海・自然
昼間だけじゃない! 特別な美しさに出会える岡山県の絶景スポットまとめ
①虫明迫門の曙(瀬戸内市)
平安時代の和歌にも詠まれた絶景がこちら、瀬戸内市の「虫明迫門」。
平清盛の父・忠盛が和歌でその美しさを称えたいにしえの景色が今も健在です。
虫明漁港に立って海上を望めば、視線の先の島々の間、海と空が接する狭間から昇る朝日。海面を照らしながら昇る、荘厳さを感じさせる光景に見入ってしまいますよ。
これが平安時代から変わらず続く光景ということにも感動ですね。見頃は秋。手前に浮かぶ牡蠣筏の影も、牡蠣の産地として有名なこの地ならではです。
②弥高山(高梁市)
岡山県と広島県の県境にある標高654mの「弥高山」。
眼下にたゆたう雲の下から、ゆっくりと顔を出す太陽。昇る朝日が空と雲の色を少しずつ変えていく様子に時が経つのも忘れてしまいそう。
陽が昇り雲が晴れた後は、北に大山、南に瀬戸内海を望む360度の展望も楽しめますよ。雲海の見頃は10~12月の夜明け前から早朝にかけて。
③備中松山城(高梁市)
④鬼ノ城(総社市)
歴史書には一切記載されていない未だ謎の残る古代山城「鬼ノ城」は、桃太郎伝説の鬼(温羅)の居城と言われています。
断崖絶壁の上に復元された城門(西門)周辺に立てば、目に映るのは総社平野や瀬戸内海まで見渡せるパノラマビュー。開けた空と眼下の町並み、遠くに連なる四国の山並みが太陽の光に照らし出される日の出の時間や、西の空を紅く染める夕暮れの美しさは、まるで古代にタイムスリップしたようなロマンチックな情景です。
駐車場のある「鬼城山ビジターセンタ―」から西門までは徒歩約15分。歩きやすい履物で訪れましょう。
⑤倉敷美観地区(倉敷市)
岡山県を代表する観光地「倉敷美観地区」のもうひとつの表情を知ることができるのが、観光客が少なくなった夕方から夜にかけての時間。日没から行われている夜間照明は、知る人ぞ知る“街なかの絶景”です。
美観地区のランドマーク「大原美術館」や赤レンガの壁がノスタルジックな「倉敷アイビースクエア」などが 幻想的にライトアップされ日中とは違った美しさ! 白壁の通りや川面が街灯や旅館などからもれる灯りに照らされるのも趣がありますよ。
⑥旧閑谷学校(備前市)
国宝の講堂と樹齢100年を数える2本の楷の木が、毎年11月中の約1週間ライトアップされる「旧閑谷学校」。
備前焼の瓦で葺かれた講堂の屋根や、それぞれ赤と黄色に色づいた巨木があたたかな灯りに浮かび上がる姿がとても幻想的なんです。夜の史跡が秋の色に包まれる期間限定の絶景は必見。
⑦水島コンビナート(倉敷市)
瀬戸内海に臨む約2500haの敷地に多数の事業所が立ち並ぶ、日本を代表する重化学コンビナート。
工場や煙突に電気が灯り、夜もなお稼働するその光景はまるで近未来の都市のよう! きらきらと輝く光彩はどこか異次元で、なんだかSF映画を見ているみたいな気分になりますよ。
高台から望む広大な全景も壮観ですが、日時限定で 海上から工場夜景を楽しむクルージングもあるので、「近くから見てみたい!」という人はぜひ。
関連地域
岡山県
旅に出たとき一番気になるのはお天気ではないでしょうか。日本で一番雨の日が少ない、「晴れの国」岡山県。瀬戸内海特有の穏やかな気候は、農業や産業だけでなく岡山の文化も育ててきました。江戸時代からの町並みを残す美観地区、made in japanのジーンズが注目される繊維の街。鷲羽山から雄大に延びる瀬戸大橋や、牛窓から見下ろす瀬戸内海は息を飲むほどの美しさです。まさにハレの気分で岡山を歩いてみてください。