春と秋こそ豊岡・竹野へ。透明度抜群の海と多彩な地形に仰天体験/たけのジオカヌー(兵庫県)

兵庫県・豊岡市の日本海沿岸。
船着き場(竹野新港)の右手に『日本の渚百選』に選ばれた竹野浜が広がっています。左手には季節風を遮る猫崎半島。

こんなに美しい竹野の海を、夏の海水浴でしか楽しまないなんて、そんな手はないと思うのです。春から秋にかけて、海水浴とは違う目線で竹野を思いっきり体験するなら『たけのジオカヌー』が断然おすすめです。

竹野の魅力は海水浴場、だけじゃない

たけのジオカヌーは『山陰海岸ジオパーク』に指定されている竹野の海を、シーカヤックで巡るツーリングツアーのこと。

カヤックに身を預け、パドルを握りしめ、波や風の音を聞き、潮の香りをかぎ、温かい日の光を浴びて、ときには冷たい岩肌に触れる。
全身の感覚を使った、半端ない“冒険感”がジオカヌー最大の魅力です。

マリンシューズを履き、濡れても良い格好に着替え、帽子をかぶって、私フォトライター、いざ参ります。

竹野では海沿いの8つの事業所がそれぞれ特色のあるコースを提供しています。年齢、出発するポイント、所要時間、見たいものや体験したいことに合わせて最適なコースを選ぶことが大切です。

シーカヤック初心者にも安心のコース設定

まず紹介したいのは、『絶景温泉 北前館』が主催する猫﨑半島東海岸周遊コース。ここ、竹野新港から漕ぎ出して、猫崎半島の東岸に沿って北上し、猫崎灯台で引き返してスタート地点に戻ってきます。

新港は波が穏やかなので、シーカヤックに慣れるまでじゅうぶん漕ぐ練習ができて初心者でも安心です。「曲げた腕を押し出して伸ばす。その繰り返しに集中したら、そんなに疲れずに漕げますよ」とインストラクターの豊谷さん。

エメラルドグリーンの水に浮かんでいるだけでも夢のような心地よさです。
コツをつかんできたところで、兵庫県最北端の猫崎灯台まで一気にカヤックを進めます。

半島沿いにはかつて北前船を停泊させるために使っていたもやい岩、流紋岩(りゅうもんがん)の絶壁と洞窟、300万年前に火山が噴火して冷え固まった流紋岩の柱状節理(ちゅうじょうせつり)などの見どころがたくさんあります。

シーカヤックなら、海面すれすれの視点から、岩肌にぐっと近づいて間近に観察することができます。

さあ、どんどん行きましょう! 次に向かうのは『竹野スノーケルセンター』。

ここは環境省が山陰海岸国立公園内に設置したビジターセンターで、ジオカヌーのほか、その名の通り、スノーケリング体験や磯の生き物観察などのプログラムが充実しています。

センターが主催するディープブルーコースは、ジオカヌーをより本格的に楽しみたい人にうってつけ。所要時間約2時間の上級コースで、竹野浜から西に車で7分ほどの大浦湾から出発します。

このコースでは沖に出て、ロングコースを漕ぐことができます。慣れてくれば、波を越えるタイミングに合わせて、滑るようにカヤックが前進して気持ちいいんです!

しかし、油断は禁物ですよ。

地球が生んだ力強い景観をシーカヤックで巡る

細かな揺れが続くこともあれば、盛り上がるような波が急に寄せることもあり、気付いたときには乗り物酔いしているなんてことも。手元に目を落とさないように注意し、会話を楽しみながら無理せず楽しみたいですね。

ディープブルーコースの目玉のひとつが『淀の洞門』。凝灰角礫岩(ぎょうかいかくれきがん)の亀裂を日本海の荒波が少しずつ侵食して、高さ約18m、奥行き約40mにも及ぶ穴があいたのだそう。

圧倒的なスケールの海蝕洞(かいしょくどう)に波が打ち付ける様子は迫力満点で、鬼がすみついていたという伝説にも納得がいきます。岩が白くなっているのは、猛きん類のハヤブサが巣を構えていた跡です。

このコースでは、運が良ければ、シーカヤックで小さな洞窟に近づける可能性があります。いよいよ冒険感が増してきますね!

洞窟の中は真っ暗で、日光が差し込むと水の色が青く輝く瞬間があります。
自分の腕でシーカヤックを漕ぎ進め、自然の神秘を目の当たりにしたときの充実感はほかでは味わい難いものです。

さらに、『地質の博物館』としての竹野を楽しむなら、竹野スノーケルセンターの猫崎ブルーシーコースがおすすめです。

これは猫崎半島の西側を北上するコースで、2000万年前の地層と300万年前の地層を同時に観察したり、象の仲間『ステゴロフォドン』の化石が見つかった場所を知ったり、難しい岩の名前をもっと覚えたりできるちょっとマニアックなコース。

とはいえ、もともと地質学に興味がなくても、岩や地層って、見ているだけで本当に美しいんです。

竹野の海と個性豊かな沿岸地形を安全に楽しめるのは「たけのジオカヌー」。竹野の最高の遊び方は「たけのジオカヌー」。
そう、身をもって体験した1日でした。

カヌーに数時間揺られた直後は、北前館で絶景温泉に浸かるもよし。焼杉板に覆われた家並みが続く、風情ある町を散策するもよし。竹野港で水揚げされた日本海の新鮮な魚介を味わうもよし。

みなさんも、豊岡・竹野をゆっくり堪能してから、帰路についてくださいね。


たけのスタイル推進協議会
http://www.takeno-geocanoe.com

絶景温泉 北前館
住所/兵庫県豊岡市竹野町竹野50-12 
電話/0796-47-2020
営業時間/13:00~20:00(温泉受付終了19:30)
最寄駅/JR竹野駅
駐車場/あり
休館日/木曜日
http://kitamaekan.net

竹野スノーケルセンター
住所/兵庫県豊岡市竹野町切浜字大浦1218 
電話/0796-47-1932
開館時間/9:00〜16:45
最寄駅/JR竹野駅
駐車場/あり
休館日/10月〜3月の水曜日(それ以外の期間は無休)、12月30日〜1月3日
http://takeno-scvc.jp

瀬戸内Finderフォトライター 堀まどか

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堀 まどか

堀 まどか

堀 まどか/フォトライター 兵庫県生まれ、在住。実務翻訳、外国人起業家支援、通訳案内士(英語)、そしてフォトライター。 ネットマーケティングの外資系スタートアップで進行管理や顧客サポートを担当。 2011年から、フジサンケイビジネスアイ掲載の週刊コラム『ITビジネス最前線』を英日翻訳しています。 日常の風景や旅先で出会った人の表情など、心に触れるものを写真におさめています。瀬戸内のスポット、暮らしぶり、季節感、食を私目線で切り取ります。 写真ブログ http://riderv328.tumblr.com ツイッター https://twitter.com/Riderv328

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