呉市街地から国道185号線沿いを東へ向かうと、海岸線からは、瀬戸内海に浮かぶ島々が風光明媚な景観をつくりだしている姿を眺めることが出来ます。
途中、標高740メートルの野呂山に寄り道すると、中腹から眼下に広がる多島海に浮かぶ柏島を望むことができます。天気によっては遠く四国の名峰、石槌山までも見渡すことが出来ます。
更に東へ進んでいくと、安芸津(あきつ)という町に入ります。
ここ安芸津は安芸灘に面し、瀬戸の島々に囲まれた穏やかな海が、牡蠣の養殖に適した場所であることから、「牡蠣」が名産です。
水産会社が直接運営する牡蠣小屋では、バケツいっぱいの採れたての牡蠣をその場で焼いて食べることが出来ます。
立ち並ぶ牡蠣小屋を後に、更に進んでいくと、「風早(かざばや)」という駅のほど近くの海道沿いに、「黒浜ドライブイン」が現れます。
創業45年のこのお店、もともと女将の祖父母が営んでいた魚問屋がルーツというだけあって、安くて新鮮な魚料理には定評があります。女将は10歳の頃から目利きを学んでいただけあり、美味しい魚選びにおいては超一流です。
地物の活きのいいプリプリの魚を、かなりの安価で頂けるので、平日でも近所の常連さんで満席となる盛況ぶりのお店です。
写真下:金目鯛の煮付け(定食:煮付+刺身+小鉢+ご飯+汁物+香物+フルーツ=2570円)
写真下:安芸津産牡蠣のフライ1430円(山盛りです)
窓からは瀬戸内海の美しい景色と、フルーツラインで親しまれる大芝島に架かる「大芝大橋」を眺めることが出来ます。
全面ガラス貼りのテーブル席もあります。
「自分が食べたい!」と思うものしか出さないという拘りを貫き続けている女将、本庄勝子さん。
平成26年度10月、『厚生労働大臣表彰』において、食品衛生優良施設部門で広島県代表として表彰を受けました。
会うだけで元気を頂ける太陽のような存在の女将です。
お腹がいっぱいに満たされたところで、最後は、「広島の酒の生みの親」として有名な三浦仙三郎氏の銅像があり、酒造りで栄えた三津の町衆が祈りを捧げる荘厳な社殿の神社『榊山八幡神社』で、歴史散策してみてはいかがでしょうか。
三浦仙三郎氏は、明治20年代、広島県の軟水での日本酒造りを可能にした人物です。
京都伏見、兵庫灘に続いて広島西条が三大酒処となったのは、三浦仙三郎氏の存在があってこそなのだそうです。
「ドライブイン黒浜」
住所:東広島市安芸津町小松原5
電話:0846-45-0771
定休:水曜日
営業:10:30~L.0.20:00
駐車:30台
客席:80席
最寄:JR風早駅から車で約5分
瀬戸内ファインダー フォトライター/江崎誠・菅波葉子(㈱Rainbow Sake)
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この記事を取材したフォトライター
Rainbow Sake
菅波葉子 ㈱RainbowSake 菅波葉子(広島県出身) 2011年ハワイから帰国後、広島県に帰郷。 日本国内&ハワイの広告会社勤務の後、日本酒を海外に普及するPR会社㈱Rainbow Sakeを立ち上げました。 『SAKEで世界を笑顔で繋ぐ』その架橋になりたい!という想いで、日本とハワイ・シンガポールを中心とした海外を行ったり来たりしています。 帰国する度に地元の魅力を再発見し、瀬戸内海の心安らぐ穏やかな景色、新鮮で素朴な海の幸&山の幸に癒されています。 ㈱Rainbow Sake http://www.rainbowsake.com
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