり前すぎてこれまた見つけにくいんですよね」。
地域に潜む宝物はゆっくりと暮らすように旅してこそ、初めて気がつくものだ、と中村さんはいいます。

スポット 1

暮らすように、地域と人に馴染む『川本精肉店』

中村さんのお気に入り①

そんな話の流れで、ランチに向かったのが中村さんの宝物の一つ、『川本精肉店』という名前のお好み焼き屋さん。
お好み焼き屋なのに名前が「精肉店」ってちょっとシュール。でも狙っているわけではなく、もともと精肉店だったというだけのようですが、「名前なんて気にしない」という大雑把さがたまらなくいい!

お昼時は毎日、近所の人たちの井戸端会議が始まります。ちょっぴり聞き耳立てていたら、町のいろんなニュースが飛び交っていました(笑)。

オススメのトッピングはホルモン&チーズ! 元精肉店だけあって、入っているホルモンの質が半端なくいいのに、お値段は税込で850円とかなりお安い。「おばちゃん、大丈夫ですか?」って思わず聞いちゃいましたが、1日50枚焼く日も少なくないとかで、そんな心配は無用のようです。

食後のコーヒーでひと休み

スポット 2

暮らすように、地域と人に馴染む『喫茶クルミ』

中村さんのお気に入り②

お腹いっぱいになったところで「コーヒーでもどうですか?」と連れて行ってもらったのが、もう一つの町の宝物「喫茶クルミ」。もう名前を聞いただけで入ってみたくなります(笑)。

何より、このメニューを見たら毎日通いたくなるというものです。
店を切り盛りするのは、年に1回は二人で旅行に出かけるという仲良し夫婦。旅の思い出話を聞かせていただきながら、ほっこりとした時間を過ごさせてもらいました。

お庭が素敵な平地のお宿へ

スポット 3

倉橋島・音戸の松下村塾に『瀬戸内ライフ』

中村さんのゲストハウス①

今回、取材をアテンドしてくだった中村さんは、2018年に縁あって呉市音戸町に移住。ゲストハウス開業希望者を集めて合宿を行ったり、全国で行政と連携したまちづくり活動など行っています。

2020年、ついに自らも空き家を2軒取得して、「未来のモデルの一つとなる島まるごとゲストハウス」づくりに着手しました。1つ目は海に近い平地にある『瀬戸内ライフ』です。

「何もかもちょうどいい」と、音戸町での暮らしを満喫する中村さんが、生業づくりの夢を持つ若い人たちのために、松下村塾のように学び合い瀬戸内の暮らしを体感できるようにとつくった拠点です。
部屋は1階に大小の部屋が5つとキッチンとお風呂、2階に12畳の部屋と大きなベランダがあります。

窓から海が見えるお宿へ

スポット 4

英気を養いながら感性を磨く『洗濯船』

中村さんのゲストハウス②

そしてもう一つ、『瀬戸内ライフ』より山手側に『洗濯船』という拠点もつくった中村さん。
『洗濯船』という名前は、パブロ・ピカソ、モディリアーニ、モーリス・ドニなど錚々たる面子が創作活動を行ったという、パリにあった集合アトリエ兼住宅に由来します。
アーティスト、クリエイター、絵本作家、ライターなど創作活動をする人に、別荘のように使ってほしいと考えているそうです。

1階に3つの個室とキッチンとお風呂、2階にも3つの個室と図書室があり、滞在中はここで暮らしながら創作活動に没頭できます。

「お試しに1ヶ月暮らしてみませんか?」

かつての日本のどこでも見られたような、自然を敬い大切にする人々の営みが今も残る音戸町でなら、人が幸せに生きていくために必要な「感性」を磨くことができる、と太鼓判を押す中村さん。ゆくゆくはここを、かつてフランスのモンマルトルの丘がそうだったように、音戸の丘が芸術感作ができる交流やアートの街・夢は島まるごと美術館という夢もあるのだそう。

写真は洗濯船の2階からの部屋からの景色。「甍(いらか)の波」と音戸大橋も見渡せるこの絶景からインスピレーションを得たアートが、いつか生まれるかもしれません。

いずれも1週間、1ヶ月単位のお試し暮らしができるプランがあるそうです。詳しくは直接、お問い合わせくださいね。

瀬戸内ライフ・洗濯船
詳しくはearthcube.air@gmail.comまでお問い合わせください

瀬戸内Finderフォトライター イソナガアキコ

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イソナガ アキコ

イソナガ アキコ

約10年のWEBディレクター業ののち、2014年よりフリーライター。 撮影を含む仕事も増える中、カメラ熱も上昇中。 2019年、インディペンデントな本屋さんを応援する「あいだproject」を創立。 本や本屋を起点にしたイベントをあれこれ妄想しては実行中。 URL/https://isonaga.wixsite.com/aidapress

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